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3台比較 2014/6/24 10:33

ヴォクシー・セレナ・ステップワゴンを徹底比較 ~ミドルサイズのミニバンの王道~(3/4)

ヴォクシー・セレナ・ステップワゴンを徹底比較 ~ミドルサイズのミニバンの王道~

低床化と全長の拡大で3列目の居住性を大幅に向上させた

トヨタ ヴォクシー1.8 ハイブリッド Vトヨタ ヴォクシー1.8 ハイブリッド V

ヴォクシーは先代型から内装の質感は高かったが、現行型もインパネの見栄えはLサイズミニバン並に上質だ。

先代型と異なるのはメーターの位置で、インパネ中央の最上部からハンドルの奥側に移した。先代型は視線と目の焦点移動が抑えられて見やすかったが、インパネの上端が高く、小柄なドライバーは前方視界に不満を感じる事があった。現行型はメーターの配置を変え、視界が向上して圧迫感も解消されている。

また、先代型はサイドウィンドウの下端が高めで側方の視界も良くなかった。そこで現行型は、前後ドアの部分でサイドウィンドウの下端を60mmほど低く抑え、側方視界を向上させている。

1/2列目の居住性はライバル車と比べて大差はないが、シートサイズに余裕があり、居住性は良好。

そして現行型を選ぶメリットは3列目にある。先代型は床と座面の間隔が不足して膝が持ち上がり、足元空間も不足していたが、現行型は低床化によって床と座面の間隔が55mm拡大し、足元空間も広がった。ライバル車に比べると、足元空間は同程度だが、床と座面の間隔に余裕があって座り心地は最も快適だ。

逆に残念なのは3列目の座面の奥行寸法が、先代型と同等の435mmとなり、1列目の495mm、2列目の475mmに比べるとかなり短く、大腿部の支え方が足りない。

また、ハイブリッドは前席の下側に駆動用電池が収まり、2列目に座った同乗者の足が下側に収まりづらい。そのためにノーマルエンジンに比べて2/3列目の足元空間が狭まるが、窮屈ではない。シートアレンジで特筆すべきは、7人乗り仕様の「スーパーリラックスモード」。3列目を跳ね上げ、2列目を後方まで超ロングスライドすると、広い空間が生まれる。ヴォクシーはミニバンならではの多彩なシートアレンジが可能となっている。

■トヨタ ヴォクシー(ハイブリッド)の画像ギャラリーはこちら(インテリア)

トヨタ ヴォクシー1.8 ハイブリッド Vトヨタ ヴォクシー1.8 ハイブリッド Vトヨタ ヴォクシー1.8 ハイブリッド Vトヨタ ヴォクシー1.8 ハイブリッド Vトヨタ ヴォクシー1.8 ハイブリッド V

多彩なシートアレンジや3列目の格納方法に工夫を凝らした

日産 セレナ2.0 ハイウェイスター G S-HYBRID アドバンスドセーフティパッケージ日産 セレナ2.0 ハイウェイスター G S-HYBRID アドバンスドセーフティパッケージ

セレナは現行型ではインパネの造り込みを向上させた。これもヴォクシーと同様の「欠点潰し」。先代型は少しチープだったので、上質なヴォクシーに対抗したというわけだ。

メーターはインパネの最上部の奥まった位置に装着される。ドライバーの視線と目の焦点移動は少ないが、先代ヴォクシーと同様に圧迫感が伴う。機能は一長一短だが、長身のドライバーには見やすい。

床の位置はライバル2車よりも高いが、1/2列目の居住性に遜色はなく、快適に座れる。

注意したいのは3列目で、床と座面の間隔が不足して膝が持ち上がり、柔軟性も乏しいため着座姿勢も安定しにくい。座面の奥行寸法はヴォクシーより15mmほど長いが、快適性はいま一歩だ。

セレナで注目されるのは、多彩なシートアレンジ。2列目シートの中央部分は1列目の中央までスライドして、収納ボックスとして使える。この状態であれば2列目の中央に空間ができて、2/3列目の間を移動しやすいく、3列目の乗員が2列目の中央を通ってスライドドアから乗降することも可能だ。

