軽最大の室内空間、抜群の見晴らしの良さを誇る新型軽「ダイハツ ウェイク」/渡辺陽一郎(3/3)

軽最大の室内空間、抜群の見晴らしの良さを誇る新型軽「ダイハツ ウェイク」/渡辺陽一郎
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車重のあるウェイク、おすすめは「ターボモデル」

グレード構成は、ノーマルエンジンを搭載した「L」と「D」、ターボの「G」と「X」に大別され、それぞれに4WDとスマートアシストを備えた「SA」が用意される(最廉価の「D」は2WDのみ)。そして、タントやムーヴと異なり「カスタム」の設定はない。車種自体が個性的なので、ハスラーなどと同様に1つのシリーズに統合されている。

ダイハツ 新型軽自動車 ウェイク/イメージカット6

Dはスマートアシスト付きの「D・SA」でも139万3200円と安いが、操作力を要するスライドドアの電動機能が付かない。

ノーマルエンジンを積んだ買い得グレードは、156万6000円の「L・SA」。左側スライドドアの電動機能、キーフリーシステム、エアコンのオート機能などが標準装着される。

ただし前述のようにウェイクは背が高いためにボディが重く、車両重量は1トンに達する。その一方で、今のダイハツのノーマルエンジンは、燃費向上のために高回転指向となった。そのためにウェイクのノーマルエンジン仕様は、登坂路などを中心に、動力性能の不足を感じる場面が多い。

それらを考慮したベストグレードは、ターボを装着した「X・SA」になる。最大トルクはノーマルエンジンの154%に達し、JC08モード燃費は94%だ。動力性能が大幅に向上する割に、燃費の悪化は少ない。

「X・SA」の価格は166万3200円。「L・SA」に比べると9万7200円高いが、アルミホイールを含んだスタイルパック(L・SAのオプション価格は5万4000円)、リアドアサンシェード(同5400円)、室内の装飾類など6万9000円相当の装備が加わる。

となればターボの価格換算額は約2万8000円。ターボエンジンの平均相場は5~9万円だから、3万円を下まわるとなると「X・SA」はウェイクの「戦略的な買い得グレード」と呼べるほどにお買い得だ。

同じターボエンジンを積んだ最上級グレードとして、174万9600円で「G・SA」も用意される。前述の「X・SA」に、スーパーUVカットガラスなどを含んだコンフォータブルパック(オプション価格は1万6200円)、右側スライドドアの電動機能(同4万8600円)など10万円相当の装備を加えて、価格上昇は8万6400円だ。

なので「G・SA」も買い得ではあるのだが、オプションで装着可能な装備も多い。まずは「X・SA」を検討し、オプションで欲しい装備が増えてしまった場合に「G・SA」も検討すると良いだろう。

タントとの価格差は「17万円」

ダイハツ 新型軽自動車 ウェイク/積載イメージ 釣り3ダイハツ 新型軽自動車 ウェイク

そしてウェイクに魅力を感じた読者諸兄なら、タントとの違いも気になると思う。

価格は装備の違いを補正すると、ウェイクがタントよりも17万円ほど高い。損得勘定の焦点は「タントに17万円を加えることで何が得られるか」だが、スタイルなどを除くと、天井の高い室内空間と、防水や溌水加工を施したシート&荷室になる。

要は天井にオーバーヘッドのネットを装着するなど、背の高い荷室を使いこなせるユーザーには、ウェイクは注目されるだろう。 とはいえ4名で乗車したり、後席を畳んで自転車を積むような使い方なら、タントでも十分な実用性が得られる。

タントはウェイクよりもボディが軽いために、ノーマルエンジンでも力不足を感じにくく、燃費性能も勝り、価格は17万円ほど安い。加えて左側のピラー(柱)をドアに埋め込んだから、前後ともに開いた時の開口幅はワイドに広がる。走行性能と燃費などはタントが勝っているので、用途と好みを考えて選び分けたい。

以上のようにウェイクは、タントの広さと楽しさを、さらに向上させた軽自動車だ。

価格はポルテ&スペイドとほぼ同じだが、「軽自動車でもここまでできる!」と納得させるだけの室内空間やシートアレンジが得られる。軽自動車をツールとしてフルに使いこなしたいユーザーにピッタリだ。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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