フェラーリ FF 試乗レポート/金子浩久(2/3)

フェラーリ FF 試乗レポート/金子浩久
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いつもながらのゴージャスかつスポーティな室内の仕立てに感心

「フェラーリ FF」 インテリア・運転席・コックピット周り

フェラーリ FFは4人乗りなので、ホイールベースが2990ミリもあり、全長も4907ミリにも達している。

大きなドアを開けて乗り込むと、そこにはF12ベルリネッタや458イタリアなどと共通するフェラーリの世界が拡がっている。

インテリアはエクステリアほど異質ではない。シート、ドア、ダッシュボードや天井まで上質な革が張られており、スポーティでいながらゴージャスな雰囲気を醸し出しているのは、いつものことながら感心してしまうフェラーリのお家芸だ。

「フェラーリ FF」 インテリア・「FF」エンブレム「フェラーリ FF」 インテリア・ガラスサンルーフ「フェラーリ FF」 インテリア・フロントシート「フェラーリ FF」 インテリア・リアシート「フェラーリ FF」 インテリア・荷室/ラゲッジルーム

6.3リッターV12エンジンのおかげで大柄な割に軽快な走り

フェラーリ FF 試乗レポート/金子浩久 画像13「フェラーリ FF」 V型12気筒エンジン

ハンドル上にある赤いボタンを押すと、爆発音を伴ってエンジンが始動する。トランスミッションは7速デュアルクラッチ。ハンドル裏のパドルの右側を引いて1速に入れて走り始める。

6262ccもの大排気量のV12が回転していて、たった1000回転で500Nmもの大トルクを発生しているから、スロットルペダルをあまり踏み込まなくても十分な加速を示して都内の雑踏から首都高速に乗り入れて行くぐらいでは気難しいことは一切ない。

それでも、前を行くトラックやタクシーがポンポンと早めに左に避けていくのは、フェラーリ FFのフロントフェイスが彼らのルームミラーに映ったからなのだろう。確かに、八目鰻(やつめうなぎ)のように左右のLEDライトを不気味に光らせながら、見たこともないクルマが近付いてきたら、誰だって避けてしまうだろう。

少しペースを上げると、メーターパネルのスクリーン左側に表示される大きな数字が読み取れないぐらいの速さで速度が上昇していく。身体で感じるスピード感は、表示の半分ぐらいでしかない。それだけ簡単に加速して、なおかつ安定している。

ハンドルは軽々と切れ、少し切っただけで向きを変えていく。大きなボディの割りには軽快だ。

V12気筒エンジンの猛烈な雄叫び

「フェラーリ FF」 V型12気筒エンジン「フェラーリ FF」 エクステリア・ホイール

それにしても、絶品のエンジンだ。ドーベルマンがノドを鳴らしながらひと声大きく吠えるようにエンジン回転が上昇すると、身体がシートに押し付けられるほど猛然と加速していく。

エンジンの内部で12個のピストンが猛烈な勢いで整然と上下動しているのが透けて見えるようだ。最高出力は660ps/8000rpm、最大トルクが683Nm/6000rpm。0-100km/h加速がたった3.7秒、最高速度は335km/hにも達する。

とてもそんな速度までは試すわけにはいかないけれども、スロットルペダルの動きに対する鋭い反応と泉のように湧き出てくるパワーにはたとえ低速域にあっても圧倒されてしまう。

加速と同じぐらいに減速もまた素早い。速度計の数字が今度は少なくなる方向にコマ落としで下がっていく。4輪のディスクブレーキはカーボンセラミック製だ。

[次ページへ続く]

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金子 浩久
筆者金子 浩久

モータリングライター 1961年東京生まれ。 自動車と自動車に関わる人間について執筆活動を行う。主な著書に、『10年10万キロストーリー』(1~4)、『セナと日本人』、『地球自動車旅行』、『ニッポン・ミニ・ストーリー』、『レクサスのジレンマ』、『力説自動車』など。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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