また、2列目の左側のシート(助手席の後ろ)には左右方向のスライド機能も採用。中央部を1列目までスライドさせた状態で2列目の左側シートを右に寄せると、スライドドア付近の間口が広がる。スライドドアから3列目に直接乗り込む時に都合が良い。

3列目は左右に跳ね上げる方式だが、低い位置で簡単に格納できる。フラットな床面が得られ、自転車を積む時も3列目を低い位置で格納するからハンドルが引っ掛かりにくい。高い床面には設計の古さを感じるが、使い勝手に工夫を凝らした。

■日産 セレナの画像ギャラリーはこちら(インテリア)

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3列目のシートは床下格納になるからスッキリと広く自転車も積みやすい

ホンダ ステップワゴン 2.0 スパーダ Zホンダ ステップワゴン 2.0 スパーダ Z

ステップワゴンのインパネ周辺は、ライバル2車に比べて質感が低い。光沢のあるパネルを使ったデザイン処理も見られず、設計の古さを感じる。

その代わり操作性は良い。エアコンのスイッチは比較的高い位置に装着され、手が届きやすい。

また、ライバル2車はATレバーの収まるインパネの中央部が手前に大きく張り出し、ヴォクシーのハイブリッドは、駆動用電池が収まることで1列目中央の床も持ち上がる。そのために1列目から助手席や後席への移動がしにくいが、ステップワゴンはスムーズだ。

居住性は、ライバル2車と同様、1/2列目は快適だ。差が付くのは3列目。ステップワゴンは3列目を床下に格納する方式で、構造上、背もたれの一部がシート骨格のために硬く、深く座ると骨格が腰骨に当たる。座面の柔軟性もいまひとつだ。足元空間はライバル2車と同様に広いが、3列目の座り心地に注意したい。

一方、荷室は使いやすい。3列目を床下に格納すると、スッキリと広い空間になって自転車などを積む時などに便利だ。ただしライバル2車と違って3列目を左右独立して格納したり、スペアタイヤをオプション装着することはできず、パンク修理キットのみの対応になる。

このほかのシートアレンジで注目されるのは、2列目がセパレートタイプでも、左右席ともに座面を持ち上げて前側にスライドできること。3列目も格納した2名乗車時なら、ボックス状の広い荷室に変更できる。2列目がベンチタイプなら、前方へ小さく畳むことも可能だ。

■ホンダ ステップワゴンの画像ギャラリーはこちら(インテリア)

ホンダ ステップワゴン 2.0 スパーダ Zホンダ ステップワゴン 2.0 スパーダ Zホンダ ステップワゴン 2.0 スパーダ Zホンダ ステップワゴン 2.0 スパーダ Zホンダ ステップワゴン 2.0 スパーダ Z

内装・装備の総評

先の項目で触れたように、ここで取り上げた3車種は、お互いを見据えながら開発されている。後発の車種ほどライバル車に対して有利になりやすく、ヴォクシーはインパネの質感が最も高い。3列目シートも、座面の奥行寸法が短めながら座り心地は一番快適だ。

ライバル2車も大人6名の乗車に適するが、セレナの3列目は床と座面の間隔が少し不足する。ステップワゴンは背もたれに硬いところが生じた。

3車の個性が分かれるのは荷室の機能だ。ヴォクシーはレバー操作だけで簡単に格納できる。荷室のサイドウインドーが塞がれて視界は削がれるが、3列目の張り出しは小さく使い勝手は良い。セレナは手動式だが、低い位置に収まるから自転車などを積みやすく、視界も削がれにくい。ステップワゴンは左右独立して畳めず、スペアタイヤも装着できないが、床下格納だから2列シート時には3列目が完全に隠されてボックス状の広い空間になる。2列目の格納性も含めて荷室を重視した。

3列目に乗員が座るのか、畳んで荷物を積む機会が多いのか、格納の操作をする頻度はどの程度かなど、使い方に応じて3車種を選び分けると良いだろう。

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