竹岡圭のドライブvol.31 ノスタルジックな旅・川越!(3/4)
- 筆者: 竹岡 圭
- カメラマン:原田淳
駄菓子屋横丁
さて、お次は路地を入ったところにある菓子屋横丁へ。その名の通り、駄菓子屋さんがズラリと並んでいて、思わず小さい頃を思い出しました。昔ながらのお菓子ももちろんあるんですけれど、微妙に現代風にアレンジされているんですよね。こ~んなに長いふ菓子なんてみたことないモン!
何軒もが軒を連ねる中、時代劇の撮影にもよく使われるという一軒「田中屋」さんでちょっと休憩。ここは中でお菓子を食べたり、お茶をいただけたりする喫茶店のほかに、駄菓子資料館にもなっているんですよね。先代が集められたという昔の看板やポスター、残念ながらもう映らない白黒テレビなど、タイムスリップしてしまったような空間が広がっています。なんでもお馴染みさんは「ただいま~」といって入ってくるんだとか。確かに妙に落ち着く空間になっているんですよね。
と落ち着く前に、まずは駄菓子を物色。「あぁ懐かしい。これ小さい頃食べたよねぇ…」なんていいながら、あっという間にカゴはいっぱい。これまた名産の焼き芋コーヒーを味わいながらいただきます。この焼き芋コーヒーがまたいいんですよ。甘い香りがついているので、お砂糖を入れなくても私の甘いものセンサーは騙されてスイーツと判断。甘いものレベルゲージが満足させられるようで、ダイエットに役立つこと間違いなさそうなんです。これはお土産にも買って帰れるので、甘いもの好きなダイエッターの人には、是非オススメですね。
まぁそういいながら、駄菓子食べちゃってたら同じなんですけど…。でもこの駄菓子の味とともに遠い記憶って蘇ってくるモンなんですねぇ。いちばん駄菓子屋さんに通ったのは、幼稚園に上がる前の頃なんですが、他の女の子が魔法使い系の女の子キャラクター商品が付いているものを手に取る中、なぜか私は仮面ライダー系とか、マジンガーZ系なんかが大好きな女の子だったんです…。で、集めていたのが「ロウメン」と呼ばれていた、100円玉くらいの小さな円形メンコ。ウラにロウが塗ってあって、実は遊び方は知らなかったんですけど、ヨックモックのお菓子の缶に入れてたくさん集めていたんです。このロウメン、いろんな人に聞くんですけど、なぜかみなさん知らないんですよねぇ。
でも、もしかしたらココにはあるかもっ!と思い立ち、お店の方に聞いたら探し出していただけたんですよっ!涙こそ流さなかったものの、超感動の再会っ!なんでも「トビメン」と言われていたメンコだそうで、丸い形は同じなんですけど、大きさはいろいろあったんだとか。指で挟んでパチンと飛ばして遊んだんだそうです。お店のお母さんがおっしゃるには「たまにトビメンのこと聞かれるんだけど、もっと年配の方が多いんだよね。アナタくらいの年頃だともうなかったハズだから知らないハズなんだけどねぇ。都心では売ってたんだねぇ…」とのこと。だから、小学生のときに引っ越した先のお友達にトビメンを聞いてもわからなかったのかぁなんて、ここ10年来探してきて初めて納得できました。
さて、感動の後はお腹が空いたというのが私らしいところ。川越名物の鰻屋さん「小川菊」の暖簾をくぐります。なんでもこの鰻屋さん、創業180年以上なんですって。指折り数えてみれば、江戸時代ジャン!いやはや歴史の長さに感動です。歴史の長さを感じながら噛みしめるまでもなく、フワッとお口でとろける優しい味のうな重。山椒の香りと甘すぎずしつこくないタレの味に惑わされ、ペロリと完食。久しぶりに美味しい鰻を食べたナァと大満足の味でした。
でもやはりスイーツは譲れないというワケで、今度は芋菓子屋さん「亀屋栄泉」へGo。幼稚園の頃芋掘り遠足にきたというだけあって、サツマイモは川越の名産品なんですよね。これまた江戸時代から続く由緒正しいお菓子屋さんで、最初に発売したという芋菓子は、サツマイモを薄切りにして甘い味を足したというシンプルなもの。芋本来の味がして、止まらなくなりそうです。九里よりうまい十三里、芋栗南京。川越は女の子にはたまらないトラップゾーンのようです。
もちろん現代風にアレンジされた、サツマイモスイーツもたくさんあって、中でもまんまサツマイモのカタチをしたものは、見た目からしてユニーク。割ってみるとちゃんと、焼き芋のような色をしていて、味もまんま焼き芋よう。お土産にはピッタリですよね。
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