【比較】今ブームの人気SUV3車 ハリアー・エクストレイル・CX-5を徹底比較(2/4)

【比較】今ブームの人気SUV3車 ハリアー・エクストレイル・CX-5を徹底比較
トヨタ ハリアー2.5 ハイブリッド E-Four エレガンス ボディカラー:シルバーメタリック トヨタ ハリアー2.5 ハイブリッド E-Four エレガンス ボディカラー:シルバーメタリック トヨタ ハリアー2.5 ハイブリッド E-Four エレガンス ボディカラー:シルバーメタリック トヨタ ハリアー2.5 ハイブリッド E-Four エレガンス ボディカラー:シルバーメタリック トヨタ ハリアー2.5 ハイブリッド E-Four エレガンス ボディカラー:シルバーメタリック トヨタ ハリアー2.5 ハイブリッド E-Four エレガンス ボディカラー:シルバーメタリック トヨタ ハリアー2.5 ハイブリッド E-Four エレガンス ボディカラー:シルバーメタリック トヨタ ハリアー2.5 ハイブリッド E-Four エレガンス ボディカラー:シルバーメタリック トヨタ ハリアー2.5 ハイブリッド E-Four エレガンス トヨタ ハリアー2.5 ハイブリッド E-Four エレガンス トヨタ ハリアー2.5 ハイブリッド E-Four エレガンス 画像ギャラリーはこちら

外観を艶っぽく仕上げたシティ派SUVの代表モデル

トヨタ ハリアー2.5 ハイブリッド E-Four エレガンス ボディカラー:シルバーメタリックトヨタ ハリアー2.5 ハイブリッド E-Four エレガンス ボディカラー:シルバーメタリック

売れ筋グレードの価格帯が300万円を軽く超えるSUVでありながら、堅調に売れているのがトヨタ ハリアーだ。先代ハリアーは北米で販売されていた「レクサス RX」の国内版だったが、2005年以降は国内にもレクサスブランドが設けられ、海外仕様と同様のRXが日本でも販売されている。レクサス RXとの差別化を図るため、新型ハリアーは別の車種として日本国内専用車として生まれ変わったのだ。

プラットフォームは生産を終えたトヨタ ヴァンガードと共通であり、RAV4のロング版とも表現できる。この点に新しさはないが、内外装は豪華で都会的に仕上げた。

ヘッドランプのロービームとクリアランスランプは、全車がLEDになる。中央のグリルもヘッドランプとの連結感を強めたレンズ風で、艶っぽい雰囲気だ。

ボディサイズは、全長が4,720mmで全幅は1,835mm。国内市場を重視して開発されたが、全幅はワイドになる。

ホイールベースは2,660mm。全長の割には短く、ボディの前後が伸ばされた。そのために横から見た時のプロポーションは一時代前のSUV風だが、前述の凝ったデザインによって違和感はない。最小回転半径も5.3~5.7mで、小回り性能も悪くない。

エンジンは直列4気筒の2リッターと、2.5リッターをベースにしたハイブリッドを用意した。駆動方式は、2リッターには前輪駆動の2WDと4WDがあり、ハイブリッドは後輪をモーターで駆動する4WDのみになる。

2リッターエンジンでも実用性に不満はないが、趣味性が大切なSUVでは物足りない。2リッターを設けた理由にはエコカー減税の適合もあり、少し無理が伴う。なのでハイブリッドを推奨したい。試乗車もハイブリッドエレガンス(377万4,857円)を選んだ。

■トヨタ ハリアー(ハイブリッド)の画像ギャラリーはこちら(エクステリア)

トヨタ ハリアー2.5 ハイブリッド E-Four エレガンス ボディカラー:シルバーメタリックトヨタ ハリアー2.5 ハイブリッド E-Four エレガンス ボディカラー:シルバーメタリックトヨタ ハリアー2.5 ハイブリッド E-Four エレガンス ボディカラー:シルバーメタリックトヨタ ハリアー2.5 ハイブリッド E-Four エレガンス ボディカラー:シルバーメタリックトヨタ ハリアー2.5 ハイブリッド E-Four エレガンス

外観を都会的な雰囲気にイメチェン、スポーティな引き締まり感

日産 エクストレイル 2.0 20X エマージェンシーブレーキパッケージ 2列車 4WD ボディカラー:バーニングレッド日産 エクストレイル 2.0 20X エマージェンシーブレーキパッケージ 2列車 4WD ボディカラー:バーニングレッド

日産 エクストレイルはミドルサイズSUVの人気車種。前輪駆動のプラットフォームを使ったシティ派だが、初代・2代目エクストレイルの外観は角張ったオフロード4WD風だった。内装には防水加工が施され、野生的な雰囲気が評判となった。

一方、3代目となる現行モデルは北米で販売される「日産 ローグ」と共通化され、外観は都会的だ。前輪駆動がベースのシティ派SUVには、都会的なデザインが多く、エクストレイルの個性は先代モデルに比べると薄まってしまった。

ボディサイズは全長が4,640mmで、全幅は1,820mm。先代型に比べて全長は5mmの拡大にとどまるが、全幅は30mm広がって1,800mmを超えた。直線基調だった先代モデルよりも後方の視界が悪化したこともあり、縦列駐車をする時などはボディが実際の寸法よりも大きく感じる。先代モデルから代替えをするユーザーはその点を注意したい。

