アルトワークス/キャストスポーツ/S660を徹底比較 ~軽自動車でスポーティな走りを楽しむ~(1/4)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:茂呂幸正・和田清志
軽自動車でスポーティな走りを楽しむ
最近の軽自動車は、燃費偽装問題などがあって、イメージがいまひとつ良くない。
それでも日本車をジャンル別に見ていくと、軽自動車の存在感が一番強い。今の小型&普通車の多くは、北米や中国といった海外市場を重視して開発され、日本のユーザーから見ると距離感のある車種が増えた。
その点で軽自動車は、一部の例外を除くと国内専売とあって、実用と感覚の両面で馴染みやすい。今でも新車として売られるクルマの33~35%は軽自動車だ。
この軽自動車の中で、最近はターボを装着したスポーツ指向の車種が注目されている。2014年6月にダイハツ コペン、2015年4月にはホンダ S660、同年10月にダイハツ キャストスポーツ、12月にはスズキ アルトターボRSに続いてアルトワークスが発売された。
軽自動車のスポーツモデルは昔から存在していて、1990年代の前半には、ホンダ ビート/スズキ カプチーノ/マツダ(オートザム)AZ-1というスポーツカーが話題になった。今でも背の高い車種の大半にエアロパーツを備えたカスタム系が用意され、ターボ車も選択できる。
従ってスポーツ指向の軽自動車は目新しくないが、コペン以降に新型車の発売が続いたので、ちょっとした流行のようになっている。
そこで今回は、2015年に発売された設計が新しい各メーカーの軽スポーツを比較試乗したい。スズキ アルトワークス、ダイハツ キャストスポーツ、ホンダ S660を取り上げる。
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