神奈川トヨタ自動車(1/2)
- 筆者:
- カメラマン:大橋愛
WEBへの取り組みについて伺います。店舗にいらして初めて「お客様」となるのと違い、WEBの場合は、検索ツールで検索した結果を見た時点で「お客様」になるともいえます。販売する側としては、WEB上での販売と店頭での販売とでは、どのような違いがあると思いますか?
WEBでの販売は、1つの店舗と見なしています。当社は80箇所の事業所がありますが、その中の1つという意味です。が、商いとしては、1.6店舗分のパワーを目標としています。販売方法としてWEBが加わったことにより、"WEBに掲載されてます"というだけではなく、よりパワーを持たせた相互作用を共通の考えのもとに積極的に進めていこうと思っています。
実際、神奈川トヨタさんはWEB以外にもメディアという媒体を使われて情報発信をされていますよね。
神奈川県のラジオやTV放送など、通信や画像の媒体へいくつか新しい内容でトライアルをしました。今後、TVがデジタル化になれば、今までにないいろんな工夫ができると思います。たとえば、CMの画面にバーコードを入れて、携帯電話から操作をすればキャンペーンの画面に飛ぶなんてことも。従来では考えられなかった大掛かりなPRが出来るのではないかと期待しています。
ところで、ここマイクスの店内には、クルマというよりもアウトドアグッズの様々なアイテムを販売されていますね。
実は12年前、我々ディーラーに対するお客様のニーズを調査しました。 その結果は、
(1)ディーラーにできるだけ値引きをして欲しい。
(2)故障したら安く確実に直して欲しい。
この2点だけでした。そこで、お客様の立場になって「何があったら便利か?」「どのようなものだったらお金を払っても利用するか?」などを考えた結果、出てきた答えが「物販事業」だったのです。
でも、ディーラー=クルマ販売ですから、クルマ以外の商品を販売するには決断が必要だったんじゃないですか?販売しても売れなければ意味ないですし、売れなかったらという不安などはなかったのですか?
在庫になった商品を売り切るには、売り場のチャネルが多ければいいと考えました。とはいえ、同じようなお店で同じようなものを売っていてもダメなのです。「あそこだったら売っている」という狙い売りも必要です。すると今度は「売る力」ではなく「仕入れる力」が重要になってくるんです。
当初マイクスも、お客様の中には「店の使い方がわからない」という声もありましたが、今年の3月におかげさまで10周年の節目を迎えることができ、今では「楽しい店だからがんばってください」「良いお店だからがんばってください」など、近隣の方からのエール、応援もいただけるようになっています。
「クルマ生活における豊かさの創造に最高の貢献をする」とのマイクスのショップコンセプトでさらにお客様に喜んでいただけるようパワーアップしていきたいと思っています。
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