[試乗]フォード エコスポーツ 海外試乗レポート/川端由美(1/3)

  • 筆者: 川端 由美
  • カメラマン:フォード・ジャパン
[試乗]フォード エコスポーツ 海外試乗レポート/川端由美
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ブラジル生まれの南米育ち、フォードのSUV/クロスオーバーモデルの中でも最小サイズ「エコスポーツ」が日本にも導入間近とのことだが、先行で行われたタイでの試乗レポートを自称“リケジョ”川端由美氏が届けてくれた。世界中で人気となっているコンパクトSUV市場に投入されるフォードの「エコスポーツ」、どんなクルマか、早速レポートを見てみよう。

輸入コンパクトSUVも続々上陸

コンパクトSUVに乗ることって、“バズ”だと思う。「最近、大流行してる」って意味なんだけど、モノではなくて、言葉や行動のハヤリのことなんだよね。

ざっと見回してみても、国産勢では日産「ジューク」やホンダ「ヴェゼル」といったBセグメント・ベースのSUVが好調だし、ルノー「キャプチャー」、プジョー「2008」といった輸入コンパクトSUVも続々上陸している。軽自動車でも「ハスラー」は大ブレイク中!フォルクスワーゲンも、Bセグメントをベースにした「タイグン」の開発をアナウンス済みだ。

新興国での需要の増大に加えて、エコやら不況やらで先進国でダウンサイズの傾向が進む中、小型SUVの市場が急速に拡大していることも大きな要因だ…と、そんな難しい理論を展開しなくたって、小洒落たSUVルックの小型車は街乗りにも向いているし、若々しく見ててカッコいい。流行するのも頷ける。

その先駆け的存在と言えるのが、フォード「エコスポーツ」である。え?そんな車名、初耳だって? 2003年にデビューした初代はブラジル生まれの南米育ちだから、知らなくても当然。恥ずかしながら筆者も、前知識などほとんどなかった。

とはいえ、このクルマを評価するのに前知識など不要だ。初代との共通点は車名だけと言っていいほど、すべてが近代的にアップデートされているからだ。

ベースとなるのは、ヨーロッパでもっとも売れているBセグメントにして、走りで定評のある「フィエスタ」。初代は四角四面の味気ないデザインだったが、2台めは「One Ford」の号令の下、走りで定評のあるフィエスタをベースに最近のフォードに共通する躍動的なスタイリングを纏った。

力強く張りのある面とエッジの効いたラインが組み合わされており、ほどよい緊張感が漂う。 リアドアのハンドルは、リアコンビネーションランプの一部に取り込まれてデザインされているのもいいし、6:4に分割可倒式のリアシートを倒すと洗濯機やサーフボードが積めるのもアクティブなライフスタイルの持ち主にぴったりだ。

しっかりと厚みのあるドアを開けて、運転席に座る。革やウッドではなく、プラスチックやファブリックを使った室内だが、ステッチ入りのシート地や新素材を採用することで、外観同様、スポーティな印象にまとめられている。

たっぷりしたシートは掛け心地がよく、座面の長さが十分にあり、サイドもほどよいサポート感がある。Bセグメントをベースにしたとは思えないしっかり感が好印象だ。

開発陣を見回すと、大柄なアメリカ人やドイツ人も参加しているから、当然といえば当然かもしれない。

4ドアで後席へのアクセスもしやすく、6ライトで明るい室内は身長171cmの筆者が座っても圧迫感を感じない。膝前のスペースも確保されており、つま先を前席の下に潜らせることができるので、そこそこの距離なら大人が乗っても十分に移動できる。運転席周辺はもちろん、後席も物入れが充実している。

【次ページへ続く】

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川端 由美
筆者川端 由美

1971年生まれ。大学院 工学専攻 修士課程修了。1995年住友電工にて、カーエレクトロニクスやタイヤの研究にたずさわる。1997年、二玄社『NAVI』編集部に編集記者として転職。2004年からフリーランスの自動車ジャーナリストとなる自動車の新技術と環境問題を中心に取材活動を行なう。エンジニア、女性、自動車ジャーナリストといったハイブリッドな視点でリポートを展開する。国土交通省・独法評価委員会委員、環境省・有識者委員ほか。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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