日本版コンシューマレポート-ホンダ フィット ユーザー試乗レビュー-(2/6)

フィットのユーザー評価・レビュー/エクステリア

見事というか、しゃくになるくらい「デザインの印象」の分布はコンパクトカーの王道を描いた。

 「庶民的」が80.0%、「(大きさ&広さが)ちょうど良い」が76.7%。この2項目は20代以下、30代、40代、50代以上でのバラツキが少なかった。

また「クルマの性別イメージ評価」では、50代以上で「女性向き」が42.9%、30代で「中性っぽい」が50.0%。さらに「時代に合っている」との回答が、全年代平均で50.0%となった。こうしたデータは、まさに「ホンダの想定通り」だろう。

ところが「年齢分布」で最も多い36.7%の20代以下で、サイド、リア、そして外観全体での評価は、他年齢層と比べて低い。

ただし、彼らのコメントを見る限り、けっしてネガティブな傾向にないから不思議だ。

こうした現象は、一般的に言われるように、20代以下の世代は「世の中の見方が冷静」だからなのか?今回の採点でも、クールな一面を見せたのか?彼らは、コンパクトカーの外観デザインに刺激を求めず、無難な実用性を重視していると思える。

また、各世代で、実物を目の前で見ると「(コンパクトカーにしては)意外と大きい」という印象を持った人が多かった。これもまた、「ホンダの想定通り」だろう。

さて、先に書いたように「フィット」はホンダの世界戦略車である。

つまり、ボディの大きさ、外観デザインのテイストの「世界標準イメージ」を探さなければならなかった。だが「フィット」が分類されるBセグメントは「大きさの許容範囲」がかなり広い。

結果的に、各地域で「フィット」は~

・日本では、「ちょうど良い」

・ヨーロッパでは、「やや大きい」

・インド・南米では、「大き過ぎる」

・アメリカでは、「小さい過ぎる」

という印象だ。

2001年初代からの累計台数では、日本は143.8万台。これは、世界累計の42%を占める。つまり、「フィット」のボディサイズの照準を「日本狙い」にした結果だ。

また補足すると、インド・南米でのボリュームゾーン(最も販売数が多い大衆車の市場)には、「フィット」をベースとした「フィットより少し小さい新モデル」が近年中に登場する。このセグメントでは、 トヨタ「エティオス」(2010年1月インド・ニューデリーショー発表)他、VW「up!」など、競合揃いだ。

フィット/エクステリアに関するユーザーコメント

・普通ですね (よっちゃんさん 埼玉県)

・オーソドックスでよい (ユウさん 奈良県)

・目がかっこよくなって、男も乗りやすくなった (シマダさん 埼玉県)

・先代と変わり映えしないように感じるが、女性から見ても男性から見ても魅力的に見えるデザインだと思う (サカイさん 青森県)

・徐々に角ばってきている感はある。どちらかというとキライではないデザイン (yuichii2002さん 大阪府)

・旧型とほぼ同じデザイン。新鮮さに欠ける (NSXさん 愛知県)

・フロント周りはシャープで好感がもてるが、リアは少しぼってり感がある (ゴールデンイーグルさん 福井県)

・スポーティーであるが実用的なラインでうまくまとまっている (ヒガシタニさん 福井県)

・意外にでかい (シモムラさん 福井県)

・イメージ的にはかわいい感じ。ただし、男性が乗っても違和感が無いデザイン性 (ヤマダさん 群馬県)

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桃田 健史
筆者桃田 健史

日米を拠点に、欧州、BRICs(新興国)、東南アジアなど世界各地で自動車産業を追う「年間飛行距離が最も長い、日本人自動車ジャーナリスト」。自動車雑誌への各種の連載を持つ他、日経Automotive Technologyで電気自動車など次世代車取材、日本テレビで自動車レース中継番組の解説などを務める。近著「エコカー世界大戦争の勝者は誰だ?」(ダイヤモンド社)。1962年東京生まれ。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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