[試乗]フォード エコスポーツ 海外試乗レポート/川端由美(3/3)

  • 筆者: 川端 由美
  • カメラマン:フォード・ジャパン
[試乗]フォード エコスポーツ 海外試乗レポート/川端由美
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タイ産ワインのテイスティング!…といきたいところだが、ぐっとこらえて、ぶどうジュースに舌鼓を打ってから帰路につく。ステアリング・ホイールを握ると、背高ボディのSUVであることを忘れてしまいそうになる。

走りで定評のあるフィエスタ・ベースだけに、路面を捉える足回りとダイレクトなステアリングフィールは秀逸だ。2代目からESPを採用したというが、手応えがしっかり伝わるステアリング・フィールで運転しやすい。

山里の村で急に牛が渡ってきたが、急ブレーキを踏んでも操舵感が安定しており、危険回避も安全にできた。

高速道路に出てからは、タイの制限速度である90km/hを心に留めながら、じわっとアクセルを踏み込む。NAの1.5リッターユニットは、静粛性ではターボ付き1リッターの「エコブースト」に勝る印象だ。

空力ボディの採用も、静粛性の向上に一役買っている。加えて、抵抗ロスの低減、EPSの採用などによって燃費性能を15.4km/Lに抑えたことも特筆すべきだ。

再び、海沿いの道に出る。夕暮れを前に、心地よい光が海岸に降り注いでいる。ステアリング・ホイールの上にあるボタンを押して、アーティストをリクエストする。

私の日本語訛りの英語に対して、一発でリクエストを聞いてくれるなんて、以前より認識レベルが向上している証拠だ。スマホとつなげば、TuneInのようなスマホ用アプリも車載で使える。

スタイリッシュなSUVルックで、走っても楽しく、大人が十分に座れる後席があり、6:4の分割可倒式シートを倒せばサーフボードや洗濯機を積めるほどの荷室が備わる。

日本導入の価格は未定だが、欧州の最廉価版が240万円程度。日本向けの装備充実仕様で、300万円以下の設定であれば、国産車ユーザーにとっても視野に入ってきそうだ。

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川端 由美
筆者川端 由美

1971年生まれ。大学院 工学専攻 修士課程修了。1995年住友電工にて、カーエレクトロニクスやタイヤの研究にたずさわる。1997年、二玄社『NAVI』編集部に編集記者として転職。2004年からフリーランスの自動車ジャーナリストとなる自動車の新技術と環境問題を中心に取材活動を行なう。エンジニア、女性、自動車ジャーナリストといったハイブリッドな視点でリポートを展開する。国土交通省・独法評価委員会委員、環境省・有識者委員ほか。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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