ステップワゴン/エスクァイア/セレナを徹底比較 ~ファミリーに人気!Mサイズミニバン注目の3台~(2/4)

ステップワゴン/エスクァイア/セレナを徹底比較 ~ファミリーに人気!Mサイズミニバン注目の3台~
ホンダ ステップワゴン 1.5 スパーダ クールスピリット ボディカラー:プレミアムスパイスパープル・パール ホンダ ステップワゴン 1.5 スパーダ クールスピリット ボディカラー:プレミアムスパイスパープル・パール ホンダ ステップワゴン 1.5 スパーダ クールスピリット ボディカラー:プレミアムスパイスパープル・パール ホンダ ステップワゴン 1.5 スパーダ クールスピリット ボディカラー:プレミアムスパイスパープル・パール ホンダ ステップワゴン 1.5 スパーダ クールスピリット ボディカラー:プレミアムスパイスパープル・パール ホンダ ステップワゴン 1.5 スパーダ クールスピリット ボディカラー:プレミアムスパイスパープル・パール ホンダ ステップワゴン 1.5 スパーダ クールスピリット ボディカラー:プレミアムスパイスパープル・パール ホンダ ステップワゴン 1.5 スパーダ クールスピリット ボディカラー:プレミアムスパイスパープル・パール ホンダ ステップワゴン 1.5 スパーダ クールスピリット ボディカラー:プレミアムスパイスパープル・パール ホンダ ステップワゴン 1.5 スパーダ クールスピリット ボディカラー:プレミアムスパイスパープル・パール ホンダ ステップワゴン 1.5 スパーダ クールスピリット ボディカラー:プレミアムスパイスパープル・パール 画像ギャラリーはこちら

低床設計を進化させて小排気量のターボを搭載

ホンダ ステップワゴン 1.5 スパーダ クールスピリット ボディカラー:プレミアムスパイスパープル・パールホンダ ステップワゴン 1.5 スパーダ クールスピリット ボディカラー:プレミアムスパイスパープル・パール

「ホンダ ステップワゴン」は、歴代モデルにわたって床を低く抑え、広い室内空間を確保している。1996年に登場した初代モデルは、全高が1,800mmを超えるミニバンでは最初の前輪駆動車で、低い床面が注目を集めた。

そして2005年の3代目では、床面の地上高を390mmまで下げて、乗降用のステップを取り去った。この後も同じプラットフォームを使いながらフルモデルチェンジを行い、前述のように2015年4月に5代目の新型モデルが登場した。

ミニバンは競争が激しいため、設計の新しい新型「ステップワゴン」はさまざまな工夫を凝らしている。

まずは「わくわくゲート」に注目したい。ボディ後端の縦開き式リアゲートに、横開き式のサブドアを組み込んだ。サブドアは狭い場所でも開閉できるため、ショッピングセンターの駐車場など、車両の後方に余裕のない場所で使う時に便利だ。

また3列目のシートは左右独立して床下に格納できるから、サブドアから乗り降りするなど、さまざまな使い方を可能にした。

そして現行モデルではエンジンを刷新し、直列4気筒1.5リッターのターボを搭載した。動力性能の数値は従来型の2リッターと同程度だが、最大トルクの20.7kg-mを1,600~5,000回転という幅広い領域で発生するため、運転がしやすい。

JC08モード燃費は、2WDで見ると15.4~17km/Lと満足のできる数値だ。効率を追求した「ダウンサイジングターボ」に含まれる。

今回は最上級グレードに位置付けられるエアロパーツを装着した「スパーダ クールスピリット」を試乗した。

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ホンダ ステップワゴン 1.5 スパーダ クールスピリット ボディカラー:プレミアムスパイスパープル・パールホンダ ステップワゴン 1.5 スパーダ クールスピリット ボディカラー:プレミアムスパイスパープル・パールホンダ ステップワゴン 1.5 スパーダ クールスピリット ボディカラー:プレミアムスパイスパープル・パールホンダ ステップワゴン 1.5 スパーダ クールスピリット ボディカラー:プレミアムスパイスパープル・パールホンダ ステップワゴン 1.5 スパーダ クールスピリット ボディカラー:プレミアムスパイスパープル・パール

ヴォクシー&ノアに比べると内外装が上質

トヨタ エスクァイア 2.0 Gi ボディカラー:シルバーメタリックトヨタ エスクァイア 2.0 Gi ボディカラー:シルバーメタリック

「ステップワゴン」のライバル車として、まずは「トヨタ エスクァイア」を取り上げたい。

「ヴォクシー&ノア」の姉妹車だが、「エスクァイア」はトヨタ店とトヨペット店が扱うこともあり、内外装を上質に仕上げた。特にインパネの周辺などは、合成皮革を巧みに使って、SUVの「ハリアー」を連想させる。

フロントマスクも豪華で、存在感の強いデザインに仕上げた。縦長のグリルが装着され、トヨペット店が販売するLサイズミニバンの「アルファード」にも似ている。

登場したのは、「ヴォクシー&ノア」は2014年1月だが「エスクァイア」は同年10月。設計が新しいために注目度も高い。

実用面では、「ステップワゴン」と同様に床を低く抑え、乗降用の小さなサイドステップを省いた。

全長は5ナンバー枠いっぱいの4,695mm、全高も1,825mmだから室内は広い。5ナンバー車とあって運転がしやすく、なおかつ多人数乗車にも適する。

エンジンは直列4気筒2リッターのノーマルタイプと、1.8リッターをベースにしたハイブリッドを設定する。後者はプリウスのユニットを移植したと考えれば良い。

JC08モード燃費は、ハイブリッドが23.8km/L、ノーマルエンジンを搭載した2WDは16km/Lだ。ノーマルエンジンもアイドリングストップを装着しており、燃費性能は相応に良い。

