ホンダ アコードハイブリッド・トヨタ SAI・マツダ アテンザを徹底比較 -環境性能と運転の楽しさを追求したセダン-(1/4)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:和田清志
アコードがまったく新しいハイブリッドを搭載、迎え撃つアテンザのディーゼルも魅力的
「何だか昭和の時代を思い出すなぁ」。
ホンダ アコードハイブリッド/トヨタ SAI/マツダ アテンザが並ぶ写真を見て、そう思われた読者がおられるかも知れない。
確かに昭和のクルマはセダンが主役だったが、今はボディが全般的に拡大されて売れ行きは下降気味だ。軽自動車が新車販売されるクルマの40%を占めるのだから、時代は変わった。
しかしセダンの魅力まで薄れたわけではない。売れ筋の軽自動車やミニバンに比べて背が低く、重心も抑えられる。居住空間とトランクスペースの間には隔壁があり、ボディ剛性を高めやすい。低重心の高剛性ボディにより、セダンは走行安定性と乗り心地を高める上で有利だ。安全性と快適性が優れている。
特に今回取り上げるアコードハイブリッド/SAI/アテンザの3車は、いずれも先進的なエンジンを搭載している。
アコードハイブリッドは直列4気筒の2リッターエンジンをベースにしたハイブリッドを積むが、エンジンは主に発電機として働く。高速巡航時を除くと、駆動を受け持つのはモーターだ。そのためにエンジンは効率の良い回転をすることが可能になり、LサイズのボディでありながらJC08モード燃費はプリウスに迫る30km/Lを達成した。
SAIは従来と同じ直列4気筒の2.4リッターをベースにしたハイブリッドだが、マイナーチェンジでJC08モード燃費を22.4km/Lに向上。フロントマスクも大幅に変更され、外観は見違えるほど変わった。
そしてアテンザは直列4気筒2.2リッターのクリーンディーゼルターボを搭載。4000ccクラスのガソリンエンジンに匹敵する最大トルクを発揮して、JC08モード燃費は20km/Lと優秀だ。軽油代の安さもメリットになる。これら最先端セダン3車を徹底比較してみよう。
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