無限フィットハイブリッド 試乗レポート/岡本幸一郎(3/3)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:オートックワン編集部
ブレーキフィールの向上もハイブリッドでは特に大きなメリット
ブレーキも、フロントのパッドとローター、4輪のブレーキラインやブレーキフルードなどが変更されているが、まずタッチの剛性感が上がっていることが即座に感じ取れる。そして、コントロール性の向上も大きなメリットだ。
ハイブリッドの場合は回生がからむので、どうしてもフィーリングのよろしくない部分が大なり小なり見受けられ、このクルマもその傾向は拭えないわけだが、減速Gの微妙な変化を察知したときに、それを爪先でコントロールしてGを一定に保ちやすくなっている。
おかげで同乗者にあまり不快な思いをさせることなく減速することができる。これもノーマルに対するアドバンテージといえるだろう。
エキゾーストサウンドも心地よく、心なしか瞬発力が増したように感じたのは気のせいか。
水温、油温を表示し、40秒間の記録~再生が可能なリプレイ・モードを備える補助メーターの視認性もよい。
その他、インテリア各部に配されたアイテムが雰囲気を高めているし、LEDを内蔵させたドアサインライトは夜間の乗降をサポートしてくれる。
ところで筆者は、市販のフィットのガソリン車だけでなくハイブリッドにもRSのようにスポーティな仕様があってもいいのではと当初から考えていた。
おそらく同じように感じている人も少なくないと思うのだが、無限がこれだけ多彩に優れたアイテムをラインアップしているのだから、ハイブリッドで個性を求める人も、スポーティなハイブリッドを求める人も、この中から好みのアイテムを選んだほうがもっと楽しめそうだ。
とくにスポーツサスペンションに関しては、スポーティというより、上質な乗り味を求める人にとっても注目すべき逸品だとお伝えしておきたい。
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