オーリス/インプレッサスポーツ/アクセラスポーツを徹底比較 ~海外市場で鍛えられた商品力の高いグローバルな3車種~(2/4)

オーリス/インプレッサスポーツ/アクセラスポーツを徹底比較 ~海外市場で鍛えられた商品力の高いグローバルな3車種~
トヨタ オーリス 120T ボディカラー:ブルーメタリック トヨタ オーリス 120T ボディカラー:ブルーメタリック トヨタ オーリス 120T ボディカラー:ブルーメタリック トヨタ オーリス 120T ボディカラー:ブルーメタリック トヨタ オーリス 120T ボディカラー:ブルーメタリック トヨタ オーリス 120T ボディカラー:ブルーメタリック トヨタ オーリス 120T ボディカラー:ブルーメタリック トヨタ オーリス 120T ボディカラー:ブルーメタリック トヨタ オーリス 120T ボディカラー:ブルーメタリック トヨタ オーリス 120T ボディカラー:ブルーメタリック トヨタ オーリス 120T ボディカラー:ブルーメタリック 画像ギャラリーはこちら

鋭角的なボディスタイルとLEDを使ったランプ類で外観の質感を向上

トヨタ オーリス 120T ボディカラー:ブルーメタリックトヨタ オーリス 120T ボディカラー:ブルーメタリック

オーリスの外観は、空気を切り裂いて直進するようなシャープなデザインが特徴だ。特にボンネットからフロントマスクにかけるラインが鋭角的。2015年4月のマイナーチェンジでは、フロントグリルの上側にヘッドランプを強調するメッキモールを配置した。バンパーの下側に備わる開口部はワイドに広がり、精悍な印象に仕上げている。

大半のグレードに、LEDを使ったヘッドランプ/クリアランスランプ/イルミネーションを装着したことも特徴。フロントマスクのシャープなデザインをさらに際立たせる。

ボディサイズは、全長が4330mm、全幅は1760mmで、3ナンバーサイズではあるが取りまわし性を損なっていない。120Tの最小回転半径は5.2mに収まり(17インチタイヤをオプション装着すると5.4m)、海外市場を意識した車種でありながら、日本の混雑した街中でも運転がしやすい。全高は1480mm。居住空間を相応に確保しながら、前述のフロントマスクのデザインと相まって外観を低くワイドに見せている。

120Tが搭載するエンジンは、先の項目でも触れた直列4気筒1.2リッターの直噴ターボ。最高出力は116馬力(5200~5600回転)、最大トルクは18.9kg-m(1500~4000回転)になる。注目されるのは最大トルクで、ノーマルエンジンの1.8リッターを超える数値を幅広い回転域で発生させる。このほかに1.5リッターと1.8リッターも用意したので、3種類のエンジンを選択できる。

120TのJC08モード燃費は19.4km/L。1.5リッターのノーマルエンジンと同等か、それ以上の燃費数値になるため、平成27年度燃費基準プラス10%を達成してエコカー減税の対象に入る。

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トヨタ オーリス 120T ボディカラー:ブルーメタリックトヨタ オーリス 120T ボディカラー:ブルーメタリックトヨタ オーリス 120T ボディカラー:ブルーメタリックトヨタ オーリス 120T ボディカラー:ブルーメタリックトヨタ オーリス 120T ボディカラー:ブルーメタリック

丸みのあるボリューム感の強い造形が特徴で4WDを豊富にそろえる

スバル インプレッサスポーツ2.0i-Sアイサイト ボディカラー:クリスタルホワイト・パールスバル インプレッサスポーツ2.0i-Sアイサイト ボディカラー:クリスタルホワイト・パール

インプレッサはスバルの中心的な存在だ。今ではレガシィが海外指向を強め、全幅が1800mmを上まわるなどボディを拡大させたから、インプレッサの役割が従来以上に大切になった。

ボディタイプは5ドアハッチバックのスポーツと4ドアセダンのG4を用意する。今回はスポーツを取り上げたい。

外観のデザインは、ボンネットやフェンダーに緩やかな丸みが付けられ、ボリューム感のある形状になっている。ボディサイドは水平基調で、側方や後方の視界に配慮した。フロントマスクのデザインは、レガシィ、フォレスター、WRXといったほかのスバル車に共通する顔立ちだ。

ボディサイズは全長が4420mm、全幅が1740mmだから、ミドルサイズの5ドアハッチバックでは平均的な数値。全高は1465mmになる。

エンジンは水平対向4気筒。排気量は1.6リッターと2リッターを選択できる。今回試乗する2.0i-Sアイサイトが搭載する2リッターは、最高出力が150馬力(6200回転)、最大トルクは20kg-m(4200回転)。駆動方式は4WD(スバルはAWDと呼ぶ)になる。アイサイト装着車は2リッターの4WD仕様でないと選択できない。

