ホンダ 新型フィット・フィットハイブリッド[2013年9月発売予定] 新型車解説・試乗/渡辺陽一郎(2/4)

ホンダ 新型フィット・フィットハイブリッド[2013年9月発売予定] 新型車解説・試乗/渡辺陽一郎
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新型フィットの「36.4km/L」の燃費は、現行型に比べて10km/L上乗せ!

エンジンは「1.3リッター直4」と「1.5リッター直4」の2機種で、ハイブリッドは1.5リッター直4にモーターが組み合わされる。

1.3リッターエンジンは、最高出力が100馬力(6,000回転)、最大トルクが12.1kgf-m(5,000回転)。現行型に比べると数値は若干下がるものの、性能は同程度。4,000回転を超えると速度の上昇が活発化するが、実用回転域の駆動力も相応に確保されている。

新型フィット 走行イメージ

まず、1.3リッターエンジンで注目すべきは“燃費性能”だ。JC08モード燃費は「26km/L」前後に達する模様。これは、現行フィットハイブリッドに匹敵する数値で、スイフトのデュアルジェットエンジン(2013年7月17日にマイナーチェンジが図られた)による「26.4km/L」とも同等。

アトキンソンサイクルを採用して効率を高め、アイドリングストップにはキャパシタ(一般的にいえばコンデンサ)を併用。キャパシタはバッテリーと違って化学反応を伴わずに電気を貯め込むため(静電気と考えれば良い)、短時間の充放電効率が高い。スズキのエネチャージと同様、電装品を作動させるための発電を減速時に行い、エンジンの負荷を軽減させる。

次に、1.5リッターエンジンは現行フィットでは存在感が薄いが、新型フィットの1.5リッターエンジンは直噴式の採用で実用回転域の駆動力が高められ、自然な運転感覚が特徴的だ。最高出力は132馬力(6,600回転)、最大トルクは15.8kgf-m(4,600回転)。上級クラスからダウンサイジングするユーザーに焦点を合わせている。

新型フィット 走行イメージ

そして、最も注目されるのは「i-DCD」と呼ばれる新開発されたハイブリッド。現行フィットのIMAではCVT(無段変速AT)を用いるが、新型フィットではデュアルクラッチ方式の7速ATを採用する。このATに1個のモーターを組み込んでハイブリッドを成立させた。

IMAと違って、モーターのみで走る時はクラッチによってエンジン側を切り離すことが可能。そのために抵抗を抑えられる。モーターの最高出力は22kW(約30馬力)だから、現行型の10kWに対して2.2倍に増強。ハイブリッド用の電池も、現行フィットはニッケル水素だが、新型フィットは性能の高いリチウムイオンになる。

ベースになるエンジンはアトキンソンサイクルの1.5リッターだ。これらの相乗効果によって、JC08モード燃費は「36.4km/L」。現行型に比べると10km/L上乗せされ、比率に換算すれば138%に達する。

今、大人気のアクアが「35.4km/L」だから、急遽マイナーチェンジを行わない限り、新型フィットハイブリッドは国産乗用車として最高峰の燃費性能を達成する。

ハイブリッドのエンジンとモーター駆動を合算したシステム最高出力は137馬力に達し、新型フィットではハイブリッドが最も動力性能が高い。低速域の巡航ではエンジンを停止させてモーターのみで走行。トヨタのハイブリッドと同様に電気自動車的な運転感覚を味わえる。

巡航中にアクセルを軽く踏み増した時も、反応の素早いモーターによって強力に駆動力を支援してくれる。新型フィットハイブリッドは、「ハイブリッドらしさ」が強まった。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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