従来のC70は、どちらかというとかなり特殊な存在のように思えた。今回のモデルチェンジを経ても、C70の位置付けが変わったわけではないが、グッとリーズナブルで現実的になったような印象がある。
電動格納式ハードトップを身につけたことで、クーペスタイルをも主として使えるようになったことは、より多くのユーザーに対して所有することを積極的にアピールする。
S40系のプラットフォームは非常に素性がよく、それも含めて、このタイプのクルマを所望する人は、C70を臆することなく選択肢に入れていいと思う。
価格はそれなりに高いが、得られるものも大きい。このクルマの良さは、乗れば誰でもわかるはずだ。
余談だが、このクルマが好きでしょうがなくて、購入に踏み切ったユーザーが少なくないらしい。プジョーというクルマ自体が、不思議とそういう魅力を持っている。307CCであればなおのこと。そして、そいういう人の数が大きくなり、プジョーというブランドの認知度は高まった。
ハードウェア面では、後発モデルに先を行かれる部分も目立ってきたのは否めないが、307CCの魅力は、やはりこのスタイリングが大きい。そして、307の登場時は「猫足らしからぬ」といわれた乗り味も、307については、やや固さ感はあるものの、往年のテイストが蘇ったと評されている。
プジョーらしさに期待すれば、それにしっかり応えてくれるモデルである。
新車価格
209.8万円~265万円
新車価格
253.9万円~599.9万円
新車価格
239.9万円~354万円