2.0i-SアイサイトのJC08モード燃費は16.2km/L。平成27年度燃費基準は達成しているが、同基準プラス5%以上には該当しないため、2015年5月1日以降はエコカー減税の対象外になる。

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スバル インプレッサスポーツ2.0i-Sアイサイト ボディカラー:クリスタルホワイト・パールスバル インプレッサスポーツ2.0i-Sアイサイト ボディカラー:クリスタルホワイト・パールスバル インプレッサスポーツ2.0i-Sアイサイト ボディカラー:クリスタルホワイト・パールスバル インプレッサスポーツ2.0i-Sアイサイト ボディカラー:クリスタルホワイト・パールスバル インプレッサスポーツ2.0i-Sアイサイト ボディカラー:クリスタルホワイト・パール

低回転域で高いトルクを発揮するクリーンディーゼルターボが特徴

マツダ アクセラスポーツ XD ボディカラー:ソウルレッドプレミアムメタリックマツダ アクセラスポーツ XD ボディカラー:ソウルレッドプレミアムメタリック

アクセラは海外、国内の両市場でマツダ車の中心的な存在だ。ボディは5ドアハッチバックのスポーツとセダンを設定する。今回取り上げるのはスポーツだが、外観の印象はセダンとあまり変わらない。フェンダーや前後のドアパネルはスポーツ、セダンともに共通で、異なるのはボディの後部に限られるためだ。

フロントマスクのデザインは、CX-5、アテンザ、デミオといったほかのマツダ車に似ている。ワイドなグリルの両側に切れ長のヘッドランプを配置して、CX-5以降のマツダ車に共通する顔立ちを演出した。サイドウインドーの下端は、急な角度で後ろに向けて持ち上げている。斜め後方や真後ろの視界を確保する上では不利なボディ形状だが、外観は躍動的に仕上がった。

アクセラスポーツのボディサイズは、全長が4460mm、全幅は1795mmだから、ライバル2車に比べて少しワイド。全高は1470mmになる。エンジンの選択肢は、アクセラスポーツではガソリンが直列4気筒の1.5リッターと2リッター。これに2.2リッターのクリーンディーゼルターボを加えた。セダンにはノーマルタイプの1.5リッターと、2リッターのハイブリッドを用意している。

今回試乗するアクセラスポーツXDはディーゼルで、最高出力は175馬力(4500回転)、最大トルクは42.8kg-m(2000回転)。低回転域で4リッターのガソリンエンジンに匹敵する最大トルクを発生する。6速AT仕様のJC08モード燃費は19.6km/Lだ。クリーンディーゼルは電気自動車などと同じく「次世代自動車」に位置付けられ、エコカー減税は免税になる。

アクセラスポーツXDの価格は306万7200円と高額だが、性能も相応に優れている。

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マツダ アクセラスポーツ XD ボディカラー:ソウルレッドプレミアムメタリックマツダ アクセラスポーツ XD ボディカラー:ソウルレッドプレミアムメタリックマツダ アクセラスポーツ XD ボディカラー:ソウルレッドプレミアムメタリックマツダ アクセラスポーツ XD ボディカラー:ソウルレッドプレミアムメタリックマツダ アクセラスポーツ XD ボディカラー:ソウルレッドプレミアムメタリック

デザイン・スペックの総評

ミドルサイズハッチバックは海外戦略車の役割もあるため、フロントマスクには各メーカーの主張が感じられる。

オーリスはバンパーの上側を鋭角的にデザインして、下側にはワイドな開口部を配置した。プリウス、カムリ、さらにいえば燃料電池車のMIRAIにも通じる顔立ちだ。インプレッサスポーツとアクセラスポーツも同様で、3車のボディサイズは似ているが、外観は個性的に仕上げている。エンジンのバリエーションも幅広い。

今回試乗したグレードで見ると、オーリス120Tが直列4気筒1.2リッターのガソリンターボ。インプレッサスポーツ2.0i-Sアイサイトは、ターボを装着しない水平対向4気筒の2リッター。アクセラスポーツは2.2リッターのクリーンディーゼルターボになる。

1980年代の日本車にはターボが豊富だったが、1990年代に減少傾向に入り、近年では軽自動車を除くと採用車種が限られていた。一方、欧州車は小排気量のターボを環境エンジンとして実用化しており、日本車にも燃費の優れたターボ車が増え始めた。オーリス120TとアクセラスポーツXDは、その代表に位置付けられる。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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