ダイハツ「ハイゼットキャディー」はウェイクの販売不振が生み出した軽商用車の隙間商品?【新型車解説】(1/3)

ダイハツ「ハイゼットキャディー」はウェイクの販売不振が生み出した軽商用車の隙間商品?【新型車解説】
ダイハツ「ハイゼット キャディ」X“SA II” ダイハツ「ハイゼット キャディ」X“SA II” ダイハツ「ハイゼット キャディ」X“SA II” ダイハツ「ハイゼット キャディ」D“デラックス SA II” ダイハツ「ハイゼット キャディ」D“SA II” ダイハツ「ハイゼット キャディ」D“デラックス SA II” ダイハツ「ハイゼット キャディ」D“SA II” ダイハツ「ハイゼット キャディ」D“デラックス SA II” ダイハツ「ハイゼット キャディ」D“SA II” ダイハツ「ハイゼット キャディ」 ダイハツ「ハイゼット キャディ」 画像ギャラリーはこちら

「ウェイク」のボディを使った軽商用車

ダイハツ「ハイゼット キャディ」X“SA II”

「ダイハツハイゼットの新型が登場する」という話を聞いた時は、ダイハツ「ハイゼットカーゴ(商用バン)」のフルモデルチェンジだと思った。現行型の登場は2004年だから、すでに約12年が経過している。

しかも2015年にはライバル車のスズキ「エブリイ」がワゴン仕様を含めてフルモデルチェンジを行い、低速域で作動する緊急自動ブレーキも採用した。ダイハツ「ハイゼットトラック」が2014年に一新したことを考えても、ハイゼットカーゴのフルモデルチェンジが待たれている。

画像はダイハツ「ウェイク」

ところが2016年6月13日に発売されたのは、ダイハツ『ハイゼットキャディー』とよばれる、まったく違う軽商用車であった。従来型のダイハツハイゼットカーゴ、同じボディを使うダイハツ「アトレーワゴン」は、今後も販売を続けるという。

本題のハイゼットキャディーだが、外観写真からも分かるように、ダイハツの軽乗用車、「ウェイク」のボディを使う軽商用車だ。乗用車のダイハツ「ミラ」をベースにした「ミラバン」、あるいはスズキ「アルトバン(アルトVP)」のようなクルマと考えれば良い。

後席を取り払い、床面をフラットに

ダイハツ「ハイゼット キャディ」X“SA II”ダイハツ「ハイゼット キャディ」

興味深いのは、後席を装着しない2シーターの2人乗りになることだ。4人乗りが欲しいなら乗用車のウェイクを買えば良いわけで、ハイゼットキャディーを2人乗りにしたのは納得できる。

基本的にはウェイクの後席を取り去ったクルマだが、2シーター化に伴って荷室部分の床面形状を少し変えた。車内中央の床下にスペアタイヤを設置して、床面をフラットに仕上げている。

ちなみにウェイクはスペアタイヤを備えず、パンク修理キットを装着した。車内中央の段差は、後席を使う時は乗員の足元空間になり、畳んだ時は後席が収まるスペースになる。

しかしハイゼットキャディーは後席がないから、スペアタイヤを設置して埋めたわけだ。それでもデッキボードをはすずことで、アンダートランクとしても使える。荷室の最後部にもアンダートランクを配置した。

ダイハツ「ハイゼット キャディ」

荷室は樹脂製で汚れを落としやすい。軽乗用車なら珍しい機能ではないが、軽商用車では初採用になるという。

このほかディーラーオプションとして、水洗いの可能なオールウェザーマット、汚れたものでも収納しやすい縁高荷室シート、荷室床面の6箇所にフックを装着してベルトなどにより荷物を固定できるフックパック、荷室を2段に分けられる荷室ボード、オーバーヘッドネットなどが用意されて使い勝手を向上できる。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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