気鋭のジャーナリスト2名がマニアックな視点から新世代SUV【Ford Kuga】の魅力を探る!(2/4)

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気鋭のジャーナリスト2名がマニアックな視点から新世代SUV【Ford Kuga】の魅力を探る!
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森 慶太氏が考えるフォード クーガとは?

どんな人でも「乗りやすい」と思わせる運転感覚/真面目で素性の良さを感じさせてくれるクルマ

クーガを一言で例えるなら、ズバリ「キチンとまっすぐ走るクルマ」かな。運転していて、今、自分はクルマのどこに座っていて、道のどの辺りを走っているのかが、よく分かる。

道に沿って走っていく中で、世の中には自分が進みたいラインをスムーズに走れるクルマと、走れないクルマがあるワケですよ。自分が狙う、というか走りたい道のラインをスムーズに走ってくれるクルマは、たとえ初めて乗ったとしても、「あ、運転しやすいな」ってなる。

そういった部分でクーガは「キチンとまっすぐ走るクルマ」なの。

自分が思った通りにクルマが動いてくれるから、何の違和感もなく運転できる。すぐ分かる「乗りやすさ」って、なかなか凄いと思わない?色んなクルマに乗ってきた人なら、ハッと気がつくだろうし、あまり運転経験がない人でも運転しやすい。

実は、クルマの車両感覚ってさ、ステアリング・インフォメーションから、というか手から伝わってくる感覚が何割かあるんだ。その手を通じて伝わる感覚がつかみやすいから「運転しやすい」ってなるんだよね。

それもフォードがシャーシダイナミクスを大事にしているからだと思う。クーガはヨーロッパフォードだけれど、フォルクスワーゲン(以下VW)をはじめとするドイツ車とは方向性が違うんだな。ドイツ車みたくスムーズな道で始めて味わうガチガチ感はない。

それに「この乗り心地を見てくれ」「この動きを見てくれ」って感覚。シャーシに心血を注いでいるって所は非常に伝わってくるし、フォードの本気すら感じさせるよね。

つまりは、真面目なんだよ。クルマとして「ちゃんとしてる」ってコト。

様々な電子装備とかで、クルマ本来のパッケージがなってないクルマが多い中で、本当の意味で素性の良さを感じさせてくれるクルマなんだよ。ウソだと思うなら、ディーラー行って、チョイ乗りさせてもらって下さい。すぐ分かるから。それぐらい乗りやすいよ。

不満といえば、バックの時の警告音がやたらピーピーとうるさい(笑)。そこまで注意喚起しなくても分かってるよって思うけどね。

あと日本市場用に用意される上級グレードにありがちだけど、ガラスルーフを装着したことと18インチを標準にしたことによる、バランスの崩れが気になったね。

でもこれも些細な事。ベースがしっかりしているから出る不満だね。オレらしくないホメ言葉ばかりだな(笑)。クルマよりも、日本のユーザーに「本当のクルマの良さとは?」ってレクチャーしたいよ。

川端由美氏が考えるフォード クーガとは?

女性が乗ってもちょうどいいサイズ感のSUV/見た目もカッコイイから、私、かなり好きです

クルマって見た目が大事ですよね。というより人間って、第一印象を重視するものなんです。

その点、クーガを初めて見た時、私は素直に「カッコイイな」と思えたんです。私自身が見た目でクルマを選ぶからね。ウンチクなんて後から付いてくればいいんです(笑)。

まず全体のバランス感がいいですね。「キネティック・デザイン」と呼ばれるモダンなデザイン意匠を採用しているんですが、単純に直線と曲線、緊張と緩和のバランスがいい。この手のプレミアムSUVってデザイン優先で、キャビンに悪影響があることも多いんですが、これはフォーカスがベースのためにホイールベースの長さが決まっている。だから、リアシートの足下が少し狭いのは、仕方ない部分でしょう。

むしろ、私は「運転のしやすさ」こそクーガの最大の魅力だと思っています。私はレーシングドライバー出身でもない、普通のクルマ好きの女性です。運転技術も飛び抜けて上手い方だとは思いません。

そんな人間が持つ普通の技術で、普通に乗れるクルマって、間違いなく「いいクルマ」なんですよ。よく「(ステアリングを)切ったら切った分だけ曲がる」という表現がありますよね。クーガはまさにそんなクルマです。

また、日本の道路事情にマッチした、ちょうどいいサイズ感なんですよね。街中での取り回しに苦労するサイズでもないし、かといって、大きいクルマにドキドキしちゃうほど小さくもない。それでいてSUVらしくアイポイントも高く視界も良いし、「クロカンだからアウトドア行くぞー!」みたいなゴツゴツ感もない。

私だったら、日常のアシとして使いたいですね。乗り心地も良くてとにかく疲れないですし。

それとステアリング・インフォメーションが多いんですね。スポーツカーはハンドリングのレスポンス(反応)が必要ですけれど、このクルマの性格上では、レスポンスではなくインフォメーション(情報)が大切です。

それこそ、ヨーロッパの少し悪い路面でも、運転していて「今クルマは曲がろうとしているな」とか「まっすぐ進んでるな」とか、クルマの情報が素直に伝わってくる事が何よりも大切。それがドライバーの安心感につながっている。

逆に、普段乗っても疲れにくいから「ちょっと遠出してみようかな」って思えるんですよ。

あと、センターコンソールに取り付けられたパワースイッチは、ちょっとやり過ぎ。マスタングなら分かるけど、SUVにスポーツカーの儀式はいらないと思います。

そうそう、クーガでホメる他のポイントは「遮音性」ですね。もともとヨーロッパではディーゼルエンジン搭載が主流なんです。つまり、クーガもディーゼルを搭載しても快適なように、ノイズや振動対策なども施されて設計されている。そんなクルマに静かなガソリンエンジンを搭載して、クルマの出来が悪い訳がないんですよ。

これもヨーロッパフォードのクルマの良さだと思いますね。

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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