FIAT 500 Twinair Sport & Sport Plus 試乗レポート(2/3)
- 筆者: 森口 将之
- カメラマン:オートックワン編集部
まさに、フィアットからのプレゼントと言えるモデル!
スポーツというグレードは、4気筒エンジンの500にも存在した。1.2リッターSOHC8バルブと1.4リッターDOHC16バルブのどちらにも設定されていて、1.4のスポーツはデュアロジックだったけれど、1.2は日本仕様のフィアット500で唯一3ペダルが選べた。
ツインエアは、排気量こそ900㏄と小さいけれど、1.4に代わるユニットである。エンジンそのものにお金が掛かっているし、ターボを装着することで85ps/14.8㎏mと、トルクについては1.4リッターレベルを実現しているからだ。
よって今回の2台のうち、スポーツは1.4スポーツに代わるモデルで、3ペダルのスポーツプラスは「MTのツインエアに乗りたい!」という声に応えた、フィアット・オート・ジャパンからのプレゼントと言えるかもしれない。
でもそのデザインは1.2や1.4のスポーツと同じではない。もっとオシャレな衣装をまとっている。
スポーツでは15インチ、スポーツプラスでは16インチのアルミホイールがブラックアウトされ、クロームメッキだったドアノブやフロント/リアのモールがマット仕上げのチタンカラーになっている。スポーツプラスではルーフもブラックになり、フロントフォグランプが装着されている。
キャビンに入るとボディ同色だったインパネが、同じチタンカラーで統一されていることに気づく。シートは4気筒の500スポーツと同じ、黒とグレーの2トーンだけれど、インパネの色が違うだけで雰囲気が全然違ってくる。
もちろん新しいスポーツ&スポーツプラスのほうがオシャレ。スポーツモデルというと赤とか黒とか、原色を使うパターンが多いのに、あえてマットなチタンカラーを持ってくるのだから。こんな粋な仕立て、日本人が逆立ちしたって出てこない。
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