今回は、ノーマルエンジンを搭載する「Gi」の8人乗りを試乗する。ベーシックな「Xi」に比べると、右側スライドドアの電動機能、リアオートエアコンなどが装着されて機能が充実している。

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トヨタ エスクァイア 2.0 Gi ボディカラー:シルバーメタリックトヨタ エスクァイア 2.0 Gi ボディカラー:シルバーメタリックトヨタ エスクァイア 2.0 Gi ボディカラー:シルバーメタリックトヨタ エスクァイア 2.0 Gi ボディカラー:シルバーメタリックトヨタ エスクァイア 2.0 Gi ボディカラー:シルバーメタリック

ミニバンらしさを濃厚に漂わせて息の長い人気を獲得

日産 セレナ 2.0 ハイウェイスター S-HYBRID アドバンスドセーフティ パッケージ  ボディカラー:ブルームーンホワイトパール日産 セレナ 2.0 ハイウェイスター S-HYBRID アドバンスドセーフティ パッケージ  ボディカラー:ブルームーンホワイトパール

「日産 セレナ」はミニバンの王道を行く定番車種。現行モデルは2010年11月の登場なので、すでに5年近くを経過しているが、今でも売れ行きは堅調だ。

次期モデルの登場は2016年の中盤から後半とウワサされるが、それまでは日産の国内販売を支える主力車種として大切に売られるだろう。

※編集部注:セレナは7月15日に一部仕様変更を行っております。(今回試乗した車両は仕様変更前のものです)

関連記事:日産「セレナ」安全装備を充実させた特別仕様車を発売 (2015/7/15)

「セレナ」の人気を高めた特徴として、まずはボディスタイルがある。床は少し高く、「ステップワゴン」や「エスクァイア」を60~70mmは上まわる。なので乗降用のステップも備えるが、その分だけ全高は高く1,865mmに達した。

その一方で、視界を確保するためにサイドウインドーの下端を低く抑えたから、ウインドーの上下幅が拡大され、背の高さがさらに強調されている。これも「ミニバンらしさ」に繋がって人気に結び付いた。

フロントマスクのデザインも絶妙だ。標準ボディを含めてメッキグリルを備えるが、過剰に派手な印象になるのは抑えた。

「ハイウェイスター」はエアロパーツの装着で全幅が拡幅され、1,735mmに達するから3ナンバー車になるが、取りまわし性を妨げる心配はない。

エンジンは直列4気筒の2リッター。S-ハイブリッド(スマートシンプルハイブリッド)と呼ばれ、1個の「エコモーター」が、減速時の発電、アイドリングストップ後の再始動、エンジン駆動のサポートを行う。

ハイブリッドといっても、モーターの駆動力は2.5馬力程度。ほとんど体感できないが、燃費の節約効果は期待できる。2WDのJC08モード燃費は15.4~16km/Lだ。

今回はエアロパーツを装着して人気の高い「ハイウェイスター」を試乗した。

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日産 セレナ 2.0 ハイウェイスター S-HYBRID アドバンスドセーフティ パッケージ  ボディカラー:ブルームーンホワイトパール日産 セレナ 2.0 ハイウェイスター S-HYBRID アドバンスドセーフティ パッケージ  ボディカラー:ブルームーンホワイトパール日産 セレナ 2.0 ハイウェイスター S-HYBRID アドバンスドセーフティ パッケージ  ボディカラー:ブルームーンホワイトパール日産 セレナ 2.0 ハイウェイスター S-HYBRID アドバンスドセーフティ パッケージ  ボディカラー:ブルームーンホワイトパール日産 セレナ 2.0 ハイウェイスター S-HYBRID アドバンスドセーフティ パッケージ  ボディカラー:ブルームーンホワイトパール

デザイン・スペックの総評

ミニバンでは実用性が重視されるが、外観に対する関心も高い。ボディ側面の形状では個性を発揮しにくいが、フロントマスクの形状はさまざまだ。

背が高いミニバンでは、フロントマスクも上下方向に厚く、顔の面積が広い。この部分を派手に飾ると、セダンやクーペでは得られない独特の迫力が生まれる。これをエスカレートさせたのが、Lサイズミニバンの「トヨタ ヴェルファイア&アルファード」などだ。

今回取り上げたミドルサイズミニバンでは、「エスクァイア」がこのタイプ。セレナも2013年末のマイナーチェンジで派手になったが、多少は抑制を利かせている。

「ステップワゴン」は指向性が異なり、ボディ全体に丸みを持たせて、カスタムグレードの「スパーダ」のメッキグリルも光沢を抑えた。売れ行き次第では、今後のマイナーチェンジで派手な路線に変わる可能性もあるが、今のデザインは流行を好まないユーザーに歓迎されそうだ。

5ナンバーサイズが基本のミニバンでは、取りまわし性も大切。そのために今回取り上げた3車種は、いずれもサイドウインドーの下端を低めに抑えて視界が良い。最小回転半径も基本的に5.4~5.5mに収まるが、17インチタイヤを履いた「ステップワゴンスパーダ クールスピリット」、16インチを装着する「セレナ ハイウェイスター」の上級グレードはいずれも5.7mだ。小回り性能にも注意して選びたい。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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