フィアット 500ツインエア 試乗レポート／日下部保雄(4/4)
- 筆者： 日下部 保雄
- カメラマン：オートックワン編集部
欠点もあります！でも愛嬌でカバーできるんです！
乗り心地は、500特有のリアの突き上げが強めのピョコピョコするもので、路面凹凸には正直に反応する。長距離ドライブはちょっと疲れそうだが、これはフィアット500の味でもある。
知人の500乗りに聞いたところ、中距離ドライブでもそれほど気にならないし、むしろ一緒にいられることの方が楽しいと言っていた。
2気筒でさぞフロントエンドが軽くて、ハンドリングも違うだろうと予想していたが、ツインエアは1.4Lのアルミブロックエンジンに対して、鋳鉄ブロックエンジンとなっており、更に大きなバッテリーや、ターボインタークーラーのシステムなどで、重量はそれほど変わらなく、1.4Lと同じようなハンドリングだった。
むしろハンドルを切った際に直進状態に戻ろうとする力が弱く、ハンドルは自分で戻すという意識が必要だ。この辺はパワーステアリングのチューニングもあるようだ。軽快さでは1.2Lが上を行く。
常にステアリングに伝わる振動を感じながら、500ツインエアをドライブしていると、いろいろと欠点も見えるが、不思議なことに500の魅力をスポイルするものではない。むしろこれらを可愛い癖と捉えられることが、このクルマのユニークさを物語っている。
クルマと共に生活していることを感じさせてくるのが500ツインエアだ。
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大学卒業後、モータージャーナリズムの世界へ入り、自動車専門誌をはじめ各媒体に新車の試乗レポートやコラムを寄稿。最近では、雑誌媒体のほかにFMラジオやインターネット自動車情報サイトでも活躍。記事一覧を見る
自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。
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