竹岡圭のドライブvol.19 スーパーGTシリーズに行ってきました!(2/5)

  • 筆者: 竹岡 圭
  • カメラマン:原田淳
竹岡圭のドライブvol.19 スーパーGTシリーズに行ってきました!
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ネオバの粘り腰のグリップは優秀

そんなS2000にピッタリなタイヤと言えば、もうコレしかないでしょう!のアドバンネオバ。スポーツタイヤ、アドバンブランドのフラッグシップモデルでもあります。

ホイールもレーシーな「アドバンレーシングRG2」に決めたおかげで、かなりサーキットに似合う雰囲気の1台が出来上がりました。

というワケで、早速もてぎに向けて出発です! キーを捻って…ムムッ? そうだこれってば、プッシュ式スタートだったんだよねぇ~、なんて思い出してみたりして。いまやコンパクトカーにも付いているプッシュ式のスタータースイッチですけど、S2000のデビュー当時はまだ珍しかったんですよねぇ。これだけでレーシーな気分になっちゃう私って、やっぱり単純なのかしらん。それにしても、ホンダ車って、シートに座っただけで、なんとなく走りたくなる、走らなきゃいけないっ!みたいな気分になるから不思議です。

さて、今回も都内から出発しているので、最初はさすがにクローズドのままスタートしてみました。やっぱり排気ガスまみれになるのはちょっと抵抗ありますから…。

でも、やっぱりオープンにしたいっ!というワケで、途中のサービスエリアへちょっと寄り道。フロントのフックを2つ外して、後はスイッチポン!なんとたったの6秒でオープンになっちゃうところはやっぱり便利ですよね。構造が複雑なハードトップと違い、この開け閉めの素早さは、ソフトトップの利点のひとつといえるでしょう。

あぁ、いいお天気だし~、のんびりオープンドライブを楽しみますか~。なんて思ったけれど、どうも走りたくなっちゃうんですよね、このクルマ。だってね、少々振り回そうが、ミシリとも言わないこのボディ。そして、NAだっていうのに250馬力を誇るこのエンジン。レッドゾーンなんて9000回転ですものっ! ウチのビートと同じジャンなんていう戯言は置いておくとして、ビートと違ってなかなか上まで回しきれないんですよ、公道では。排気量が違いますから、上まで引っ張っていくと、あっという間に法定速度オーバーしそうになっちゃうんです。 でも、この上までスムーズにウワァ~ンと吹け上がるエンジンの気持ちよさは、やっぱりNAならではだし、ホンダDNAならではといったところ。

さすがに、ここまで回すとエンジンの音はガンガン入ってくるし、本人もレーシングな気分になっちゃったりして、カリフォルニアの青い海~♪なんて気分の、の~んびりドライブとはかけ離れちゃうけれど、これはこれで走ることそのものの楽しさを味合わせてくれるって感じなんですよね~。

アドバン・ネオバもそれに応えてくれてるハズっていうか、これくらいの速度域なんて、ネオバにしたらたぶん15%くらいしか威力発揮してないんだと思うんですよね。サーキットにでも持ち込まない限り、はたまた人気のない山の中でも攻めない限り、この性能を堪能するのは難しいと思うんです。

もちろん、ウチのビートちゃんを始め、他のクルマでサーキットを走ったときは「えぇ~っ。こんなにグリップしてくれちゃうのぉ~ん」なんて、ネオバの粘り腰のグリップ力の高さに感動を覚えたことはあるんだけれど、さすがに高速及び一般道じゃ、堪能するところまでは持っていけないし…。ウェット性能なら試せそうな気もするけれど、超晴れオンナの私はお仕事のときは雨知らずなので、ネオバの特徴のひとつでもあるウェット性能のよさは、まったく試せないし…。

唯一堪能できたのは、スポーツタイヤだっていうのに、乗り心地がそんなにもスポイルされてないってこと。都内~もてぎって、ちょっとしたドライブなんですけど、ガツガツした乗り心地でもう乗っていられないとか、ゴロゴロしたフィーリングが伝わってきて疲れるとか、音がうるさくてやっていられない、なんてことはまったくなくて、普通に履けちゃうって感じなんですよ。羊の皮を被った狼的なタイヤなんですよね~。

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竹岡 圭
筆者竹岡 圭

OLを経て、自動車専門誌を皮切りに、モータージャーナリスト活動を開始。国内外のレース、ラリーなど自らモータースポーツ活動に関わりながら、海外のモーターショーを精力的に回るなど、なにごとにも積極的に取り組んできた結果、近年は一般誌、女性誌、Web媒体、新聞、TV、ラジオなど、その活動はとても多彩なジャンルに広がっている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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