フェラーリ 458 スパイダー 試乗レポート/石川真禧照(2/2)

フェラーリ 458 スパイダー 試乗レポート/石川真禧照
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まさか、フェラーリにもアレが!?

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フェラーリ458スパイダーのメカニカルな部分は458とほぼ同じ。ただし、オール・アルミニウムのシャーシは、ボディのオープン化にあたり、強化されている。サイドシル部分に補強材を入れることで、これまでの360やF430のスパイダーよりも剛性はかなり上がっている。

ミッドシップとされたエンジンは、5.0リッター V8の570馬力。ミッションはF1-DCT。FFで初めて採用された7速DCTをさらに進化させたミッションだ。

完全に一体化された油圧制御クラッチ&ギアシフトと、ディファレンシャル制御システムのおかげで、パドルによるシフトチェンジは、シフトアップ/ダウンともにタイムラグがなく、素早いシフトチェンジが可能。

特にATモードでのシフトアップは、この手のMTモードの中では最もタイムラグが少ない。

さらにこのV8エンジンには、フェラーリが今年のモデルから標準化しているアイドルストップが備わっている。街中での信号待ちで、458スパイダーがいきなりエンジンをストップさせると、周囲の目は「フェラーリに乗っているのにエンストかよ」とこちらを見る。

しかし、信号が変わりエンジンがかかるとさらに驚く。「もしかしてアイドリングストップ?」再スタート時のエクゾーストノートは爆音に近い。

実は日常の足として使えるスーパースポーツカーだった!

フェラーリ458スパイダーフェラーリ458スパイダー

ルーフを閉じた状態の458スパイダーに乗り込む。目の前のスピードメーターは360km/hまで刻まれている。このときのエンジン回転計は10000回転スケールで、9000回転からレッドゾーン。

ウィンカーはステアリング内に設置されており、ちょうどステアリングを握ったときに親指がかかる辺りにある。左親指付近のボタンは左折のスイッチ、右のボタンは右折のスイッチなので、片手で左右のウインカーをだすことは難しい。

ホーンもハンドルの10時10分の位置に親指で押せるようにセットされている。コラムから一本のウインカーレバーが伸びているほうが使いやすいのだが。

フェラーリ458スパイダー

7速ミッションのシフトチェンジもパドルで行う。リバースとAT・MTの選択はコンソールのボタンを押して行う仕様。走り出して気が付いたのは、乗り心地の硬さ。サスペンションはユーザーの好みもあるが、筆者は硬めのほうが好きだ。

ちなみに乗り心地モードのセレクトもステアリングに内蔵されている。

フェラーリ458スパイダーフェラーリ458スパイダー

走りを楽しめるのは、ワインディングロード。クイックなハンドルフィールが気持ちを昂ぶらせる。反対に高速巡航はアクセルワークに神経を使う。理由は100km/h巡航時のエンジン回転数は2400回転。ハイパワー車やスーパーカーにしては、回転数が高い。ここはちょうどトルクが盛り上がるあたりなので、不用意にアクセルを開けると即座に車体が反応する為に、のんびりしたドライブが楽しめないからだ。

ルーフを開けると100km/h前後での風切音が意外に大きい。フロントウインドを開けているときは隣の人とヒソヒソ話はできそうにない。

ルーフが収納されるトランクルームは、スペースを十分確保しているから実用性は決して低くない。

意外と思うかもしれないが、458スパイダーは日常の“足”としても使えるフレキシブルさも持ち合わせているスーパースポーツカーだった。

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石川 真禧照
筆者石川 真禧照

1947年東京都生まれ。1970年日刊自動車新聞社入社。翌年同社退社後、フリーの自動車評論家となる。1982年「I.W.OFFICE」を設立し、自動車を中心としたメディア活動を開始。「自動車生活探検家」として、『GORO』『DIME』(小学館)、『HOT DOG PRESS』(講談社)、『カーセンサー』(リクルート)など多数のメディアで活躍、現在に至る。日本モータースポーツ記者会会員。日本自動車ジャーナリスト協会副会長。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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