新型シビックタイプRはなぜ商談が“抽選” なのか [新型車解説](1/2)

新型シビックタイプRはなぜ商談が“抽選” なのか [新型車解説]
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2015年、続々と発売されるホンダのスポーツカー

ホンダ 新型シビック タイプR

「最近のホンダ車には運転の楽しいスポーティカーが少ない」と良く言われるが、2015年は風向きが少し変わった。3月に「S660」、10月には「シビックタイプR」が発表されたからだ。

初代シビックタイプRは1997年に6代目シビックに設定され、この後もイギリス工場製を輸入したり、セダンベースのタイプRを販売してきた。直近の5年ほど品ぞろえが途絶えていたが、新たにイギリス工場製を輸入することになった。

初のターボエンジン搭載により、前モデルと比べて85馬力の出力向上

ホンダ 新型シビック タイプR

新型シビックタイプRは、2リッター直列4気筒 VTECターボエンジンを搭載する。従来型は1.6/2リッターの自然吸気エンジンであったが、ターボエンジン採用により動力性能は大幅に高められた。

最高出力は310馬力(6,500回転)、最大トルクは40.8kg-m(2,500~4,500回転)で、8代目シビックセダンに用意された2リッターのタイプRに比べると85馬力/18.9kg-mの上乗せだ。比率に換算すれば最高出力が138%、最大トルクは186%に達し、シビックタイプRとしてはきわめて高い動力性能を得ている。

VTECの採用で吸排気バルブのタイミングを連続的に変化させ、排気バルブのリフト量も可変式になり、幅広い回転域で機敏な加速が行える。

ホンダ 新型シビック タイプR

トランスミッションは6速MTで、高い駆動力に対応できる設計とした。メーカーが公表した最高速度は時速270km。

さらに停止状態から時速100kmに達するまでの加速タイムは僅か5.7秒、相当に高い走行性能を持ち合わせていると考えて良いだろう。

また、燃費にも配慮されておりカタログ上のJC08モード燃費は「13km/L」。動力性能は前述の通り4リッター並だが、燃費は2.5リッタークラスに収まる。

 アダプティブ・ダンパー・システムやブレンボブレーキなど走りを高める豪華装備

ホンダ 新型シビック タイプR

プラットフォームは欧州シビックと共通で、燃料タンクを前席の下に搭載するフィットなどと同じセンタータンク方式。

フロントサスペンションはストラットの独立式、リア側はトーションビームを使う車軸式になる。サスペンションの形式はオーソドックスだが、造り込みは大幅に見直され、リア側のロール剛性も高められた。駆動方式はこれまで通りFF(前輪駆動)でありながら、最大トルクが40.8kg-mということからも大幅な強化は当然だろう。

ショックアブソーバーは4輪とも可変式で、ピストン内部の電磁コイルによって減衰力を制御する(アダプティブ・ダンパー・システム)。制御の幅はワイドで、市街地走行が快適な硬さからスポーツカーのレベルにまでおよぶ。

さらにブレーキはブレンボ製で、タイヤサイズは19インチ(235/35ZR19)。ホイールを装着するハブなどを含めて、各部をスポーツ指向で徹底的に造り込んだ。ボディの基本骨格も、補強を加えて剛性を高めている。

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ホンダ 新型シビック タイプR

内装はシビックタイプR専用設計で、ホールド性が高められたバケットシートを装着している。インパネ中央には大型のタコメーターが配置され、その上部に速度が示される。

スポーツ指向の装備を幅広く充実させたが、緊急自動ブレーキを作動できる安全装備のホンダセンシングなどは用意されない。目立った安全装備はサイドカーテンエアバッグ程度だ。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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