200万円台ハイブリッドカー 徹底比較(4/4)

200万円台ハイブリッドカー 徹底比較
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「スーパー・ハイブリッドカー」を名乗るに相応しい

走行走行

ハイブリッドカーの代名詞であるプリウスだが、エコカー減税の追い風もあったとはいえ、発売1ヶ月で18万台超という驚異的な受注台数をマークしたことには本当に驚かされた。

これには、205万円からという、当初の予想よりもはるかに安価だった価格設定もあるが、クルマ自体の訴求力なくして、これほどの数字には結びつかなかったはずである。

実車に触れれば触れるほど、かつて見られた走行性能面でのいたらなさや、後席の狭さ、装備の使いにくさなどの不満点が解消され、すべての要素が着実に底上げされていることを思い知らされる。もちろん、肝心の実用燃費もさすがのものがある。それらのことは、こうしてライバル車と並べて比べても痛感させられる。たしかに、「スーパー・ハイブリッドカー」を名乗るに相応しい仕上がりのクルマである。

シンプルで軽快、最も身近なハイブリッドカー

走行走行

3代目プリウスの価格が205万円からという情報が世に出るや、しばらく舞台の真ん中で注目を浴びていたはずのインサイトは、すっかりお株を奪われてしまった感もある。

同じく「ハイブリッドカー」としてくくられるから当然ではあるが、実際にはプリウスとはずいぶん内容の異なるクルマではある。しかし、そうはいっても比べたくなるのが心情。プリウスに対して、インサイトがどうであるかが気になるのは当然だ。その点、実用燃費、見た目や走りの質感、居住性などの誰でもわかる部分で、プリウスに及んでいないのも否めない。

しかし、インサイトのハイブリッドカーとしての価値は、「みんなのハイブリッド」というキャッチコピーに託された思いと、189万円からという価格に象徴されている。

シンプルで軽量、低コスト。持ち前の軽快な走り。本来プリウスよりももっと身近なハイブリッドカーである。

インサイトの存在が、発売間近だったプリウスに少なからず影響を与えたはずだし、2代目が「EX」として継続販売されることにもつながったはず。

また今後、インサイトのシステムを流用したスポーティモデルやフィットのハイブリッド版も出てくる予定といわれるが、それらも非常に楽しみである。

ハイブリッドの恩恵を享受できる実用セダン

走行走行

独創的なハイブリッドカーだった初代インサイトに続き、ホンダのハイブリッドカー第2弾として登場したのが初代シビックHVで、その後を継ぐのが、このFD3型2代目シビックHVである。

販売面では伸び悩んだものの、話題性の大きさは相当なものだった初代インサイトのメカニズムを受け継ぎつつ、実用性を与えたモデルである。それをさらに熟成・進化させたモデルなので、もっと注目され、売れてもおかしくないクルマではある。

しかし、視覚にアピールする部分がないこともあり、それがハイブリッドカーとしての存在感が希薄であることにつながったのも否めないし、今、あえて上記2モデルをさしおいて選ぶ意義も思い浮かびにくいかもしれない。

それでも実用セダンとしての実力は侮れない。まず、燃費は十分にいいし、動力性能にも不満はない。また、後席を積極的に使いたいユーザーにとって、価格のわりに前記のような上質感もあり、あくまでセダンのパッケージのクルマとして、ハイブリッドカーの恩恵にあずかれる。もちろん、エコカー減税に適合している。そう考えると、今あえて選ぶ意義はいくつも見つかるのである。

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岡本 幸一郎
筆者岡本 幸一郎

ビデオ「ベストモータリング」の制作、雑誌編集者を経てモータージャーナリストに転身。新車誌、チューニングカー誌や各種専門誌にて原稿執筆の他、映像制作や携帯コンテンツなどのプロデュースまで各方面にて活動中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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