ハイブリッド高級サルーン 徹底比較(3/4)

ハイブリッド高級サルーン 徹底比較
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ファイングラフィックメーター新採用

インパネリアシート

クラウンのインテリアは、レクサスの2台に比べると、いたって日本的なデザインである。質感も十分に高い。

インパネでは、速度計やタコメーターも含めたすべての情報をカラーTFT液晶画面で表示する世界初ファイングラフィックメーターを採用。左のタコメーター内側には、出力および回生状況を示すハイブリッドシステムインジケーターのほか各種情報を表示可能となっている。また、イグニッションON時に映し出されるウェルカム演出など、このメーターなればこそなせる業である。

ラゲッジスペース容量は376Lを確保しており、ノンハイブリッド車に比べると約150L小さくなっているものの、3台の中ではもっとも使えるスペースが確保されている。

グレード体系は、標準仕様(価格619万円)と「スタンダードパッケージ」(価格595万円)の2種類の設定。後者では、シート表皮がファブリックとなり、プレミアムサウンドシステム、ドライバーモニター付プリクラッシュセーフティや、ナイトビューなどがオプションでも選択できなくなることが挙げられる。

メーターモニターシフトルームランプメーター

元祖ハイブリッドサルーンが早くも一部改良

インパネリアシート

2007年10月の改良で、インテリアではダブルステッチ縫製シートなどを装着。内装の組み合わせも大幅に増えている。

レクサスGS450hでは、標準仕様のほかにバージョンI(価格721万円)とバージョンL(価格783万円)が設定される。取材車両はバージョンLである。

バージョンIには、セミアリニン本革シート&トリム、本木目+本革ステアリングなどが装備される。さらに、バージョンLには、プリクラッシュセーフティシステム、レーダークルーズコントロール、LKA(レーンキーピングアシスト)、ドライバーモニター付プリクラッシュセーフティ、後席SRSサイドエアバッグ、セキュリティカメラなどがある。

インテリアにおけるハイブリッドならではの装備では、メーターパネル内に、タコメーターに代えてシステムインジケーターが設定された点が大きい。これは、クラウンやLSに対しても独自のもので、「ECO」エリアが低燃費走行状態を、「CHARGE」エリアがエネルギー回生状態を示す。また、エネルギーモニターは、ナビゲーションディスプレイおよびメーター内の簡易的なものを設けている。

3台を比べると、後席の居住性と乗り心地については、もっともドライバーズサルーン的な設定で、前席主体のパッケージとなっている。

メーターモニターシフトルームランプガラスルーフ

現時点ではこれ以上考えられない仕上がり

インパネリアシート

取材車両は、バージョンS・Iパッケージ(価格1110万円)という、ドライバーズサルーンとしてのキャラクターを持ちつつ、ラグジュアリーな装備を与えたモデル。

価格差もそれなりに大きいのだが、このクルマに乗ると、他の2台とはまったく違う次元での仕立てのよさを感じさせる。乗員に「ときめき」と「やすらぎ」するという、レクサスのコンセプトを、もっとも端的に表現したクルマである。

さらに、日本車初の本革張りインストルメントパネルを設定している点も、LS600の特徴である。快適性だけでなく、安全性に関する装備も、世界でもっとも充実しているといっても過言ではない。インテリアのデザインの好みはあるだろうが、現時点はこれ以上を考えるのは難しいほどの仕上がりである。

120mmロングホイールベースとしたLS600hLも設定されるが、標準仕様のLS600hとはここでも明確な差別化がなされており、LS600hLには数々のショーファードリブン的要素を与えており、4人乗りの後席セパレートシートパッケージも設定されている。

メーターモニターシフトルームランプリアルームランプ

内装・装備の総評

ドライバーモニター付きのプリクラッシュセーフティシステムやナイトビューなど、トヨタの最新先進安全装備がオプションで設定される。さらに、ナビからの道路情報と路面段差学習情報に基づいて、ショックアブソーバーの減衰力を最適に制御するNAVI・AI-AVSを搭載し、最先端のテレマテックスサービス「Gリンク」や「Gセキュリティ」など、数々の「世界初」が装備され、また、マークレビンソンのオーディオなど、一流のものも用意される。

ハイブリッドならではのメーター。中でも、ハイブリッドシステムのエネルギーフローの表示は気になるところ。GSでは、カーナビの画面に映る。さらに、簡易的なものがメーターの中のマルチインフォメーションにも表示される。タコメーターの代わりにパワーメーターが設定されるが、エンジン回転数はわからない。LSは、GSと同様ではあるがメーターパネル内の表示がもう少し精細。そして、タコメーターが備わり、小さなパワーメーターも用意される。そしてこれがクラウンになると、大きなTFT液晶画面のファイングラフィックメーターに進化するのだ。

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岡本 幸一郎
筆者岡本 幸一郎

ビデオ「ベストモータリング」の制作、雑誌編集者を経てモータージャーナリストに転身。新車誌、チューニングカー誌や各種専門誌にて原稿執筆の他、映像制作や携帯コンテンツなどのプロデュースまで各方面にて活動中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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