【比較】ダイハツ ウェイク vs ホンダ N-BOX どっちが買い!?徹底比較/渡辺陽一郎(1/2)

【比較】ダイハツ ウェイク vs ホンダ N-BOX どっちが買い!?徹底比較/渡辺陽一郎
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「ダイハツ ウェイク」と人気の「ホンダ N-BOX」を比較!

ダイハツ ウェイク

実用性に優れたクルマが欲しいユーザーにとって、気になる新型車が「ダイハツ ウェイク」ではないだろうか。

ウェイクは今流行している背の高い軽自動車で、全高は1,835mmに達する。車内は広く、後席を畳めば自転車などの大きな荷物も積みやすい。背の高いボディにより、外観の存在感が強まったことも特徴だ。両側にスライドドアを装着して、乗降性も向上させた。

車両の詳細は2014年11月10日に掲載した「ダイハツ ウェイク 新型車解説」、同じ日付の「ダイハツ ウェイク 試乗レポート」で述べているので、今回はライバル車と比べてみたい。

ピックアップしたライバル車は「ホンダ N-BOX」だ。「スライドドアを装着した背の高い前輪駆動の軽乗用車」という条件に当てはめると、スズキ スペーシア、日産 デイズルークス&三菱 eKスペース、ウェイクと同じダイハツ車のタントなども該当するが、今回は他メーカー車で人気も高いことからN-BOXを取り上げたい。

似ているエクステリア、ウェイクとN-BOXの最も大きな違いは「全高」

ウェイクのボディサイズは、軽自動車とあって全長の3,395mm、全幅の1,475mmはN-BOXと同じ数値だ。異なるのは全高で、N-BOXは1,780mm(4WDは1,800mm)、ウェイクは前述のように全車が1,835mmだから、さらに55mm高いのが特徴だ。

ホイールベース(前輪と後輪の間隔)はウェイクが2,455mm、N-BOXは2,520mmになり、後者が65mm長い。なのでN-BOXは、タイヤがボディの四隅に設置されている。

両車とも両側にスライドドアを装着して、開口幅はウェイクが595mm、N-BOXは640mmと幅広い。開口部の高さは全高に余裕がある分だけウェイクが1,286mmを確保。N-BOXは1,245mmになる。

外観デザインの評価は見た人によって異なるが、両車とも似ている。フロントマスクに厚みを持たせ、ヘッドランプは角型だ。ボンネットは短く、フロントウィンドウを直立させてルーフは長い。N-BOXはサイドウィンドウがフロントドアから荷室まで連続しているように見せるなど細部が異なり、全高やホイールベースの数値も違うが、基本スタイルは同じといえるだろう。

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インパネ、収納設備はどちらもほぼ互角

ダイハツ ウェイクホンダ N-BOX

内装はどうか。インパネを見ると、ウェイクはメーターを中央部分の奥まった位置に装着。前方から視線を大きく動かさずにメーターをチェックできる。

N-BOXのメーターはオーソドックスな配置だが、サイズが大きく視認性に遜色はない。そしてN-BOXではエアコンのスイッチが少し高い位置に装着されて操作性が良い。インパネまわりの収納設備の配置は両車とも似ている

フタの付いたボックスは少なく、インパネの左右に固定式のカップホルダーを配置した。グローブボックスの上側にはトレイが備わるが、このサイズはウェイクが深くて容量も大きい。

このほか、ウェイクは助手席の下にも大容量のアンダーボックスを装着して、収納設備はN-BOXよりも豊富に備わる。

頭上空間や後席の左右独立シートなど、居住空間はウェイクが勝る

ダイハツ ウェイクホンダ N-BOX

次は、居住性を比べよう。まずは前席だが、両車ともシートのサイズに余裕を持たせ、座り心地は適度に柔軟だ。頭上空間はウェイクが勝るが、N-BOXでも十分な広さがあって快適性に大差はない

後席はシートアレンジが異なり、ウェイクには左右独立式のスライド機能が備わる。対するN-BOXは固定式でスライドができない。この違いは使い勝手に影響する。

後席にチャイルドシートを装着した時、ウェイクであれば前方にスライドさせることが可能だから、親子の間隔が近づく。信号待ちの時など、親が子供のケアをしやすい。この状態では後席の後ろ側に相応の荷室が確保され、子供用の自転車なども積める。N-BOXでは、ウェイクのような融通を利かせにくい。

ダイハツ ウェイク

後席の居住性は、両車ともおおむね快適だ。ウェイクは座面の奥行寸法に余裕があり、座り心地は柔軟に仕上げた。N-BOXでは、座面の寸法がウェイクよりも少し短く感じるが、柔軟性に不満はない。

後席の膝先空間は、身長170cmの大人4名が乗車して、両車とも握りコブシ4つ分。後席の前後方向の足元空間は、軽自動車にとどまらず、日本車全体で見ても最大級になる。両車とも同等の余裕を確保した。

荷室床面までの高さが低いため、大きな荷物の積載はN-BOXが有利

ダイハツ ウェイクホンダ N-BOX

荷室の使い勝手は、前述のようにN-BOXの後席にスライド機能が装着されず、少し不利になる。その半面、荷室の床はN-BOXが低い。燃料タンクを前席の下に搭載したためだ。

路面から荷室床面までの高さは、ウェイクは595mmだが、N-BOXでは480mmに収まる。従って自転車などを積む時、N-BOXでは前輪を大きく持ち上げる必要がない。

そしてN-BOXは荷室の床面地上高が100mm以上も低いから、全高がウェイクを下まわりながら、リアゲート開口部の上下寸法は上まわる。

ホンダ N-BOX

N-BOXは、自転車などの大きな荷物を積むことに関しては「荷室床面の低さ」という決定的なメリットを持ち、この点はウェイクも太刀打ちできない。その一方でウェイクは、荷室や後席の背面に防水加工、シートには溌水加工を施したから、汚れを落としやすい。

助手席の座面を持ち上げて背もたれを前に倒すと、低い位置で水平になって長尺物も積みやすい。荷室の使い勝手は一長一短という印象だ。

ちなみにN-BOXから派生したN-BOXプラスは、荷室の後部をスロープ状にして、自転車などを積みやすくした。専用のボードを使って荷室を水平にした時には、スロープの部分が大容量のアンダーボックスとして機能する。なので荷室の使い勝手はN-BOX以上だが、後席の取り付け位置はN-BOXよりも240mm前寄りで、足元空間が大幅に狭まってしまう。

なのでN-BOXプラスはウェイクとは比べにくい。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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