本格派ミッドサイズアメリカンSUV 徹底比較(2/4)

本格派ミッドサイズアメリカンSUV 徹底比較
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オーソドックスなまとまりの良さ

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力強く端正なデザインは、フォードSUVのDNAを受け継ぐもの。登場からすでに時間が経過しているが、途中、2006年モデルにおいてビッグマイナーチェンジを実施するなどリフレッシュを図り、やや大人しめだったデザインを一新。個性的なフロントマスクは、古さも感じさせない。その際、6速ATを採用するなど、大改良が施された。

エンジンは4.6L V8と、4L V6の2機種がラインアップし、「コントロール・トラック」と呼ぶ電子制御4WDが搭載された。

ドライブすると、エクスプローラーのそつない仕上がりを再認識する。走りは乗用車に近い感覚で、ステアリングフィールもしっかりとしている。乗り心地もよく、振動も収えられている。

見た目も、走りも、アメリカを代表するSUVに相応しい質感を備えているが、このオーソドックスなまとまりの良さこそ、エクスプローラーが長く支持されてきた大きな要因だろう。

価格的には、4L V6を搭載する「XLT」が430万円、4.6L V8を搭載する「V8エディバウアー」が525万円、最上級の「V8リミテッド」が580万円。価格に対するバリューの大きな1台ではないかと思う。

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コマンダー直系の弟分

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2008年6月に7年ぶりにフルモデルチェンジ。先代は、やや丸みを帯びたスタイルだったが、新型はジープの旗艦車・コマンダーをコンパクトにしたような、スクエアなスタイルとランプ類のデザインとなった。

走りはステアリングが軽く、ロールを嫌った固めの足まわりで、これだけの車体ながら意外なほどキビキビ感がある。少し固めだが、不快なほどではなく、後席の乗り心地も悪くない。

オフロード走行の運転支援としては、ヒルデセントコントロール、ヒルスタートアシスト、エレクトロニックロールミディゲーション付きESPなどが備わる。

エンジンは、3.7LのV6は低速域から大きなトルクを得られる。今回の中ではもっとも小さなエンジンだが、この車体を引っぱるには十分な力感だ。ただし、4速ATとの組み合わせであり、ルーズな制御には、もう少しダイレクト感が欲しいところではある。

4WDシステムは、車輪が空転する前に予測して防止る制御を行ない、最適なトルク配分を行なうという、新開発の「セレクトラックⅡ4×4システム」を搭載する。

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V8エンジン搭載モデル追加

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ハマーの中では末弟でも、周囲に比べると十分に大柄。今回の中でもひとまわり大きいし、価格ももっとも高い。

2005年9月より日本で販売されているH3は、当初は3.7Lの直列5気筒エンジンのみの設定だったが、2008年6月に5.3L V8エンジン搭載モデルが追加された。

当初の設定である3.7Lエンジン+4速ATの組み合わせでこの車体を走ると、さすがに力不足を感じる。そこでV8。エンジン単体でみるとそれほどトルク特性に優れるわけではないが、排気量の恩恵もあり、スムーズにこのボディを走らせる。

専用設計の電子制御式トルクオンデマンド方式の4WDシステムを採用し、さらに、副変速機や、スタック状態からの脱出を図るための電子制御式リアデフロックを搭載する。

V8には、直5のH3の「Luxury(ラグジュアリー)」に相当する外装を装備。悪路走破性に関しては、同じく「Adventure(アドベンチャー)」に相当する専用チューンを施したオフロードサスペンションが付く。乗り味はやはり、もっともオフローダーらしい。一般道での乗り心地は、けっこう上下振動するのが気になるが、それもH3の走りの「味」のうちか。

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デザイン・スペックの総評

いずれも存在感のあるスタイリングは、それぞれのキャラクターが全面に打ち出されている。セミモノコックボディのチェロキーに対し、エクスプローラーとH3はラダーフレームボディを持つ。足まわりは、フロントが独立式、リアがリジットのチェロキーとH3に対し、エクスプローラーはリアにも独立懸架をいちはやく導入しており、それも乗り味を大きく左右している。いずれもオフロード走破性にまったく心配はないが、オンロードでもっとも快適といえるのは、エクスプローラーである。

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岡本 幸一郎
筆者岡本 幸一郎

ビデオ「ベストモータリング」の制作、雑誌編集者を経てモータージャーナリストに転身。新車誌、チューニングカー誌や各種専門誌にて原稿執筆の他、映像制作や携帯コンテンツなどのプロデュースまで各方面にて活動中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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