フォード 新型 SUV「エコスポーツ」国内初試乗レポート/渡辺陽一郎(2/3)

フォード 新型 SUV「エコスポーツ」国内初試乗レポート/渡辺陽一郎
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フィエスタと共通のプラットフォームながら、水深55cmの走破も可能

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フォード エコスポーツのプラットフォームは、基本的にはフィエスタと共通。ボディは小さくても外観は個性的に仕上げた。全長は4195mmと短いが、全幅は1765mmと比較的ワイドになる。フロントマスクには大型のラジエターグリルが備わり、小柄なのに顔立ちはかなり目立つ。さらにリアゲートにはスペアタイヤが装着され、後ろ姿は妙に懐かしい。

スペアタイヤを備えたため、リアゲートは左側にヒンジを付けた横開き式だ。ダイハツムーヴとは逆の開き方で、左ハンドル車と共通化されている。なので路上のコインパーキングなどに駐車した時の使い勝手はあまり良くない。

フォード エコスポーツ タイタニアム[2WD/ボディカラー:パンサーブラックメタリック]試乗レポート/渡辺陽一郎 19

駆動方式は前輪駆動で、SUVでありながら日本仕様に4WDの設定はない。海外でも大半が前輪駆動になるという。後輪駆動がベースのSUVと違って床は低めに抑えられ、乗降性は良い。

その一方で、最低地上高は180mmになり、水深550mmまでの走破が可能になるよう床やエンジンルーム内がレイアウトされている。「2WD車で河を渡るのか?」という疑問もあるが、河川の増水などに見舞われてクルマを避難させる時などは、安心感が高いだろう。

コンパクトながらファミリーカーとしても十分に活用出来る室内空間

フォード エコスポーツ タイタニアム[2WD] インテリアフォード エコスポーツ タイタニアム[2WD] インテリア

車内に入ると、インパネ中央の上部には小さなモニター画面が装着され、その下側にはオーディオなどの操作スイッチが並ぶ。USBやBluetoothの接続で音楽の再生なども行える。音声の操作も可能だが、受け付けるのは英語のみ。発音が悪くて無視されたら試乗する気分が萎えるから、試してはいない。トホホ…。

このシステムではカーナビは付かず、別に装着する。内装の質感が高いとはいえないが、不満も生じないだろう。

フロントシートはサイズに余裕を持たせ、ドイツ車や日本車に比べると着座感が柔らかい。サイドサポートが適度に張り出して、体の収まり具合もちょうど良い。コンパクトなボディの割に、ゆったりと快適に座れるシートを備える。

フォード エコスポーツ タイタニアム[2WD] インテリア

リアシートは、フロントシートに比べて柔軟性が乏しい。そのためにサポート性もいまひとつだ。もう少し体が座面に沈むと良いだろう。

ボディがコンパクトな割に足元の空間は広く、身長170cmの大人4名が乗車して、リアシートに座る同乗者の膝先空間は握りコブシ2つ弱。床と座面の間隔が十分に確保され、フロントシートの下に足が収まりやすいから、窮屈な印象はない。頭上にも握りコブシ1つ分の余裕があり、ファミリーカーとしても使える。

多彩なシートアレンジで積載性能も高い

フォード エコスポーツ タイタニアム[2WD] 荷室

リアシートの柔軟性が欠ける代わりに、シートアレンジは多彩だ。リアシートは前方に畳み込むように格納できるため、ボックス状の荷室に変更できる。

リアゲートの内側の形状も工夫され、大量の荷物を積んだ時でも閉めやすい。このあたりの機能は実用的なコンパクトカーだ。

装備でユニークなのは、グローブボックスの冷却機能。エアコンの風を送り込み、ドリンクなどを冷やせる。

フォード エコスポーツ タイタニアム[2WD/ボディカラー:マーズレッドメタリック]

運転席からの前方視界はおおむね良いが、フロント側のピラー(柱)は少し太い。斜め前方に小さな三角のマドが付くものの、視界を若干遮る。サイドウインドーの下端を後ろに向けて持ち上げたので、斜め後方の視界もいまひとつだ。真後ろのリアウインドーは、スペアタイヤが邪魔をすることはないが、上下寸法は少なめになる。

こういった外観のデザインは、今の世界的な潮流だ。それでもエコスポーツはボディが短いので、SUVでは取りまわし性が優れた部類に入る。

[次ページへ続く]

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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