フォード エクスプローラー「XLT EcoBoost」試乗レポート ~新たに2.3リッター EcoBoostエンジンを搭載~(3/4)

  • 筆者: 塩見 智
  • カメラマン:和田清志
フォード エクスプローラー「XLT EcoBoost」試乗レポート ~新たに2.3リッター EcoBoostエンジンを搭載~
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ナント!うれしいレギュラーガソリン仕様!!

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東京から越後湯沢へ。

特に雪深さを求めたわけではないが、エクスプローラーを都市部だけ走らせるのはもったいないということで、自然を求め、関越自動車道で北西へ向かった。高速巡航中のエクスプローラーは思いのほか静かだった。

スタッドレスタイヤのヨコハマ・ジオランダーIT/Sの性能の高さでもあるのだろうが、エンジン音もロードノイズも風切り音も一切不快なレベルで車内に侵入してくることがなかった。

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マイナーチェンジでエンジンが2リッター直4ターボから2.3リッター直4ターボに切り替わった。最高出力261ps/5500rpm、最大トルク42.8kgm/3000rpmと、従来型に比べ出力にして約7%、トルクにして約15%向上した。

直4ターボのエコブーストエンジンは元々2.3トンの車体に対して十分な力強さだったが、排気量が300ccアップしたことで余裕が増した。速くなったと明確に体感できるわけではないが、同じ加速を得るのにアクセルの踏み込み量が明らかに少なくて済むようになった。その分静粛性も向上した。

最大トルク42.8kgmといえば自然吸気エンジンで言えば排気量4リッター以上が必要な値。それが今や排気量半分強の4気筒エンジンで実現できるのだから時代の進化は素晴らしい。カタログ燃費は約5%向上した。

そしてうれしいレギュラーガソリン仕様。目を見張るようなエコ性能ではないかもしれないが、得られる動力性能、ユーティリティ性能を考えれば十分にエコなクルマといえるはずだ。

正確な挙動を得られるモノコック化は間違いなくGoodニュース

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高速道路を下り、撮影のために曲がりくねった山道を何度も往復する。このクルマでこの作業は億劫な作業になるだろうと覚悟していたが、トルキーなエンジンと正確なハンドリングのおかげで望外に楽しめた。

先代までが採用していた堅牢性や悪路での振る舞いに優れるラダーフレーム構造を否定するつもりはないが、エクスプローラーのようなヘビーデューティー寄りの本格SUVであっても、ほとんどのユーザーはオンロード走行が9割であることを考えると、ステアリング操作に対して遅れなく正確な挙動を得られるモノコック化は間違いなくグッドニュースと言える。

6速ATに変更はないのだが、これまでシフトレバーを握って親指の位置にある小さなバタフライスイッチでマニュアル変速していたのに対し、新型はステアリングホイール裏側に備わるパドルシフトで行うようになった。

親指による変速はエクスプローラーに限らず一時期のフォード各モデルに共通する装備なのだが、これは正直に言ってやりづらい。即座にエンジンブレーキを求める時、コーナーの連続でギアアップを防ぎたい時などに、直感的に操作できるパドルシフトが備わって本当に良かった。

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“Rugged”なルックスを見ているとつい忘れそうになるが、XLTエコブーストはFWD。このことを念頭に置きつつ、ジオランダーのグリップ力を信じ、ちょっとだけ除雪の甘い雪道へ分け入ってみたが、265mmと余裕あるロードクリアランスのおかげもあって、わけもなく走破できてしまった。

用途にもよるが、ヘビーな雪道を含む悪路走破を必要としないのであればFWDもアリと感じさせた。近頃のスタッドレスタイヤは偉大だ。

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塩見 智
筆者塩見 智

1972年岡山県生まれ。1995年に山陽新聞社入社後、2000年『ベストカー』編集部に入社。2004年(株)に二玄社『NAVI』編集部員となる。2009年『NAVI』編集長に就任。2011年からフリー編集者、ライターへ。主にWeb、ラジオ、雑誌等における試乗記からインタビュー、イベントの司会やトークショー等を手掛ける。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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