フェラーリ カリフォルニア 30 試乗レポート/石川真禧照(2/2)

フェラーリ カリフォルニア 30 試乗レポート/石川真禧照
Ferrari California 30(フェラーリ カリフォルニア 30 )試乗レポート/石川真禧照 フェラーリ カリフォルニア 30 試乗レポート2 フェラーリ カリフォルニア 30 試乗レポート3 フェラーリ カリフォルニア 30 試乗レポート4 フェラーリ カリフォルニア 30 試乗レポート5 フェラーリ カリフォルニア 30 試乗レポート6 フェラーリ カリフォルニア 30 試乗レポート7 フェラーリ カリフォルニア 30 試乗レポート8 フェラーリ カリフォルニア 30 試乗レポート9 フェラーリ カリフォルニア 30 試乗レポート10 フェラーリ カリフォルニア 30 試乗レポート11 画像ギャラリーはこちら

V8サウンドが突如に静まっても驚くな!?

フェラーリ カリフォルニア 30 試乗レポート13/レポーターの石川真禧照(いしかわ・まきてる)さん[フェラーリ カリフォルニア 30] キャビン

30psアップ、30kg軽量化という「フェラーリ カリフォルニア30」のV8エンジンの始動は、まずイグニッションキーをひねり、オンにする。その上で、セルモーターはハンドルスポークに装備されたスターターボタンを指で押すというレーシングカー方式。

瞬時に目覚めたV8エンジンは、これまでのフェラーリよりも抑えられた低いビートでアイドリングする。このあたりのチューンも日常を意識している。

AUTOモードで走り出す。7速ATはまるで国産車のように2000回転以下でシフトアップを繰り返し、車速を上昇させる。60km/hで7速に入ってしまった。この時のエンジン回転は1500回転。

信号でストップすると、エンジンもストップ。周囲のクルマの人や歩行者がこちらを見る。

『違う!エンストじゃないっ!』と叫びたい。

ブレーキペダルを緩めると間髪を入れずに再始動。AUTOモードでもクリープはない。アイドリングストップでの再始動はアクセルペダルを踏んだり、パドルレバーをシフトアップしても可能だ。

[フェラーリ カリフォルニア 30] インパネ周り[フェラーリ カリフォルニア 30] メーター周り[フェラーリ カリフォルニア 30] メーター[フェラーリ カリフォルニア 30] パドルシフト[フェラーリ カリフォルニア 30] シフトボタン

ひとたびアクセルを強く踏み込めば、やっぱり・・・

[フェラーリ カリフォルニア 30] V8 4.3リッターエンジンフェラーリ カリフォルニア 30 試乗レポート5

ジェントルな走りは1500回転から有効なトルクで、十分に楽しめる。30psのパワーアップと30kgの軽量化の効果が体感できる瞬間だ。

一方、アクセルを強く踏み込めば、いつものフェラーリらしさを存分に味わえる。マイルドさを加えたとはいえ、カリフォルニア30はフェラーリファミリーの一員なのだ。

3000回転からの排気音は、クオーンというカン高い唸り音を周囲にまき散らしながら加速する。0-100km/hは4秒台で走り切る。恐ろしいぐらいに速い。

一気に7200回転まで上昇するV8エンジンの迫力は、やはり本物のフェラーリだ。

フェラーリ カリフォルニア 30 試乗レポート4フェラーリ カリフォルニア 30 試乗レポート3フェラーリ カリフォルニア 30 試乗レポート6フェラーリ カリフォルニア 30 試乗レポート11フェラーリ カリフォルニア 30 試乗レポート12

ライバルはメルセデスのSLクラス

[フェラーリ カリフォルニア 30] フロントマスク

フェラーリ カリフォルニア30の実用性だが、リアシートの背もたれは2分割可倒式を採用。トランクスルーになり、ゴルフバッグを収納できる。これはルーフをトランクに収納したときでも可能だ。リアシートだが、背もたれはほぼ直角に立っており、座面も小さい。足元のスペースもほとんどない。ルーフを閉じたときは身長150cmでもルーフに頭がぶつかってしまう。ここは荷物やコートのスペースと割り切ったほうが良いだろう。

トランクはルーフを収納した状態でも、310mmの高さは確保されている。 トランクのリッドはかなり重く、これは女性にはちょっと重労働かもしれない。しかし、このカリフォルニア30は本当にこれまでのフェラーリとは違うカテゴリーのモデルだ。

ライバルはメルセデス・ベンツのSLクラス。但し、価格はノーマルで2390万円、試乗車のハンドリング・スペチアーレは2480万円で、これはライバルよりも1000万円近く高い。価格に関してはフェラーリらしさを失っていなかった。

[フェラーリ カリフォルニア 30] フロントシート[フェラーリ カリフォルニア 30] +2のリアシートは、写真でも分かるように実際には小物を置くスペースだろう[フェラーリ カリフォルニア 30] リアシートを前倒しするとトランクスルーが可能[フェラーリ カリフォルニア 30] リトラクタブル・ハードトップ(RHT:クーペカブリオレ)収納時のラゲッジルーム[フェラーリ カリフォルニア 30] クーペカブリオレ クローズ時のラゲッジ容量

フェラーリ カリフォルニア30 主要諸元

フェラーリ カリフォルニア 30 試乗レポート2

全長x全幅x全高:4562x1909x1322mm/ホイールベース:2670mm/乾燥重量:1630 kg/前後重量配分:前後47% 53%/トランク容量:340リッター~240リッター(roof closed)/エンジンタイプ:フロント縦置き・90度 V型8気筒/総排気量:4297cc/トランスミッション:7速デュアルクラッチトランスミッション:最高出力:360 kW(490 CV)/7750 rpm/最大トルク:505 Nm(51.5 kgm)/5000 rpm/最高速度:312 km/h/0-100km/h加速:3.8 秒/0-400m加速:12 秒/0-1000m加速:21.8秒/車両本体価格:2390.0万円[消費税込み]

※数値スペックは欧州仕様

[フェラーリ カリフォルニア 30] タイヤ&ホイール[フェラーリ カリフォルニア 30] リア周り[フェラーリ カリフォルニア 30] マフラー&テールエンド[フェラーリ カリフォルニア 30] ボディサイド[フェラーリ カリフォルニア 30] ヘッドランプ
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石川 真禧照
筆者石川 真禧照

1947年東京都生まれ。1970年日刊自動車新聞社入社。翌年同社退社後、フリーの自動車評論家となる。1982年「I.W.OFFICE」を設立し、自動車を中心としたメディア活動を開始。「自動車生活探検家」として、『GORO』『DIME』(小学館)、『HOT DOG PRESS』(講談社)、『カーセンサー』(リクルート)など多数のメディアで活躍、現在に至る。日本モータースポーツ記者会会員。日本自動車ジャーナリスト協会副会長。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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