5ナンバーミニバン 徹底比較(2/4)

5ナンバーミニバン 徹底比較
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ホンダが得意とする低床化を採用

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ステップワゴンはこのモデルで3代目になる。これまでのモデルは四角ばったボディで室内の広さをウリにしてきた。しかし、女性ユーザーから、大きくて取り回しずらい、という声もでていたようで、ニューモデルはダウンサイズしている。

具体的には全長で45mm、全高は75mmも小さくなった。しかし、室内高は2代目と同じ。このクルマもホンダが得意としている低床化を採用したのだ。

グレードはB/G/24Zの3タイプが基本だ。メイングレードのGにはL、S、LSパッケージとサイドリフトアップ、助手席リフトアップ車も設定される。

エンジンは2Lと2.4Lがある。2.4Lがあるのは、今回の3車のなかではステップワゴンだけの特徴だ。ミッションは4速ATが2LのFF/4WD車に標準。2.4LはCVT+7スピードモード付がFF用、5速ATが4WD用に用意される。

試乗したのは2LG・Lパッケージと24Z。動力性能はさすがに2.4Lモデルのほうがよいが、2Lでも3000回転からトルクがあり、扱いやすい。サスペンションは左右のロールに対し、ややソフト傾向。上下方向はかため。

フロントビューリアビューサイドビュータイヤ エンジン

2パターンのデザインで選択肢を

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セレナはこれまでややコンパクトなボディだった。そこで新型は全幅は1695mmをキープしながら、全長を60~100mm長くし、全高も15mm高くした。さらに、サイドウィンドは下側を低く、上にも伸ばし、明るい室内にした。その結果、新型セレナのボディサイズはステップワゴンよりも大きくなった。ヴォクシーとは、全高で10mmの差がある。

グレードは20S/G/RS/RXの4グレード。それぞれにFFと4WDが用意される。エンジンは最新の4気筒2L。ミッションはスポーツモード付のCVTになる。

ボディスタイルはS/GとRS/RXではフロントマスクが異なる。RS/RXはグリルが小さく、スポーティ。トヨタ車と比較するとRX/RSはヴォクシー、S/Gはノアというイメージになる。

試乗したのは20SとRXのいずれもFF車。2Lエンジンは4000回転からアクセルレスポンスがよくなる設定。音は5000回転から高まる。

ハンドリングはコーナーでのロールはやや大きめだが、動きはしなやか。タイヤは両グレードともに195/65R15だったが、RX系は195/60R16も選べる。このほうが走りは期待できそう。

フロントビューリアビューサイドビュータイヤエンジン

スポーティ志向のデザイン

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01年にフルチェンジしたヴォクシー/ノアだが、その後、04年にスタイリングとミッションの変更を受けたマイナーチェンジを実施している。このときに2列シートのモデルも発表した。

スタイリングはノアがノーマル志向、ヴォクシーはスポーティ志向だが、エンジン、サスペンションの設定は同じになっている。

ヴォクシーのグレードはZ、X、トランスXの3グレード。メイングレードのXにはVエディション、同サイドリフトアップシート、Eエディション、同サイドリフトアップシートがある。

エンジンは4気筒2L直噴。ミッションはスポーツモード付のCVT。Zグレードは7速マニュアルシフトモード付になる。

試乗はX、VエディションとZ。4気筒エンジンはスタートの瞬間にタイムラグが気になるものの、2500回転からトルクが盛り上がり、力強く加速する。サスペンションはややかため。コーナーでのロールも小さめだ。Zの7速マニュアルモードは、さらに軽快に走ること ができる。スポーツミニバンだ。

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デザイン・スペックの総評

走行性能などのスペック的な部分から3車を比較してみると、それぞれの性格が明確になってくる。 ステップワゴンは1人乗車ではサスペンションの安定がイマイチ。セレナはしなやかさが目についた。そして、ヴォクシーは意外にスポーティな印象。ステップワゴンは2Lで十分。ヴォクシーの7速マニュアルモード付もこのクルマには不似合い。セレナのフロントマスクは好みで選択したい。

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石川 真禧照
筆者石川 真禧照

1947年東京都生まれ。1970年日刊自動車新聞社入社。翌年同社退社後、フリーの自動車評論家となる。1982年「I.W.OFFICE」を設立し、自動車を中心としたメディア活動を開始。「自動車生活探検家」として、『GORO』『DIME』(小学館)、『HOT DOG PRESS』(講談社)、『カーセンサー』(リクルート)など多数のメディアで活躍、現在に至る。日本モータースポーツ記者会会員。日本自動車ジャーナリスト協会副会長。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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