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ドライブ 2005/10/4 18:46

竹岡圭のドライブvol.20 ひと足お先に秋の秩父へドライブ(2/4)

関連: フィアット パンダ Text: 竹岡 圭 Photo: 原田淳
竹岡圭のドライブvol.20 ひと足お先に秋の秩父へドライブ

寛延二年創業の蔵元

では、いよいよ急遽変更となった、食欲の秋追及の旅の行き先を発表しましょう。それは「秩父錦 酒づくりの森」(秩父郷 升屋 矢屋本店 酒蔵資料館)。「アンタ呑めないジャン!」なんていう、ツッコミが聞こえてきそうですが、まぁそこはご愛嬌ということで…。しつこいようですが、私は種類を問わず、お酒の味は大好きなんですよ!ただ、血筋的にアルコール分解酵素がほとんど存在しないんでしょうね。我が家は誰も呑めませんから…。味が好きだけに、お酒に強い人がホントうらやましい限りです。

なぜならこの蔵元は、全国新種鑑評会で4年連続金賞を受賞した(平成14~17年)「秩父錦」を造っているところ。みなさんに、是非ご紹介したい逸品なんですよ。そして、ここの杜氏を務める南部杜氏の「鷹木祐助さん」は、全国でたったお一人、35回も入賞しているスッゴイ方なんです。これは美味しくないワケがないって感じでしょ。

この杜氏さんというお仕事も今回驚いたことのひとつですが、夏場は、農業や漁業を行っていて、冬場だけ出稼ぎとして杜氏の仕事をされているんですって。

さて、この蔵元が出来たのは、寛延2年。つまり1749年巳年8月の江戸中期ですね。時の将軍様は、徳川吉宗さんから徳川家重さんに代わって2年目のことです。そして、時は流れて現在は9代目。257年で9代目というのは、長生きの家系だとか。その時代だと普通は、14~15代だそうです。

館長さんに案内されて、資料館の中に足を一歩踏み入れると、もうそれだけでお酒の香りが漂ってきます。ロビーには、酒樽のフタを利用したベンチが置いてあったりして、入って早々、酒蔵の雰囲気いっぱいです。

そして、上を見上げるとドーンと登場するのが、酒林(杉玉)。この酒林というのは、杉玉が色づくころになると、仕込んだお酒の飲み頃を表す目印にもなっているんだとか。普通は直径30cmくらいのものですが、なんとここのは、直径1m!デカイのなんのって!もちろん特注で作ってもらっているそうです。 資料館の中に足を踏み入れると、257年前の時代劇さながらの世界が広がっていました。「精米して→お米を洗って→お米を蒸して→麹を作って→酵母を培養して→本仕込して→絞る」と、まぁこの中に細かい工程があるんですが、250~300年経っても、工程はまったく変わっていないというからスゴイですよねぇ。

オール手動から、ある程度はオートメーションになったぶん、ラクにはなったんだろうけど、ひとつひとつ工程を聞いていると、呑むときのありがたさが違います。ちなみに昔の道具は、全部杉でできていました。これは、香りがいいのと、杉の抗菌作用で道具がカビないからだとか。でも、最後の搾り機だけは、イチョウの木を使っているそう。イチョウの木は水をはじくそうで、昔のまな板も全部イチョウだったんですって。先人の知恵ってスゴイですよねぇ。しかも、この道具達、お酒は金気を嫌うとのことで、竹ヒゴを使ったり、木を削って組んだり、木で串刺し状にするなどして、まったく金属が使われていないんですよ。これを手作りで作るというから、美術2の私には考えられないことです。

中でも珍しかったのは、日本にひとつしかないという手動式洗米機。明治時代から使われていたそうですが、どのくらいの量の米を入れて、水をどれくらい入れて、何回回すというマニュアルがあったんですって。この頃からマニュアルってあったんだと、これにはちょっと驚くやら感心するやら。

他にも、控え帳(昔は「日嘉恵」と書いてヒカエと読んだんですって)や、時代劇の桔梗屋さんとかにありそうな「大福帳」(いまでいう顧客名簿だそうです)、そして造り酒屋を商っていいという証文など、歴史を感じさせるものがたくさんありました。ちなみに、現代は朱肉が一般的ですが、昔の印鑑は黒だったとか!ここでの発見の1つです。

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