【比較】GLA・チェロキー・V40クロスカントリーを徹底比較 ~手頃なサイズの輸入車SUVが魅力的!~(2/4)

【比較】GLA・チェロキー・V40クロスカントリーを徹底比較 ~手頃なサイズの輸入車SUVが魅力的!~
メルセデス・ベンツ GLA250 4マチック スポーツ 4WD ボディカラー:ポーラーシルバー メルセデス・ベンツ GLA250 4マチック スポーツ 4WD ボディカラー:ポーラーシルバー メルセデス・ベンツ GLA250 4マチック スポーツ 4WD ボディカラー:ポーラーシルバー メルセデス・ベンツ GLA250 4マチック スポーツ 4WD ボディカラー:ポーラーシルバー メルセデス・ベンツ GLA250 4マチック スポーツ 4WD ボディカラー:ポーラーシルバー メルセデス・ベンツ GLA250 4マチック スポーツ 4WD ボディカラー:ポーラーシルバー メルセデス・ベンツ GLA250 4マチック スポーツ 4WD ボディカラー:ポーラーシルバー メルセデス・ベンツ GLA250 4マチック スポーツ 4WD ボディカラー:ポーラーシルバー メルセデス・ベンツ GLA250 4マチック スポーツ 4WD メルセデス・ベンツ GLA250 4マチック スポーツ 4WD メルセデス・ベンツ GLA250 4マチック スポーツ 4WD 画像ギャラリーはこちら

Aクラスの実用性にSUVの存在感を融合させた新感覚モデル

メルセデス・ベンツ GLA250 4マチック スポーツ 4WD ボディカラー:ポーラーシルバーメルセデス・ベンツ GLA250 4マチック スポーツ 4WD ボディカラー:ポーラーシルバー

SUVには「クロスオーバー」という表現もある。いろいろな価値観が錯綜するという意味だが、表現を変えれば何でもアリだ。サイズの少し大きなタイヤを履かせ、外装に悪路をイメージさせるパーツを加えるとSUVのジャンルに含まれる。

以前のSUVでは「4WDを備えて最低地上高(路面とボディの最も低い部分との間隔)は200mm前後」という定義もあったが、今はもうない。2WDで最低地上高の低いSUVも増えた。定義を厳密にしても、あまり意味はないだろう。

メルセデス・ベンツ GLAは、このような曖昧さを伴ったSUVといえるモデルだ。プラットフォームの主要部分はコンパクトモデルのA/Bクラスと共通で、ホイールベース(前輪と後輪の間隔)の数値も2700mmで等しい。全長は4455mm、全幅は1805mmなので、Bクラスよりもひとまわり大きく、全高は1495mmでAクラスよりは高くBクラスよりは低い。

最低地上高は、A/Bクラスは110mm前後と少ないが、GLAは140mmになる。この数値も普通のセダンと同様だが、A/Bクラスよりは走破力に余裕を持たせた。タイヤは18インチを装着し、SUVの力強さを感じさせる。ボディ前後の下まわりには、アンダーガード風のパーツも装着されている。

今回試乗したグレードは、GLA250 4マチック スポーツ(499万円)。エンジンは直列4気筒の2リッターにターボを装着した仕様で、GLAでは上級グレードに位置付けられる。

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メルセデス・ベンツ GLA250 4マチック スポーツ 4WD ボディカラー:ポーラーシルバーメルセデス・ベンツ GLA250 4マチック スポーツ 4WD ボディカラー:ポーラーシルバーメルセデス・ベンツ GLA250 4マチック スポーツ 4WD ボディカラー:ポーラーシルバーメルセデス・ベンツ GLA250 4マチック スポーツ 4WD ボディカラー:ポーラーシルバーメルセデス・ベンツ GLA250 4マチック スポーツ 4WD

前輪駆動をベースに新しい時代を迎えたジープブランドの主力車種

ジープ チェロキー トレイルホーク 4WD ボディカラー:ディープチェリーレッド クリスタルジープ チェロキー トレイルホーク 4WD ボディカラー:ディープチェリーレッド クリスタル

今は乗用車とプラットフォームを共通化した都会派SUVが増えたが、このジャンルの老舗は、オフロードモデルとして進化を重ねたアメリカのジープだ。発祥は第二次世界大戦で活躍した軍用のジープに遡る。近年のジープブランドは多様化したが、ジープ ラングラーのショートボディは今でも硬派なオフロードモデルだ。

そして日本で最も馴染みやすいアメリカンSUVが、ジープ チェロキーだろう。ボディは比較的コンパクトで、1980年代に輸入販売を開始した2代目はヒット作になった。当時、自社製のSUVを用意していなかったホンダのディーラーで購入できたことも人気を高めた。

現行型は2014年から日本での販売が開始され、従来型とは印象の異なる外観が注目される。フロントグリルにはジープブランドの特徴が見られるが、切れ長のヘッドランプが備わり、かなり目立つ表情に仕上げた。

