日本版コンシューマレポート-ダイハツ ムーヴ ユーザー試乗レビュー-(1/5)

日本版コンシューマレポート-ダイハツ ムーヴ ユーザー試乗レビュー-
新型ムーヴカスタム フロントグリル 新型ムーヴのリアイメージ 画像ギャラリーはこちら

「TNP、低燃費」

V6カミセン岡田准一さん演じる若手研究員のテレビCMでお馴染みの新型「ムーヴ」。

広告手法の評価はどうであれ、「ムーヴ」は「ワゴンR」と共に日本自動車産業界の将来を担うトップセラーだ。

今回、5世代目に到達した「ムーヴ」だが、日本版コンシューマレポートのユーザー評価は「まちまち」といった感じだ。

この「まちまち」の状態、ポジティブとネガティブの両極端に分かれている、というイメージではない。好評価(記号で示すと、○のイメージ)と、評価しづらい(△のイメージ)という2つの方向に分かれた印象を受けるのだ。

これは「ムーヴ」が、商品としての成熟期に入ったからだと考えられる。

また、この「○と△」、次のようにも言えると思う。

○:メーカーの試みがユーザーに伝わり易い点。結果としてポジティブな反応。

△:ネガティブではないが、新しい方向性のため、ユーザーもメーカーも悩んでいる点。

今回のコンシューマレポートでは、こうした「成熟したムーヴ」の姿を明確にするため、エクステリア、インテリア、ドライビングについて、好評価(○)と、評価しづらい(△)という2つの視点から見ていきたい。

以下に、各項目の結論として、○と△の内容をまとめた。各項目の詳細は、次ページ以降を見て頂きたい。

エクステリア

○:個性の主張 ⇒ 洗練さ、カッコ良さ、若々しさ

△:個性を主張すること ⇒ オールマイティ、万人向けからの逸脱

インテリア

○:登録車(=一般乗用車)と同格の質感と機能性

△:自動車業界初、ディスニーキャラクターの採用

ドライビング

○:広々視界で、ダイレクト感のあるハンドリング

△:低燃費のライバルに、ハイブリッド車も対象に?

また、上記の「ムーヴの成熟期」について、重大な事実をご紹介しておこう。

この成熟期は「ムーヴ」だけでなく、軽自動車全体を取り巻く大きな時代の流れのなかでの解釈なのだ。

もしかすると、6代目「ムーヴ」が登場する2015年頃には、サイズの小さい自動車の規格自体が変わっている可能性がある。

ご承知の方もいると思うが、国土交通省は現在、自動二輪車と軽自動車の中間的カテゴリー、(関係者間での協議段階での呼称)「超小型モビリティ」の研究を進めている。(参考:エコカーの真相/第四回 軽自動車が消える!?新種エコカー「超小型モビリティ」の真実

この分野の影響で、軽自動車の規格も変わる可能性がある。

早ければ2014年頃、こうした法改正がなされる可能性がある。そうなれば、5代目「ムーヴ」は現行規定の軽自動車の最終形となるのだ。

こうした時代の流れも念頭に置きながら、5代目「ムーヴ」に対するユーザーの声をご覧頂きたい。

・メーカー月間販売目標・販売台数

[ 4月 ](目標)12,000台/(販売)7,468台

[ 3月 ](目標)12,000台/(販売)16,778台

[ 2月 ](目標)12,000台/(販売)16,230台

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桃田 健史
筆者桃田 健史

日米を拠点に、欧州、BRICs(新興国)、東南アジアなど世界各地で自動車産業を追う「年間飛行距離が最も長い、日本人自動車ジャーナリスト」。自動車雑誌への各種の連載を持つ他、日経Automotive Technologyで電気自動車など次世代車取材、日本テレビで自動車レース中継番組の解説などを務める。近著「エコカー世界大戦争の勝者は誰だ?」(ダイヤモンド社)。1962年東京生まれ。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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