プリウスワゴン vs フィットシャトル!どっちが買い?/渡辺陽一郎(2/3)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
プリウスワゴンとフィットシャトルを比較!「居住性」「荷室」「動力性能」
ここからは、先日試乗した「プリウスワゴン(プリウス・スペース コンセプト)」プロトタイプについて、フィットシャトルと比較してみたい。
尚、フィットシャトルは試乗会が開催されていない為、ハイブリッドワゴン同士の「仮想対決」となる事をご承知頂きたい。
まずは、居住性。
プリウスワゴンは、フロントシートのサイズが十分に確保されており快適だ。2列目も従来型のプリウスに比べて、座面の奥行を10mm拡大。
スライド機能を装着しながらも、座り心地が優れている。特に2列目の頭上空間は45mm広がり、従来型の少し窮屈な印象を払拭させた。
従って4名乗車時の居住性はプリウスワゴンが勝るが、要注意は3列目。
大人が座れる足元空間を確保するには、2列目を前へ大きくスライドさせる必要がある。それでも床と座面の間隔が不足して、膝が大きく持ち上がり、大腿部が座面から離れる。
座面のボリューム感は相応に確保したが、3列目の居住性はウィッシュと同程度だ。大人6名が乗車して移動するのであれば、片道30分までだろう。
動力性能はどうか。
プリウスワゴンの性能は、従来型プリウスと等しい。エンジンとモーター駆動を合算したシステム最高出力は136馬力になる。ただし、約130kgの重量増に対応するため、最終減速比はローギヤード化される。
ハイブリッド用の電池は前述のとおり、7人乗りはリチウムイオンが使われるが、バッテリー性能は基本的に同じとみていい。
一方、フィットハイブリッドも性能は従来型と同じ。システム最高出力は98馬力になる。
感覚的には、プリウスワゴンは2.4リッタークラス、フィットハイブリッドは1.6リッタークラスに匹敵する。プリウスワゴンの方が動力性能は高いだろう。
注目されるのは、静粛性。
従来型プリウスは高回転域のエンジンノイズが耳障りであったが、プリウスワゴンは遮音が入念に行われており、気にならない。
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