ダイハツ ミライース 試乗レポート/渡辺陽一郎(1/3)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:オートックワン編集部
ミライースっていーすか?第3のエコカーついに始動!
アイドリングストップの装着だけで、10・15モード燃費が32km/L(JC08モードが30km/L)を達成したミライースは、今のクルマの流れを象徴する存在だろう。
理由のひとつは優れた燃費性能。ハイブリッド車の登場が相次ぎ、電気自動車もiミーブに続いてリーフが発売された。化石燃料の消費量と二酸化炭素の排出量を抑制したクルマが、社会と個人の双方にとって大切なニーズになっている。
「第3のエコカー」というCMコピーは大げさだが、時代の流れに沿った注目車だ。
2つ目の理由は軽自動車であること。10年ほど前まで、新車販売に占める軽自動車の比率は30%以下だった。それが今は40%近くに達する。保有台数も増加し、軽自動車が3ナンバー登録の普通車を上まわった。トヨタもダイハツ製のOEM軽自動車を扱うようになり、今後は新車で販売されるクルマの50%近くが軽自動車になると予想される。
以前から軽自動車の比率は増加していたが、2008年以降はさらに弾みが付いた。「リーマンショック」によって北米や欧州市場が不景気に陥り、昨今の円高で輸出による利益の確保がますます困難になっている。急遽「国内で稼げ」という話になり、各メーカーとも手堅く売れる軽自動車に注目して車種の拡充に乗り出した。トヨタのOEM車、ピクシススペースに続き、年内にはホンダも背の高い新型車を投入する。
以上のような時代背景を考えると、ミライースの注目度が分かるだろう。
ミライースで最も目を向けるべきは、燃費性能の優れた軽自動車で、なおかつ価格を79.5~112万円と安く抑えたことだ。
現時点で売れ筋の軽自動車は、ムーヴやワゴンRといった背の高い車種。価格は120~130万円が売れ筋になる。10・15モード燃費は23~25km/L前後。ムーヴやMRワゴンのアイドリングストップ装着車でも27km/Lに留まる。
背の高い軽自動車は、居住性に優れ、荷室も広くて使いやすいが、価格と燃費はコンパクトカーと同程度。フィット13G・Fパッケージが129万円で24.5km/Lだから、「税金の安いコンパクトカー」とも受け取れる。軽自動車ならではの価値は追求されていない。
その点、ミライースは価格が20~30万円も安く、燃費はコンパクトカーの最高峰とされるフィットハイブリッドやデミオ13スカイアクティブの30km/Lを凌ぐ。
「安くて低燃費」は軽自動車の伝統的な価値だが、近年は「コンパクトカーに追い付け、追い越せ」で見失われていた。それを取り戻したのがミライース。「第3のエコカー」である以前に、「第1の軽自動車」と考えたい。
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