エコの時代を生きるクルマ好きの父親なら、先進の環境技術を備えたLサイズモデルで決めたい(4/4)

エコの時代を生きるクルマ好きの父親なら、先進の環境技術を備えたLサイズモデルで決めたい
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前輪駆動に切り換わって2リッターターボを搭載するが運転感覚は悠々としたアメリカンSUVの持ち味

フォードエクスプローラーXLTエコブーストフォードエクスプローラーXLTエコブースト

エクスプローラーXLTエコブーストは、前輪駆動の2WDを採用。エンジンも2リッターのターボとなれば、従来型とのメカニズムの隔たりは大きい。試乗する前は、まったく違うクルマに発展したのだろうと思っていた。

ところが実際に運転すると、従来型の持ち味が色濃く残っている。排気量は2リッターながら、1500回転前後から十分な駆動力が発揮され、発進時に軽くアクセルペダルを踏んだ時の反応も鈍くない。

車両重量が2020kgに達することも考えると、ターボの効率はとても高い。巡航に移れば3000回転で37.3kg-mの最大トルクが発生し、小さなアクセル開度でも速度が維持される。この感覚も、従来のエクスプローラーと同じ。長時間にわたって高速道路を走り続けるような使い方が似合う。

操舵に対する反応も、スポーティな味付けにはしていない。穏やかに反応して、アメリカ車を実感できる。それでもコーナーに入ると、従来型に比べて操舵に対する正確性が向上した。速度を少し高めて曲がっても、旋回軌跡を拡大させにくい。感覚的には従来型の持ち味を継承しているが、走行安定性は明らかに優れている。つまり、アメリカンSUVの欠点をカバーしながら、伝統的な持ち味は巧みに残したのが現行型のエクスプローラーだ。

エンジンも同じ。燃料消費量は少なく抑えられ、環境性能を向上させながら、テイストはV6エンジン風になる。このバランス感覚は、日本のSUV好きのお父さんにも受けると思う。

オイシイところはしっかりと残し、購入の妨げになる要素は払拭しているからだ。全幅が2mに達する大柄なボディなので、右ハンドル車を導入すれば、ファンはさらに増えるだろう。

マイナーチェンジではボディ剛性も向上してSUVでありながらワゴン感覚の乗り味に仕上げた

レクサス RX450hレクサス RX450h

RX450hの運転感覚は、まさに背の高いワゴン。小さな舵角から忠実に向きが変わり、危険回避などの操作を行っても後輪がしっかりと接地している。重心の高さを意識させない。

2012年4月のマイナーチェンジでは、ボディの後方を中心に溶接箇所を増やすなどの剛性向上を図り、従来以上に車両の動きが正確になった。乗り心地にもメリットをもたらし、重厚感が増している。V6の3.5リッターエンジンにモーター駆動を併用したことで、動力性能も十分。無段変速式だから、直線的かつ滑らかに速度を上昇させていく。洗練された乗り味だ。

かつてオフロードSUVに親しんだお父さんは、もう少し悠々とした大らかな運転感覚を求めるかも知れない。エクスプローラーとの違いもこの点にあり、SUVといっても性格はさまざま。

RX450hは、SUVである以前にGSなどと同じレクサス車に含まれる。北米市場に重点を置くが、走りの味付けは欧州のセダンに近い。従ってボディは少々大柄ながら、長距離ドライブのほか、日常的な移動に使いたいユーザーにも適している。レクサスのブランドイメージは奥さんにも受けが良く、平日には買い物、休日にはファミリードライブという一般的な用途にも向く。正確な操舵感は混雑した市街地でも使いやすいから、自営業のお父さんがビジネスに使ってもマッチしそう。

フロントマスクは個性を強めたが、ボディ全体の雰囲気は派手ではなく、汎用性も高い。セダンは保守的、ワゴンは多気筒エンジン搭載車の選択肢が限られ、クーペは実用性が低いとなれば、優れた環境性能を併せ持つRX450hは、クルマ好きにとって魅力ある選択肢だろう。SUVらしいかどうかは、問題ではないのだ。

多人数で長距離を快適に移動できるクルマだがドライバーの得られる満足感も高い

トヨタ アルファードハイブリッドトヨタ アルファードハイブリッド

アルファードのような背の高い重量級のミニバンにとって、ハイブリッドとの相性はとても優れている。

最も注目すべきは燃費。大勢で快適に乗車できる機能があれば、自ずから長距離移動の機会も増える。重いボディに300kgを超える乗員の体重も加わり、燃料の消費量も増加しやすい。そこでハイブリッド。2.4リッターエンジンを積んだノーマルエンジン車と比較して、ハイブリッドであれば燃料代は60%前後で済む。

ハイブリッドは、重量級ミニバンの欠点を効果的に補う。モーター駆動の併用で、動力性能が高まることもメリット。加速性能は、普通のガソリンエンジン車でいえば2.7リッタークラスだ。

V6の3.5リッターにはおよばないが、2.4リッターのノーマルエンジン車よりは余裕がある。静粛性が優れていることも魅力だ。

走行安定性はボディの重さを意識させる。装着されるタイヤは16インチ(215/65R16)。車両重量が2100kgに達するので、充填される空気量の多いタイヤが選ばれ、ノーマルエンジン車に用意される17/18インチタイヤは設定がない。そのために操舵に対する反応は鈍めになる。

後輪の接地性を重視したから、速度が高まると曲がりにくい。スポーティに走るクルマではないが、エクスプローラーやRX450hのような楽しさは感じにくい。その代わり、乗り心地はきわめて快適。前述のモーターアシストも加わり、高速道路の長時間走行でも疲れにくい。

内装は上質に仕上げられ、プレミアムサウンドシステムを選べばオーディオの音質も良好。お父さんも大いに満足できる。そして快適な車内で過ごす家族の笑顔も、大切な嬉しさ。アルファードハイブリッドは、家族思いのお父さんに相応しい。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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