価格別 欧州テイストSUV 徹底比較(2/4)

価格別 欧州テイストSUV 徹底比較
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2WDも含め全車がエコカー減税に適合

日産 デュアリス日産 デュアリス

ボディサイズは4315mm×1780mm×1615mmと、コンパクトながらややワイド。

乗用車のような上質さとスポーティなキャビンデザイン、そして高いロードクリアランスやSUVのたくましさが融合した個性的なスタイリングには、欧州のライバル他社も一目置くほどという。

2010年8月のマイナーチェンジで、フロントグリルがワイド感を強調したデザインに一新され、クロームメッキのアウトサイドドアハンドルが採用された。さらに、ボディカラーは全色が入れ替えられ、要望の高かったブリリアントホワイトパールも追加された。

また、エンジンやエクストロニックCVTの制御が変更され、2WD車の燃費が、従来の14.2km/Lから15.0km/Lに向上。すでに2009年より対応していた4WDモデルに加えて、全車がエコカー減税に適合した。MR20DEは、もともと低中速域のトルク特性に優れたエンジンである。

今回の変更により、やや中間加速のフィーリングが大人しくなったものの、今まで少々動きすぎという印象のあったCVTの変速制御がいくぶんリニアになり、かつ性能面でも大きな不満のない、ちょうどよいポイントを見い出したように感じられた。

また、ECOモードも備わっている。厳しい欧州の道路環境で130万kmもの試験走行を重ねて磨き上げたという足まわりの完成度も高く、現地でも高く評価されている理由がうかがえる。

市街地では少々コツコツとした感触を覚えるも、ペースが上がるとフラット感が増し、路面にしなやかにタイヤを追従させる。あくまで快適な乗り心地の中で、俊敏なハンドリングを持ちつつ、姿勢変化は抑えられており、長距離走行でも疲れにくい味付けとなっている。

日産 デュアリス日産 デュアリス日産 デュアリス日産 デュアリス日産 デュアリス

BMWらしさは薄くとも欧州テイストは健在

BMW X1BMW X1

ボディサイズ4470mm×1800mm×1545mmと、デュアリスよりやや大きな外寸ながら、1550mmを切る全高が特徴となっている。これは、日本の一般的な機械式駐車場への対応を考慮しての事だという。

一目見てBMWとわかるエクステリアデザインは、1シリーズのハッチバックモデルよりも車格感が高く、3シリーズのツーリングと比べても遜色ないほどの存在感あるルックスを呈している。

sDrive18iグレードでは、363万円という価格を実現するために、エンジンを2リッター直列4気筒とし、2輪駆動に割り切ったところもポイントだ。

すでにBMWの中では一世代前の仕様となる同エンジンは、最高出力110kW[150ps]/6400rpm、最大トルク200Nm[20.4kgm]/3600rpmというスペック。

デュアリスよりも数値的には上回るが、ただし車両重量は100kg以上重い。これに6速ATが組み合わされるのだが、最終減速比がローギアードに設定されているため、スペックから想像するよりも不満のない加速感を実現している。

ドライブフィールとしては、「BMW」と聞いて期待する、突き抜けるかのようなエンジンフィールや、俊敏なハンドリングを持っているわけではない。とはいえ、素性として剛性感は非常に高く、BMWらしいシッカリ感は十分に身に着けており、その点は評価したい。

ひとつ気になるのは、sDrive18iグレードに限って、ステアリングの切り始めがやけに重いことだ。せっかくのハンドリングの軽快感を、これがスポイルしている面も小さくなく、惜しまれるところである。

BMW X1BMW X1BMW X1BMW X1BMW X1

オフロードスタイリングパッケージ

アウディ Q5アウディ Q5

ボディサイズは、4650mm×1910mm×1660mm(オフロードスタイリングパッケージ)と大きめ。

アウディのアイデンティティであるシングルフレームグリルやLEDポジショニングランプが与えられている。

今回の撮影車は、「オフロードスタイリングパッケージ」(2.0TFSIクワトロで価格54万円)で、専用の前後バンパーおよびアンダープロテクション、専用フロントグリル、フェンダーアーチプロテクション、ドアアンダープロテクションに、スペシャルオプションの20インチの5スポークスターデザインアルミホイール(2.0TFSIクワトロで価格23万円)などが装着されている。

「S-lineパッケージ」によるオンロードイメージの強いQ5だが、こちらのオフ向けのアイテムを纏うと、オールロードクワトロ的な雰囲気もよく似合う。

2リッターという排気量は上記2モデルと同じだが、ターボチャージャーにより過給されるので、スペックは、最高出力155kW[211ps]/4300~6000rpm、最大トルク350Nm[35.7kgm]/1500~4200rpmと強力。

例えターボ付きとはいえ、車両重量約1.9トンというボディを2リッターエンジンで引っぱるのは難しそうな気がするところだが、実は3.2リッターV6よりもトルク値では上回り、走り出してしまえば十分に余力のある動力性能が確保されている。

これにツインクラッチ式の7速Sトロニックが組み合わされ、パドルシフトも備わる。

ダイレクト感があり、MTと同等の効率を誇るのが美点だが、ただしゼロ発進や駐車時などのシーンでは、動きがあまりスムーズではない点は宿命といえるだろう。

フットワークは、とてもこれほど背が高く重たいクルマとは思えないほど俊敏で、ステアリング操作と一体感のある走りを披露する。

駆動方式はもちろんクワトロ(4WD)で、前後駆動力配分を40:60とした最新仕様が与えられる。また、エンジン、ステアリング特性、足まわりの減衰力を好みに応じて変化させることのできるアウディドライブセレクトもオプションで用意されている。

アウディ Q5アウディ Q5アウディ Q5アウディ Q5アウディ Q5

総評

欧州テイストという切り口では、デュアリスは低価格ながら、日本車離れした新感覚のスタイリングと、欧州で高く評価されていることも納得させられるだけの走行性能を確かに持っている。X1とQ5は、いずれもドイツのプレミアムブランドが手がけた新しめの車種であるが、X1のsDrive18iは、BMWらしさをキープしながらも手の届きやすい価格を実現するため、あえて付与しなかった装備も多く、期待するものを満たしているかどうかは、人によってだいぶ異なってくるのではないかと思われる。今回の中ではダントツで高価であるQ5は、見た目も走りもアウディらしさを高いレベルで身に着けている。

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岡本 幸一郎
筆者岡本 幸一郎

ビデオ「ベストモータリング」の制作、雑誌編集者を経てモータージャーナリストに転身。新車誌、チューニングカー誌や各種専門誌にて原稿執筆の他、映像制作や携帯コンテンツなどのプロデュースまで各方面にて活動中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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