フォード エクスプローラー XLT EcoBoost 新型車発表会速報

  • 筆者:
  • カメラマン:吉澤憲治
フォード エクスプローラー XLT EcoBoost 新型車発表会速報
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ついにミディアムSUVもここまで来たか!

極めて我々の意表を衝く、最新のSUVモデルがお目見えした。

このたび、フォード・ジャパンが満を持して導入したのは、あのミディアムSUVの雄、フォード・エクスプローラーに、たったの2リッター(1,998cc)エンジンを搭載した、その名も“フォード・エクスプローラー XLT EcoBoost"。

日本のセダンやミニバンでさえ、エンジン排気量は平均して見れば2リッターから2.5リッターという辺りが未だ一般的。それがあの大柄なエクスプローラーを2リッターまでダウンサイジングさせ、しかもこのタイミングで現行エクスプローラー全モデルがエコカー補助金の対象車になったというのだから、フォードもなかなかやるじゃないか、というのが率直な感想だ。

もちろん、2リッターエンジンを搭載した最新のエクスプローラーと言えど、さすがに2トンの巨体を引っ張るだけのパワーは持ち合わせていないと、現実は話しにならない。 そこでフォードは、現在北米で展開中の、125の特許技術を投入した最新ターボ・テクノロジー“EcoBoost”を、このエクスプローラー XLT(FF)に搭載。グローバルモデルとしては日本が初導入ということだ。

エクスプローラー史上、最小のエンジン。そして最も優れた低燃費、さらには初のFF車という、どれも時代に即した魅力をたっぷり詰め込んだことが、このエクスプローラー XLT EcoBoostのウリなわけだが、デザインや装備上の違いは、ひと足お先に日本導入を果たした3.5リッターモデルと大きく変更はない。 まずエクステリアではサイドミラーがブラックアウトした点と、リアのテールゲートに“EcoBoost”のバッヂが付いた点。そしてインテリアでは、シートが本革標準装備となったことが挙げられる。

燃費はズバリ!

さて、新しい選択肢を用意し、新たなユーザーを取り込みたいとするエクスプローラー XLT EcoBoostの、その気になる燃費は10・15モードでズバリ8.1km/L。そしてお値段は4,400,000円(消費税込み)とのこと。

ちなみに、3.5リッターモデルのXLT(4WD)と比較してみると、こちらの燃費は10・15モードで7.6km/L。お値段に関してはまったく同じの4,400,000円(消費税込み)だった。

確かにこれだけ見れば、その差にピンッと来ないかもしれないが、肝心なエンジンスペックを比べてみると、なんとパワーは2リッターエンジンでも、3.5リッターエンジンと同等、もしくはそれを上回るパフォーマンスを誇っている。 まず最高出力は3.5リッターエンジンの216kwに対して、2リッターエンジンは179kw。そして最大トルクに関しては3.5リッターエンジンの345Nmに対して、2リッターエンジンは、わずか3000回転で最大トルクとなる366Nmを発生する。

あとは4WDかFFかという駆動の違いに左右されるものの、やはりこのご時勢、燃費や税金を含めた維持費のことを考えれば、今度の2リッターエンジンEcoBoostモデルはとても魅力的に映るのかもしれない。この違い、あなたはどうお考えになるだろうか。

波に乗るフォード。衰退する日本経済。どうするニッポン!?

実はこの新型エクスプローラーは、2011年9月の日本での販売開始から、すでに累計販売台数650台を記録。毎月100台以上がユーザーの手に渡っている計算だ。

フォード・ジャパンの新社長に就任した森田俊生氏は、「日本市場へのコミットメントに変わりはない。フォードは、ONE FORDプラン施行時から計画通り着実に前進しており、四半期ベースで9期連続の黒字を達成している。また、2011年1月から9月までのグローバルプロダクトへの開発投資は約31億ドルに達するなど、米国大手債権格付け機関による信用格付けもアップした」と述べ、フォード・ジャパンもこれらの成功に貢献していることを強調した。

しかし、逆に円高ドル安ユーロ安に、貿易収支の落ち込みなど、止まらない日本経済の衰退状況を見ると、趣味性の高いクルマはますます敬遠されていってしまう。さらに落ち込む危険性だってある。

そうなる前に早くこの状況を打開しなければ、クルマどころではなくなってしまうことは明らか。輸入車メーカーは、これを絶好のチャンスと受け取るかどうか。この辺りについては、2月初旬に掲載予定の試乗レポートに盛り込んでお伝えしたい。お楽しみに。

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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