フォレスター/エクストレイルHV/アウトランダーPHEVを徹底比較 ~スタイリッシュで実用的な売れ筋SUV~(1/4)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:茂呂幸正・和田清志
実用性と趣味性の適度なバランスで人気の先進SUV3車を徹底比較
SUVの魅力とは、「実用性と趣味性の適度なバランス」だろう。
外観は大径のタイヤを履かせてカッコ良く、最低地上高(路面とボディの最も低い部分との間隔)にも余裕があるから大きめの段差も乗り越えやすい。SUVはもともと悪路走行を重視するクルマだから、都会的になった今でも走破力は高い部類に入る。
その一方でボディの上半分はワゴンや5ドアハッチバックに近い形状となり、居住性は前後席ともに快適だ。セダンの平均水準を上まわり、大人4名が乗車して、長距離を快適に移動できるSUVが多い。
ボディの後部にはリアゲートが装着されて荷物の出し入れがしやすく、後席の背もたれを倒すと積載空間をさらに拡大できる。サイズによっては自転車を積めるSUVもある。
SUVの全高は1,600~1,700mm前後が多く、天井の高さはミニバン並み。車内はミニバンほど広くないが、その代わりに趣味性を強めた。価格も同サイズのミニバンに近いから代替えがしやすい。
実用性と趣味性の適度なバランスがウケて、最近はSUVの人気が高い。欧州ブランドも北米での好調な売れ行きを受けて、15年ほど前からSUVを手掛けるようになった。イメージが良くなったことも人気の要因だろう。
そこで今回は、2リッタークラスのエンジンを搭載するミドルサイズの売れ筋SUVを比較してみよう。
車種は2015年10月に大幅な改良を行ったスバル フォレスター、日産 エクストレイルハイブリッド、三菱 アウトランダーPHEVだ。
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