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3台比較 2016/6/28 20:53

アルトワークス/キャストスポーツ/S660を徹底比較 ~軽自動車でスポーティな走りを楽しむ~(3/4)

関連: スズキ アルト , ダイハツ キャスト , ホンダ S660 Text: 渡辺 陽一郎 Photo: 茂呂幸正・和田清志
アルトワークス/キャストスポーツ/S660を徹底比較 ~軽自動車でスポーティな走りを楽しむ~

アルトをベースにしながら内装の質感などを向上

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アルトは低価格が特徴のベーシックな軽自動車だが、アルトワークスでは内装をブラックに仕上げ、光沢のあるパネルも使って質感が相応に高い。趣味で乗るクルマとして不満のない内装に仕上げた。

シートは全車の前席にレカロ製のスポーツタイプを採用する。注意したいのは着座位置で、不自然に感じるほど高く、上下調節の機能もない。

着座位置の調節はユーザーによって異なるが、高めが好みの人でもアルトワークスは高すぎるだろう。レカロ製シートは着座姿勢を安定させるために座面の前側も持ち上げるから、座る位置まで高いと、ペダルを上から踏み降ろす操作になってしまう。

レカロ製のシート自体は腰の支え方が絶妙だ。サイドサポートも少し大きく張り出すから、スポーティな走り方をしても姿勢が乱されにくい。総じて良いシートだが、着座位置は改善したいところ。現状維持ならターボRSと同じシートも用意すると親切だろう。

全高は1500mmと余裕があるので、着座位置が高めでも前席の頭上空間は不足していない。身長170cmのドライバーが座って、頭上に握りコブシ1つ少々の余裕がある。

後席も着座位置が高めで頭上に握りコブシは収まらないが、足元はかなり広い。身長170cmの大人4名が乗車して、後席に座る同乗者の膝先には握りコブシ2つ少々の余裕を持たせた(前後席のヒップポイント間隔はベース車のアルトで900mm)。

従って動力性能の余裕と併せて大人4名の乗車も可能だが、後席に深く腰掛けると、腰骨にシートの構造物が当たる。座面の奥行も短めなので、4名で乗車するなら後席の座り心地を確かめたい。

安全装備は、赤外線レーザーを使った時速30km以下で作動する市街地向けの緊急自動ブレーキを用意するが、装着されるのは5速AGS車のみ。5速MT車には装着できない。

またサイドエアバッグの設定もなく(レカロ製シートを備えないターボRSも非設定)、安全装備には充実の余地がある。

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内装はリラックスできる雰囲気で荷室の使い勝手も良好

ダイハツ キャストスポーツダイハツ キャストスポーツ

キャストスポーツは全高が1600mmに達する背の高い軽自動車とあって室内空間に余裕がある。ムーヴとほぼ同じ広さだ。

インパネなどの内装は上質で、コンパクトカーと比べても見劣りしない。

前席はほかの2車種と違ってベンチタイプを採用する。キャストスポーツは5速MTを用意しないので、このシート形状でも支障はない。座面のサイズに余裕があり、座り心地が適度に柔軟だからリラックスできる。前席の中央には大きなアームレストも装着した。

ただしスポーツ性の高さを求めると、この前席は物足りない。ほかの2車種に比べて快適ではあるが、走りの気分はいまひとつ盛り上がらない。

シート表皮にも注意したい。標準装着されるレッド&ブラックと、オプションのブラック&ホワイトでは、同じレザー調でも生地の構成が異なる。そのためにブラック&ホワイトは、体が少し滑りやすい。スポーティな走り方をしなくても、体の収まり方はレッド&ブラックが好ましい。

快適な前席に比べると後席は柔軟性が乏しい。床と座面の間隔も不足気味で、乗員が足を前方に投げ出すような座り方になりやすい。

それでも足元空間は広く、身長170cmの大人4名が乗車して、後席に座る同乗者の膝先空間は握りコブシ3つ弱の余裕がある(前後席のヒップポイント間隔は1000mm)。

後席にはシートの位置を左右分割して前後に240mmスライドできる機能も備わり、アルトワークスと比べても荷室の機能が多彩だ。子育て世代のユーザーも使いやすい。

安全装備では、赤外線レーザーと単眼カメラを組み合わせた緊急自動ブレーキを標準装着した。緊急自動ブレーキの作動上限は時速50km、警報に限れば時速100kmで、歩行者に対しても時速50km以下で警報だけは行える。

エアバッグは運転席と助手席に加えてサイドエアバッグも標準装着され、前後席のカーテンエアバッグはオプション設定だ。

>>ダイハツ キャストスポーツの写真を見る(インテリア)

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純粋なスポーツカーとして走りのイメージを強めた内装が特徴

ホンダ S660ホンダ S660

S660の室内は、今回取り上げたライバル2車を含めて、ほかのどの日本車とも違う。

最も異なるのは着座位置だ。かなり低い位置に座る感覚は、スポーツカーのイメージそのものだろう。

最近は背の高いミニバンやSUVが増えたから、S660で街中を走ると圧迫感を抱く。乗降時には腰の移動量が多く、特にソフトトップを閉じた状態では乗り降りがしにくい(電動ミラーのスイッチが収まるインパネの右端に膝をぶつけやすい)。個人的には、準備体操をしてから乗り込まないと、後々で面倒なことになりそうな気がした。

しかしS660の運転席に収まると「走って楽しいのだから、少々の我慢はどうでも良いだろう」という気分になる。

ハンドルの奥側には大径のタコメーターが装着され、速度は中央部に表示する。エアコンのスイッチパネルなどを含めて操作性と質感は良い。シートの中央にある薄型トレイの見栄えはいま一歩だが、全体的にスポーツカーらしく仕上げた。

シートのサイズに不足はなく、サポート性も良好。大腿部をもう少し支えて欲しいと感じるが、あまり持ち上げるとペダルの操作性に支障が生じる。

2シーターのクーペだから、荷物の収納場所はほとんどない。ソフトトップは脱着式で、折り畳むようにしてはずす。これをフロントフード内の収納場所に収めるが、面倒な作業ではある。

安全装備については、時速30km以下で作動する赤外線レーザー方式がオプション設定され、運転席と助手席に加えてサイドエアバッグも標準装着されている。

>>ホンダ S660の写真を見る(インテリア)

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内装・装備の総評

キャストスポーツは3車の中では最も背が高く居住空間が広い。内装も上質だから4名で乗車しても快適だ。

ただし「スポーティなグレード」にとどまり、スポーツモデルの雰囲気ではない。ムーヴカスタムRSのような仕様と考えれば良い。

アルトワークスもクルマの成り立ちはキャストスポーツと同じだが、全高が100mm低い分だけ、車内は少し引き締まった印象で車両との一体感を得やすい。レカロ製シートの着座位置が40mmほど下がれば、「スポーツハッチ」と呼べる内装になる。

そしてS660は純粋なスポーツカー。キャストスポーツの対極に位置しており、実用性は低くてもスポーツ性はきわめて高い。

緊急自動ブレーキを作動できる安全装備は、キャストスポーツの赤外線レーザーと単眼カメラを併用する方式が最も進歩的だ。

アルトワークスでは、5速MTを選ぶと緊急自動ブレーキを装着できない。5速MTではブレーキ作動時にエンジンが停止したりする可能性もあるが、危険の回避を優先させたい。またサイドエアバッグも欲しいところだ。

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