竹岡圭のドライブvol.27 雨でも楽しめる小田原(3/4)

  • 筆者: 竹岡 圭
  • カメラマン:原田淳
竹岡圭のドライブvol.27 雨でも楽しめる小田原
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かまぼこ博物館

かまぼこの歴史から始まり、昔のかまぼこのレプリカやかまぼこの板絵ギャラリー、全国名産かまぼこ地図、かまぼこなんでも情報など、かまぼこについてのさまざまなことが、子供にもわかりやすく展示されています。中には、ご成婚の際、皇后様に献上されたかまぼこのレプリカなんかもあったりして、全部見れば、かまぼこ博士になれること間違いナシです。

さて、中でもお楽しみなのは、かまぼこ手作り体験教室。お一人様1,575円(税込)で、かまぼことちくわの手作り体験ができるんです。もちろんお持ち帰り可ですから、結構お得なアトラクションと言えます。

ここでは、魚を三枚に下ろし→身を取り→水で晒し→絞り→石臼でねり→裏ごし、まではやってもらったかまぼこの元を「練って→板につけて→蒸して→冷ます」までを体験させてもらえるというコースになっています。

かまぼこの元ってタラだとばかり思っていたら、小田原では主にグチ(別名イシモチ)を使うそう。1本のかまぼこに対して、5~6匹のグチが必要なんだそうです。小田原でかまぼこが有名になったのは、最適な水(カルシウムやマグネシウムを適度に含み、鉄分や銅分が少ない硬水)と魚に恵まれていたからだとか。そもそもかまぼこって、冷蔵庫のない時代獲れすぎた魚の保存利用として始められた調理法なんですって。1000年以上も前に始められた調理法で、最初はすり潰した魚肉を、棒に巻いたり鉾の先につけて焼いていたんだとか。その形が植物の蒲の穂によく似ていたところから「がまのほ」と呼ばれていたのが、いつしか蒲と鉾がくっついて「がまほこ」となり、やがて「かまぼこ」になったんだそう。

さらに。板に付けるようになったのは、安土・桃山時代なんだとか。フシのないモミやシラベといった木が使われることが多いそうですが、なんでも蒸したり冷やしたりしたときに出る、かまぼこの余分な水分を吸ってくれるので、防腐効果があるんですって。

さてと、ウンチクを並べている間に、私のほうはすり身を板につける作業に取り掛かる段になりました。これが意外と難しい。板に付くには付くんですけど、なかなかお店で売ってるようなキレイな形にならないんですよね。まぁ、一人前のかまぼこ職人になるには、なんと20年もかかるそうなので、見た目より味で勝負することにしましょう(とは言っても、すり身は私が作るワケじゃないので、味はすでにお墨付きなんですけどね)。

なんとかかまぼこの板つけが終わり、蒸しあがり冷却されて完成までには、約70分の時間が必要とのこと。その間にちくわづくりも行います。ちくわの方は簡単で、かまぼこと同じすり身を練って竹の棒にクルクルと巻きつけるだけ。焼いてしまうので、表面がボコボコでもOKとのこと。というワケで、あっという間に完成。焼き上がりを待って、即味見。やっぱ焼きたて、しかも自分が作ったとなると格別のお味。お店に出したって負けなさそうですよ(笑)。

さて、ちくわで食欲をそそられた単純な私は、早速ゴハンタイム…と行きたいところですが、この後の予定を考えて、仙石原までドライブすることにしました。こういうときV70はゆったり気分にさせてくれるのでいいんですよね。ビッグサイズの優雅な味付けのワゴンだから、ムヤミに飛ばす気にならないんです。普段仕事で箱根を走るときは、もうちょっと攻めの姿勢っぽいんですけど、休日はやっぱりのんびり気分で行きたいものですから(編集スタッフ注:いえいえ、今日も仕事です)。インテリアの質感も高いので、ほんと運転してても寛げる感じなんですよ。まぁ、後席のリアエンターテイメントシステムにはかなわないでしょうけどね(ってしつこい?)。

さて、すっかりお腹が空いたころ「ソロピッザ」に到着です。あのパパスカフェ系列のお店なので、オシャレな雰囲気。デートにもピッタリって感じです。メニューのイチオシは、なんといっても石釜焼きのピッツァ!今回はベーシックに、マルゲリータをチョイス。サイドメニューにはカプレーゼを合わせてみました。

まず、このカプレーゼが甘くて美味しいのなんのって。かなり質のイイ、フルーツトマトを使ってること間違いナシって感じなんですね。もちろんマルゲリータも激ウマ!耳の部分はちょっぴりフワフワの生地なので、1枚で結構お腹いっぱいになりました。が、しっかりとデザートまで行くのが私のいいところ!キャラメル味のジェラートを堪能して気分は最高です。ちなみに、このソロピッザ箱根店は、木(ランチなし)、金土日だけの営業なのでお出掛けのときは注意してくださいね。

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竹岡 圭
筆者竹岡 圭

OLを経て、自動車専門誌を皮切りに、モータージャーナリスト活動を開始。国内外のレース、ラリーなど自らモータースポーツ活動に関わりながら、海外のモーターショーを精力的に回るなど、なにごとにも積極的に取り組んできた結果、近年は一般誌、女性誌、Web媒体、新聞、TV、ラジオなど、その活動はとても多彩なジャンルに広がっている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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