300万円台 欧州コンパクトSUV 徹底比較(3/4)

300万円台 欧州コンパクトSUV 徹底比較
BMW X1 BMW X1 BMW X1 BMW X1 BMW X1 BMW X1 BMW X1 BMW X1 BMW X1 BMW X1 BMW X1 画像ギャラリーはこちら

SUVとしては低めの地上高

BMW X1BMW X1

ドライバーを中心にレイアウトされた、エクステリアに通じる有機的デザインのインテリアは、BMWならではのiDriveが特徴的で、収納スペースも充実している。

サンルーフの設定が独特で、固定式かと思うほど大きな面積のガラスルーフながら、前席頭上は開閉できるようになっている。

SUVとして見ると、フロアの地上高が低く、また前席のサイドシルの段差が小さいため、乗降性にも非常に優れる。

リアシートは、4:2:4の分割可倒式で、真ん中を前倒しすれば、大人4人が乗りながら、スキーのような長尺物も積むことができる。ほかの2モデルもセンターがスルーできるようになっているが、こちらのほうが大きな長尺物に対応できるので、柔軟性に優れる。なお、後席用のエアコン吹き出し口はない。

ラゲッジルームは、タイヤハウス後方の横幅が広くなっているので、ゴルフバッグを横に積めるところも、ほかの2台に対するアドバンテージだ。ちなみに、 BMWのツーリングは、リアハッチのガラスウィンドウ部を単独で開閉できるが、X1は固定式だ。

また、ランフラットタイヤの標準装着により、スペアタイヤは積まれておらず、フロア下には浅いアンダーボックスが設定されている。

安全装備では、一般的な装備は標準で付き、アダプティブヘッドライトがオプションで用意されている。

BMW X1BMW X1BMW X1BMW X1BMW X1

数々の特徴的装備と機構

プジョー 3008プジョー 3008

これまでのプジョーとは毛色の違った新感覚デザインのインテリアには、ヘッドアップディスプレイが付き、センターにトグルスイッチがズラリと並ぶのも特徴。

大面積のパノラミックガラスルーフだけでなく、大きく傾斜した大面積フロントスクリーンや、Aピラーの付け根まわりを低くするなど、独特の視野により、他のプジョー車と同じく、グラスエリアが広い。明るさと開放感はこのクルマの特筆点のひとつだ。

車高のわりに低めのヒップポイントと、幅が広く高めに設定されたセンターコンソールにより、運転席と助手席は区切られている感じ。

4WDの設定がないため、後席フロアがフラットであり、ミニバンのように3人が座るにも適するし、床下収納スペースもある。さらに、後席用エアコンの吹き出し口もあるし、サイドウインドウに手動式のサンシェードもある。

ラゲッジスペースは、テールゲートが上下に開き、開口面積も広い。リアシートは左6、右4の分割可倒式で、背もたれを折りたたむと同時に座面も沈み込み、フラットなフロアが生まれる。ラゲッジのフロアボードの高さを3段階に調整できるようになっているのも特徴だ。ただし、横幅はあまり大きくなく、ゴルフバッグは少々積みにくそうだ。

安全装備は、X1やティグアンよりも割安感のある価格ながら、安全装備は充実しているし、エレクトリックパーキングブレーキも備わる。着脱式ラゲッジルームランプの用意しているのも特徴。

安全装備については、一般的な装備に加え、プジョー初となるディスタンスアラートも全車に装備され、上級のグリフではディレクショナルヘッドランプが標準で付く。

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細やかな使い勝手への気配り

フォルクスワーゲン ティグアンフォルクスワーゲン ティグアン

インテリアもいたってオーソドックスだが、使い勝手には数々の配慮がみられる。

縦に2つ並ぶエアコンの吹き出しがインパネだけで4箇所もあり、収納スペースの設定は、インパネやコンソール、インナードアパネルのどこももともと豊富だが、さらに大きなオーバーヘッドコンソールも与えられている。オプションで用意されているカーナビもとても使いやすい。

エレクトリックパーキングブレーキにはオートホールド機能が付く。着座姿勢はアップライトで、後席では前席下が大きく開いているため足入れ性もよく、窮屈な思いをすることはない。

前席の背もたれには折りたたみ式のテーブルが設定されている点もユニーク。後席向けのエアコンの吹き出しだけでなく、AC100V電源ソケットも設定されている。

テールゲートは、VWマークで開けるタイプではない。後席を前後スライドでできるようになっているのもポイントで、必要に応じて荷室の奥行きを拡大することもできる。

さらに、後席はリクライニングが可能で、背もたれを前倒しすると座面が沈み込みながら低い位置でフラットになるのはティグアンも同様。ただし、ラゲッジルームの横幅はタイヤハウス幅で制限されており、ゴルフバックを横に積むことはできない。

フロア下には深いアンダーボックスがあり、その下にテンパータイヤが積まれている。

フォルクスワーゲン ティグアンフォルクスワーゲン ティグアンフォルクスワーゲン ティグアンフォルクスワーゲン ティグアンフォルクスワーゲン ティグアン

内装・装備の総評

ユーティリティ面では、後発モデルがライバル車の動向を研究して開発されているせいか、3台とも似ている。ドリンクホルダーをはじめ収納スペースも日本車なみに充実しているし、安全装備も横滑り防止装置はもちろん、6エアバッグが全車に標準装備されている。ドライビングポジションについても、テレスコピックやシートリフター、ランバーサポートなど細かく調整できるようになっているのは、日本車が見習うべきポイント。この3台では、サンルーフの設定に違いがあり、X1は開閉可能なタイプ、3008は固定式ガラスルーフで、ティグアンのトラック&フィールドには設定自体がなく、もしもサンルーフが欲しければ上のグレードを選ばなければならない。

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岡本 幸一郎
筆者岡本 幸一郎

ビデオ「ベストモータリング」の制作、雑誌編集者を経てモータージャーナリストに転身。新車誌、チューニングカー誌や各種専門誌にて原稿執筆の他、映像制作や携帯コンテンツなどのプロデュースまで各方面にて活動中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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