ホイールベース(前輪と後輪の間隔)は2,705mmで、先代モデルに比べて75mm伸びた。全長はほぼ同じなので、現行モデルでは4輪がボディの四隅に配置されているように見える。

そのために現行モデルの外観は先代モデルよりも引き締まり感があり、スポーティな雰囲気が強くなった。ホイールベースの変更で、最小回転半径は5.5mから5.6mに拡大。小回り性能は悪化したが、後述する走行安定性は向上し、後席の足元空間も広がった。

グレード構成は、2014年内にハイブリッドを追加する予定だが、現時点で選べるのは直列4気筒の2リッターエンジンのみ。クリーンディーゼルターボ搭載車は、先代モデルを継続生産している。

現行モデルでは3列シートの7人乗りも選べるが、今回取り上げるグレードは4WD・20Xの5人乗り。エマージェンシーブレーキパッケージ装着車(259万9,560円)になる。

■日産 エクストレイルの画像ギャラリーはこちら(エクステリア)

日産 エクストレイル 2.0 20X エマージェンシーブレーキパッケージ 2列車 4WD ボディカラー:バーニングレッド日産 エクストレイル 2.0 20X エマージェンシーブレーキパッケージ 2列車 4WD ボディカラー:バーニングレッド日産 エクストレイル 2.0 20X エマージェンシーブレーキパッケージ 2列車 4WD ボディカラー:バーニングレッド日産 エクストレイル 2.0 20X エマージェンシーブレーキパッケージ 2列車 4WD ボディカラー:バーニングレッド日産 エクストレイル 2.0 20X エマージェンシーブレーキパッケージ 2列車 4WD

スカイアクティブの技術で走行性能が向上、高性能かつ低燃費のディーゼルも魅力的

マツダ CX-5 2.2 XD Lパッケージ ディーゼルターボ ボディカラー:ブルーリフレックスマイカマツダ CX-5 2.2 XD Lパッケージ ディーゼルターボ ボディカラー:ブルーリフレックスマイカ

今日のマツダ車では「スカイアクティブテクノロジー」がキーワード。エンジン、トランスミッション、プラットフォーム、サスペンションなどを並行して開発し、さまざまな走りの機能を一気に刷新した。

通常は、エンジンやプラットフォームの開発タイミングには、開発費用の分散化もあってズレが生じる。プラットフォームは既存のエンジンの搭載を前提に開発され、遠慮も必要だ。しかし並行して進めれば、さまざまな部署が連携して効果的な開発が行える。

その成果として登場したのがマツダ CX-5。高重心のSUVでありながら、適度に機敏に曲がって運転を楽しめる。エンジンも新開発だから、全般的に燃費が優れている。

外観ではワイドなラジエターグリルと、切れ長のヘッドランプが特徴だ。このフロントマスクは、アテンザやアクセラとも共通性があり、「マツダ車の顔」を表現している。

ボディサイズは全長が4,540mm、全幅が1,840mmで、さほど長くはないがワイドに仕上げた。サイドウィンドウの下端が少し高く、後ろに向けて持ち上がるから、側方や後方が少し見にくい。取りまわし性はあまり良くないので、車庫入れや縦列駐車を試したい。

エンジンは直列4気筒で、2リッターと2.5リッターのガソリン、2.2リッターのクリーンディーゼルターボを用意した。駆動方式は前輪駆動の2WDと4WDを選べる。

エンジンではディーゼルの魅力が圧倒的に強い。動力性能は4リッターのガソリンエンジン並で、燃料代は軽油の安さも手伝って1.5リッタークラスになる。そこで今回は2WDのXD・Lパッケージ(306万7,200円)を取り上げる。

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マツダ CX-5 2.2 XD Lパッケージ ディーゼルターボ ボディカラー:ブルーリフレックスマイカマツダ CX-5 2.2 XD Lパッケージ ディーゼルターボ ボディカラー:ブルーリフレックスマイカマツダ CX-5 2.2 XD Lパッケージ ディーゼルターボ ボディカラー:ブルーリフレックスマイカマツダ CX-5 2.2 XD Lパッケージ ディーゼルターボ ボディカラー:ブルーリフレックスマイカマツダ CX-5 2.2 XD Lパッケージ ディーゼルターボ

デザイン・スペックの総評

SUVは外観を立派に見せるねらいもあり、全般的にボディが幅広い。この3車の全長は4,500~4,700mm前後でさほど長くないが、全幅はすべて1,800mmを超える。

先代モデルの日産 エクストレイルはミドルサイズの印象だったが、現行モデルはLサイズに近い。トヨタ ハリアーはレクサス RXと決別して、現時点では国内専用車だが全幅は1,800mmを上まわった。

そしてSUVの運転席に座った時の視線は、セダンに比べれば高い。左側面の死角が拡大しやすく、外観に躍動感を与える目的でサイドウィンドウの下端を後ろに向けて持ち上げると、後方がさらに見にくくなる。

そこで各車ともバックモニターを備えるが、補助的な機能だから、視界を悪化させた代償にはなり得ない。

日本では、軽自動車まで含めると、乗用車の約70%は5ナンバー車だ。日本のニーズに応えるなら、もっと小さなSUVが欲しい。ボディも軽くなり、燃費も向上する。

今では日産 ジュークに加えてホンダ ヴェゼルも登場し、2014年中にはマツダ CX-3、レクサス NXなどコンパクトなSUVが増える模様だ。となれば、ここで取り上げた3車種の人気は、今後は下降傾向に移るかも知れない。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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