メカニズムも大幅に刷新され、従来の後輪駆動ベースから、前輪駆動に切り替わった。プラットフォームの基本部分は、アルファ ロメオ ジュリエッタなどと共通だ。ジープブランドを持つクライスラーがフィアットと提携を結び、アルファ ロメオもその傘下にあることから、幅広い共通関係が成り立った。

ホイールベースはジュリエッタよりもチェロキーが長いが、サスペンション形式は、フロント側がストラット、リア側はマルチリンクで共通化されている。長い歴史を持つチェロキーも新しい時代に入った。

今回はV型6気筒の3.2リッターエンジンを搭載する4WDのトレイルホーク(429万8400円)を試乗する。

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ジープ チェロキー トレイルホーク 4WD ボディカラー:ディープチェリーレッド クリスタルジープ チェロキー トレイルホーク 4WD ボディカラー:ディープチェリーレッド クリスタルジープ チェロキー トレイルホーク 4WD ボディカラー:ディープチェリーレッド クリスタルジープ チェロキー トレイルホーク 4WD ボディカラー:ディープチェリーレッド クリスタルジープ チェロキー トレイルホーク 4WD

5ドアハッチバックをベースにした使い勝手の良い都会派SUV

ボルボ V40クロスカントリー T5 4WD ボディカラー:カスピアンブルーメタリックボルボ V40クロスカントリー T5 4WD ボディカラー:カスピアンブルーメタリック

最近になってSUVが増えた理由として、開発を合理的に行えるということも挙げられる。例えば、スバル XVはインプレッサスポーツをベースに、内外装や足まわりに変更を加えてSUVに仕上げた。

輸入車であれば、先に挙げたメルセデス・ベンツ GLA、そしてボルボ V40クロスカントリーもこのタイプだろう。ボディは基本的にV40と共通で、全長と全幅もV40 T5 Rデザインと等しい。ホイールベースも2645mmだ。

ただし最低地上高はわずか10mmではあるが余裕を持たせて145mmになる。タイヤサイズは17インチの225/50R17で、少し大径とした。全高は専用ルーフレールの装着もあって、30mmほど高い1470mmになる。

ボディサイズの数値はノーマルタイプのV40とさほど変わらないが、外観の見栄えは相応に違う。フロントグリルや前後のバンパーが専用のデザインになるからだ。エクステリア・スタイリング・キットを装着すれば、SUVらしさをさらにグレードアップする。

そしてV40クロスカントリーのフロントマスクにはワイドなグリルが装着され、ヘッドランプは切れ長のデザイン。精悍でスポーティーな顔立ちだから、大径タイヤの装着など、SUVのアレンジが良く似合う。SUVという以前に「カッコイイV40」という単純な見方もできるだろう。

今回試乗したモデルはV40クロスカントリー T5 AWD(379万5428円)。エンジンは直列5気筒の2リッターにターボを装着したタイプになる。 他に限定車として2014年4月に発売した「T4 ノルディック(FF)」もある。

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ボルボ V40クロスカントリー T5 4WD ボディカラー:カスピアンブルーメタリックボルボ V40クロスカントリー T5 4WD ボディカラー:カスピアンブルーメタリックボルボ V40クロスカントリー T5 4WD ボディカラー:カスピアンブルーメタリックボルボ V40クロスカントリー T5 4WD ボディカラー:カスピアンブルーメタリックボルボ V40クロスカントリー T5 4WD

デザイン・スペックの総評

今回集めた輸入SUVは、前輪駆動がベースの4WDモデルになる。後輪駆動ベースのオフロードSUVと違って、悪路の走破力を徹底的に高めたクルマではないが、舗装路での走行安定性や居住性が優れている。日常的に使いやすく、基本部分が乗用車と共通化されて価格も抑えた。

この中でジープ チェロキーはSUVらしさを濃厚に漂わせ、メルセデス・ベンツ GLAとボルボ V40クロスカントリーは都会的な雰囲気が強い。AクラスやV40の購入を考えたユーザーが、外観のカッコ良さで選ぶこともあるだろう。

そして各車種ともに、外観に各ブランドの個性を明確に反映させた。遠方から見てもメーカーを識別できることは、国産のSUVとは違う持ち味だ。

日本車は軽自動車からミニバンまで、ひとつのメーカーがさまざまなジャンルのクルマを大量に売る必要があるため統一された表現を打ち出しにくいが、ここで取り上げた輸入ブランドは、海外の市場性と品ぞろえを抑えたこともあって統一された個性が明確だ。それはデザインだけでなく運転感覚にも当てはまり、ブランドのイメージを思い描いて購入すれば、期待を裏切られる心配も少ない。SUVというジャンルより、ブランドの個性が重要な意味を持つ。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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