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3台比較 2014/10/22 19:32

デミオ/アクア/フィットを徹底比較 ~ディーゼル vs ハイブリッドの3大コンパクトを検証~(3/4)

デミオ/アクア/フィットを徹底比較 ~ディーゼル vs ハイブリッドの3大コンパクトを検証~

インパネは質感を高めて前席には十分なサイズがあり、座り心地も快適

マツダ デミオ 1.5 XD ツーリング Lパッケージ ディーゼルターボマツダ デミオ 1.5 XD ツーリング Lパッケージ ディーゼルターボ

趣味性を重視したクルマとあって、マツダ デミオはコンパクトカーの中では内装の質が高い。シルバーのパネルの使い方も巧みで、XDツーリングなどの上級グレードには、インパネに合成皮革のデコレーションパネルを採用する。これは左右のエアコン空調吹き出し口を結ぶあたりに装着され、ステッチをあしらった幅の広いパネルが質感を高めている。

前席はアクセラとフレームを共通化して、サイズに余裕を持たせた。背もたれと座面は比較的ソフトに仕上げられ、体が包み込まれた印象になる。肩まわりのサポート性が優れていることもメリットだ。

一方、後席は窮屈。身長170cmの大人4名が乗車して、後席に座る同乗者の膝先空間は握りコブシ1つ分にとどまる。頭上は握りコブシの半分程度だ。着座位置が低めだから腰も落ち込む。

ただし後席も座面は柔軟で大腿部は離れにくく、後席に座った乗員の足が前席の下にしっかりと収まる。窮屈ではあるが、大人4名の乗車に支障はない。

装備は、XDツーリング Lパッケージの場合、赤外線レーザーを使った衝突回避の支援機能が標準装着される。作動速度は時速30km以下で市街地向けだ。

ディーゼルのXDは高速道路を走る機会も多いから、今後は高い速度域まで対応できるミリ波レーダー方式も設定して欲しい。そうなれば車間距離を自動制御されるクルーズコントロールも併用される。現時点で用意されるクルーズコントロールに車間距離の制御機能はない。

このほか主力グレードには、マツダコネクトと呼ばれる7インチのディスプレイも装着。SDカード(3万6000円)を使用すると、簡易型のカーナビとしても機能する。LEDヘッドランプも標準装着とした。

■マツダ デミオの画像ギャラリーはこちら(インテリア)

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外観と同様に内装もスポーティーな雰囲気で2名乗車に適している

トヨタ アクア 1.5 G ブラックソフトレザーセレクショントヨタ アクア 1.5 G ブラックソフトレザーセレクション

トヨタ アクアは天井の低い「5ドアクーペ」風のコンパクトカーとあって、内装もスポーティーな雰囲気だ。前席は着座位置が低めで、手足を伸ばして運転するタイプ。シートのサイズは十分だが、座り心地は少し硬い。肩まわりのサポート性はもう少し高めて欲しい。

インパネのデザインは個性的で、高い奥まった位置に薄型のデジタルメーターを装着する。前方からメーターに視線を移す時の焦点移動は少ないが、表示部分のサイズは小さめだ。その下にはカーナビとエアコンの操作パネルが備わる。エアコンのスイッチは比較的高い位置に装着されて操作性は良い。

内装の質感は、インパネの周辺を含めて上質とはいえないが、2011年の発売当初に比べると多少は改善された。

後席の居住性は、デミオと同様に窮屈。身長170cmの大人4名が乗車して、後席に座る同乗者の膝先空間は握りコブシ1つ少々だ。頭上も握りコブシの半分程度にとどまる。全高が低いから腰が落ち込みやすい。

駆動用のニッケル水素電池は後席の下に搭載され、これを収めたために座面は長い。膝の裏側までしっかりとサポートされるが、柔軟性は乏しい。後席を頻繁に使うファミリー指向のユーザーは、後席の居住性を確認した方が良いだろう。

また天井が低めでドアの開口部がピラー(柱)の回り込みによって狭まるから、乗降性も前後席ともにチェックしておきたい。

装備は衝突回避の支援機能が用意されず、サイド&カーテンエアバッグ、スマートエントリー、LEDヘッドランプなどもオプション設定になる。この3点を含んだセットオプションの価格は、総額では約22万円に達する。

■トヨタ アクアの画像ギャラリーはこちら(インテリア)

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後席の居住性に余裕を持たせ、大人4名が乗車しても快適だ

ホンダ フィット 1.5 ハイブリッド Lパッケージ

ホンダ フィットは全高を立体駐車場が使える寸法に抑えたコンパクトカーとしては、空間効率が優れている。前後席ともに十分な空間がある。

前席はシートのサイズに余裕を持たせ、座り心地も適度に柔軟だ。腰を支える背もたれの下側は、少し硬めに造り込んだ。肩まわりのサポート性にも不満はなく、おおむね快適に座れる。

後席はデミオやアクアに較べると、後席の足元空間が広い。身長170cmの大人4名が乗車して、後席に座る同乗者の膝先空間は握りコブシ2つ半。ライバル2車の2倍以上に達する。床と座面の間隔も適度で腰が落ち込まず、無理のない姿勢で座れる。頭上にも握りコブシ1つ少々の余裕を持たせた。座面の硬さも適度で、3車種の中では居住性が最も優れている。

荷室の床はハイブリッドでも低めに抑えられ、後席をコンパクトに畳むと容量の大きな荷室に変更できる。座面を持ち上げる機能も備わり、後席の快適性と畳んだ時の積載性は、ライバル車を大きくリードする。

装備については、F/L/Sパッケージに「あんしんパッケージ」をメーカーオプションとして設定した。時速30km以下で作動する赤外線レーザーを使った衝突回避の支援機能、サイド&カーテンエアバッグがプラスされる。「あんしんパッケージ」のオプション価格は約6万1715円。比較的コストの高いサイド&カーテンエアバッグも含まれているので、割安といえるだろう。

以上のようにフィットハイブリッドは、居住性や積載性が優れ、安全装備も充実させて価格も割安。このような実用指向が人気の秘訣になっている。

■ホンダ フィットハイブリッドの画像ギャラリーはこちら(インテリア)

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内装・装備の総評

今回取り上げた3車種は、すべて全高を1550mm以下に抑えた5ナンバーサイズのコンパクトカーだが、それぞれの個性はハッキリしている。デミオは従来型以上に外観がスポーティーになり、内装の造りと前席の座り心地も上質になった。逆に後席と荷室は狭く、ドライバーを優先して設計されている。

フィットハイブリッドはその逆で、後席の快適な居住性、荷室の優れた使い勝手に、ライバル2車とは違う特徴がある。ファミリーでも使いやすく、実用性を高めた。

そしてアクアは燃費性能に特化した。後席や荷室はフィットハイブリッドよりも狭く、内装の質感や前席の座り心地はデミオに見劣りする。その代わりJC08モード燃費は37km/Lで、日本車の「燃費性能ナンバーワン」だ。

ただし今では衝突回避の支援機能を装着するのが常識になりつつあるから、アクアは設計が古く感じられる。また次の項目で述べるように走行性能は相応に優れているが、いまひとつ特徴が乏しい。

後席と荷室が狭いアクアは実用指向にはなり得ないため、スバルのアイサイトに匹敵する衝突回避の支援機能を装着するとか、乗り心地と内装の造りを大幅に向上させるなど、安全性や質感で特徴を打ち出す必要がある。

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