アメリカンプレミアムSUV/CUV 徹底比較(2/4)

アメリカンプレミアムSUV/CUV 徹底比較
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プレミアム感あるルックスと上質な移動空間

リンカーン MKXリンカーン MKX

ボディサイズは4740mm×1930mm×1685mmと、今回の中では全長がやや小さめで、車両重量は2030kgと、2トンをわずかに超える。

エクステリアは、リンカーンブランドを象徴するスプリット・ウイング・グリルによるマスクが印象的。各部に配されたクロームアクセントやポリッシュドタイプの10本スポークホイールがプレミアム感を高めている。ボディカラーは、ブラックとホワイトの2色から選べる。

最高出力227kW[309ps]、最大トルク380Nm[38.7kgm]を発生する3.7リッターV6DOHCエンジンは、実際の排気量以上に力感があり、駆け出しからトルクフルでかつスムーズな回転感を持っている。これにシフトノブ左上のスイッチを親指で操りマニュアルシフトできるという新機構を持つ6速ATが組み合わされる。

AWDシステムには、通常時は前輪を駆動し、状況に応じて最適なトルクをリアに配分するインテリジェントAWDを搭載。さらに、ロールスタビリティコントロールの付くアドバンストラックを採用。必要に応じて左右輪へのトルク配分を制御し、車体を安定させるという機構を備えている。

走りのフィーリングはドッシリかつシットリとしたものながら、走りに重々しさを感じさせない。しっかり感のある、やや重めのステアリングは、ゆったりとした反応を示す。

初期からよく動く足まわりが路面の凹凸を巧みにいなしつつ、ロールなど姿勢変化は小さく抑えられており、乗り心地は良好だ。静粛性も非常に高く、極めて上質な移動空間がもたらされている。

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オフロードはもちろん、オンロードでの快適性も

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MKXやSRXがCUV(クロスオーバーSUV)であるのに対し、グランドチェロキーはもともと生粋のオフローダー由来のSUVである。

ただし、現行モデルよりリアをマルチリンク式とした4輪独立サスペンションを得たことで、オンロードでの快適性も飛躍的に高まった。重心の高い感覚こそあるものの、応答遅れのないステアリングフィールや、快適性が高まったキャビンなど、CUV勢に比べてもそん色ない印象だ。

ボディサイズは4825mm×1935mm×1770~1785mmと、車高が高く、車重も2160~2220kgと、やや大きめ。ジープのアイコンである7本の縦スロットグリルや台形ホイールアーチを持ち、たくましいエクステリアは、各部にメッキをあしらい高級感を演出している。

3.6リッターV6エンジンは、最高出力210kW[286ps]、最大トルク347Nm[35.4kgm]を発生。組み合わされるゲート式セレクターを持つ5速ATは、最後端でシフトノブを横方向に操作することでマニュアルシフトが可能だ。

エンジンは縦置き搭載され、4WDシステムは副変速機やデフロック機構を持つ本格的なものである点はCUV勢との大きな違い。さらに、条件に合わせて5種類の走行モードが選べるトラクションコントロール機構を備えるほか、大きな調整幅を持つ車高調整機構を有するエアサスペンションもオプションで選べる。

横滑り防止装置には横転抑制機能も付き、サスペンション関係で12種類のシステムを電子制御する高度な機構を持つ。オフロード走行に備え、ロアフロントバンパーは脱着式となっており、牽引フックも標準で付く。

これらにより優れた悪路走破性を誇る一方で、前記のとおりオンロード性能が大幅に向上したのも同モデルの特徴だ。

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個性的デザインと軽快でスポーティな走り

キャデラック SRXクロスオーバーキャデラック SRXクロスオーバー

近年のキャデラックに共通のエッジを効かせたデザインや、縦長で立体的な前後ランプなど、個性的で印象に残るルックスを持つ。

後方にいくにしたがって切れ上がらせたラインにより前進感を表現している。サイドウインドウ形状もクーペ的に薄く見せるような処理がなされている。

全方向ともボトムからルーフにかけて絞り込んだフォルムのため、あまり大きくないようにも見えるが、実際にはボディサイズは4855mm×1910mm×1690mmと、上の2モデルと同等で、意外や全長はもっとも長い。また、ボディカラーは全10色という豊富なバリエーションから選ぶことができる。

3リッターV6の直噴エンジンは、最高出力198kW[269ps]、最大トルク302Nm[30.8kgm]というスペック。今回の中では排気量がもっとも小さいのだが、滑らかなフィーリングで、動力性能にも不満はない。

4WDシステムは前後輪のトルク配分を0:100から100:0まで移行させ、さらに、リアに必要に応じて最大85%のトルクを左右輪間で移行させる電子制御LSDを備えるのが特徴。2080kgという車重ながらフットワークはいたって軽快に仕上げられている。

電子制御車速感応式パワーステアリングは、上級の「プレミアム」には可変アシスト量制御が備わる。切りはじめが軽く、微小舵域からクイックに反応する味付けとなっている。

プレミアムには20インチタイヤとクロームホイール、電子制御リアルタイムダンピングショックアブソーバーを備えるスポーツサスペンションが標準装備され、スポーティかつフラット感のある良好な乗り心地をもたらしている。

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デザイン・スペックの総評

走りのフィーリングは、3台ともオンロードでの快適性に優れる。4WD性能については、MKXとSRXクロスオーバーも十分に高度なシステムを搭載するものの、グランドチェロキーはオフロード走行も視野に入れた本格的なものが与えられている。エンジンはすべてV6だが、アメリカ車らしく全車レギュラーガソリン仕様である点も特徴。燃費については、MKXが未公表、グランドチェロキーが7.7~7.8km/L、SRXクロスオーバーが6.7km/L(いずれもJC08モード)となっているが、厳密に計測していないので参考までにお伝えすると、感触としてはSRXクロスオーバーがもっとも実燃費に優れる印象だった。

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岡本 幸一郎
筆者岡本 幸一郎

ビデオ「ベストモータリング」の制作、雑誌編集者を経てモータージャーナリストに転身。新車誌、チューニングカー誌や各種専門誌にて原稿執筆の他、映像制作や携帯コンテンツなどのプロデュースまで各方面にて活動中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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