なんと燃費はライバルのシエンタと同じ!?発売間近!ホンダ 新型「フリード」徹底解説(3/4)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
3気筒1リッターターボは、残念ながら採用されず
エンジンは直列4気筒1.5リッターのノーマルタイプと、1.5リッターのハイブリッドを設定する。以前、噂になっていた直列3気筒の1リッターターボは発売時点では用意されない。
エンジンの内容は、基本的に現行フィットと同じだ。ノーマルタイプは最高出力が131馬力で、現行型に比べると13馬力の上乗せになる。ハイブリッドも刷新され、動力性能、燃費ともに向上する。
JC08モード燃費は、ノーマルエンジンが「19km/L」、ハイブリッド搭載車は最も優れたハイブリッドBが「27.2km/L」で、売れ筋グレードは「26.6km/L」になる。現行型のJC08モード燃費は、ノーマルエンジンのGジャストセレクションが「16km/L」、ハイブリッドジャストセレクションは「21.6km/L」だ。
ハイブリッドの燃費数値は、現行型の123%だから向上率が大きい。ライバル車のシエンタは、1.5リッターのノーマルエンジンが「20.2km/L」でハイブリッドは「27.2km/L」。
フリードハイブリッドBの「27.2km/L」は、シエンタに対抗すべく用意された仕様になる。
新型ではハイブリッドで4WD仕様も選べるように
駆動方式は前輪駆動の「2WD」と「4WD」を設定。現行型のハイブリッドは2WDのみだが、新型では4WDも選べる。
装備では、緊急自動ブレーキを作動できるHonda SENSING(ホンダセンシング)が注目される。
ステップワゴンなどが採用する安全装備と基本は同じで、センサーにはミリ波レーダーと単眼カメラを使う。歩行者の検知も可能で、車両に向けた追突防止の緊急自動ブレーキは、時速100kmでも作動する。
Honda SENSINGの付加機能として、車間距離を自動制御するクルーズコントロールも備わる。
シエンタが採用する赤外線レーザーと単眼カメラを使ったToyota SafetySense C(トヨタセーフティセンスC)は歩行者を検知できず、レーダーを使ったクルーズコントロールも備わらないから、安全装備の機能はHonda SENSINGが勝る。
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