フォード 新型エクスプローラー 海外試乗レポート/金子浩久(2/4)
- 筆者:
- カメラマン:高橋信宏&フォード・ジャパン・リミテッド
新機能「テレインマネージメントシステム」は、要Check it out!
ラダーフレーム+ボディとモノコックボディの性能を確かめる為、フォードのヘッドクオーターのあるミシガン州デトロイトを起点に約1000マイルを走ってみた。
乗った瞬間にわかるのは、静粛性の高さと乗り心地の穏やかさだ。
先代までは、回転するタイヤと路面が発するノイズを遮断できず、つねに何らかの音が車内に入り込んできていた。新型では、それが乗用車並みに遮断されている。
乗り心地も、先代まではゴツいタイヤが上下動する様子が明瞭に伝わってきていた。ま、それがSUVというものだとみんな了解して乗っていたのだけれど・・・。
さらに、4輪駆動方式も変わった。舗装路を走行中には前輪を駆動し、タイヤがスリップするなどして前後アクスルに回転差が生じると、クルマがそれを感知して、瞬間的に後輪にトルクを配分する“オンデマンド4WD”を採用した。トルク配分は、100対0から5対95にまで変化する。
エクスプローラーの4輪駆動システムで見逃せないのは、「テレインマネージメントシステム」が採用された点だ。
4つの走行モードをセンターコンソールのダイヤルで切り替え、エンジン出力、スロットル特性、シフトスケジュール、トラクションおよびスタビリティコントロールなどを運転状況に合わせて、電子制御によって最適化するものだ。
4つの走行モードとは、ノーマル(舗装路)、マッド&ラット(わだち)、サンド、スノー。
ダイヤル中央のボタンを押すと、μ(※1)の低い坂道を下る際にホイールロックさせずに降りられるヒルディセントコントロールが作動し、さらに上り坂での発進を助けるヒルスタートアシストも備えている。
この「テレインマネージメントシステム」、ランドローバーの「テレインレスポンスシステム」と同様の働きをするものだ。
エクスプローラーのそれは、走行モードが4つある点でランドローバー・フリーランダー2と、ダイヤルのピクトグラムまで一緒だ。これが、ディスカバリー4やレンジローバーとなるとモードが5つと他の機能も加わってくる。
※1μ(ミュー):
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