75%減税対象 人気コンパクトカー 徹底比較(4/4)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:茂呂幸正
クラスを超えた価値を提供
フィットに対する日産の対抗馬として登場したといえるノートは、発売されてまもなくマーチの販売を抜き、マーチの販売がやや落ちても、そこそこの台数をずっとキープしている。上級のティーダもかなりの数を売るなど、身内にもライバルが存在しながらも、ノートはこれほどの人気を獲得している。その事実が、このクルマの実力の高さを物語っている。とくに何か、ここがイマイチだという部分も見当たらない。しいていえば、もう少し若々しいイメージがあるといいことぐらいか。
Bセグとしてはやや大きめのボディに、1.5Lのみという割り切りも、これでよかったのではと思う。走りにも、車内の居心地にも、クラスを超えた価値を提供してくれるクルマである。
価格を上回る価値がある
このクラスでは、キープコンセプトでモデルチェンジするケースが多いが、ファミリーカーからパーソナルカーとして大胆にイメージチェンジを図ったのが3代目デミオだ。
その背景には、「マツダ2」として送り込まれる欧州市場において、並み居るライバルのひしめくBセグのど真ん中で戦えるクルマとして開発されたことがうかがえる。
結果、スペースユーティリティでは落とした部分も多々あるが、デザインについては、やや没個性的で埋没していた従来モデルとは打って変わり、キャラを確立した。販売面では失ったものもあるかもしれないが、これはこれでよかったのではと思う。
このデザインを楽しめるだけでも十分に、このクルマを買う意義はあるが、さらにデミオは、走りの実力も欧州のBセグのライバル勢と十分に張り合えるものがある。
CMで謳っているとおり、価格を上回る価値は本当にあると思う。
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