ダイハツ ハイゼットトラック「農業女子パック」試乗レポート/渡辺陽一郎(2/3)

ダイハツ ハイゼットトラック「農業女子パック」試乗レポート/渡辺陽一郎
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ATは従来の「3速AT」から新型では「4速AT」へ

ダイハツ ハイゼットトラック「農業女子パック」(ボディカラー:トニコオレンジメタリック))ダイハツ ハイゼットトラック「農業女子パック」(ボディカラー:トニコオレンジメタリック)

ハイゼットトラックのボディバリエーションは、「標準ルーフ」と「ハイルーフ」、さらに「ジャンボ」の3種類が用意される。ジャンボは室内を拡大して運転席に140mm、助手席に100mmのスライド機能を備え、リクライニングも可能とした上級仕様だ。.そして売れ筋の標準ルーフは、「エクストラ」と「スタンダード」の2グレードに大別される。

新たな特徴としては、複数のパッケージオプションを用意したこと。フロントメッキグリルやフルホイールキャップを備えた「スタイリッシュパック」、スモークドガラスなどを備えた「キャビンパック」、4輪ABSや助手席エアバッグが装着される「安全パック」などがある。

エンジンはノーマルタイプのみで、トランスミッションは「4速AT」と「5速MT」を選択できる。従来型のATは3速だったので、新型の4速では巡航時のエンジン回転が下がり、燃費と静粛性を向上させた。

JC08モード燃費は、後輪駆動の2WDで4速ATが「18.4km/L」、5速MTは「19km/L」だ。

「農業女子パック」には、軽トラ初となるUV・IRカットガラスを装備

ダイハツ ハイゼットトラック「農業女子パック」(ボディカラー:トニコオレンジメタリック)
ダイハツ ハイゼットトラック「農業女子パック」(ボディカラー:トニコオレンジメタリック)/大型荷台作業灯ダイハツ ハイゼットトラック「農業女子パック」(ボディカラー:トニコオレンジメタリック)

今回試乗したグレードはエクストラの4速AT仕様。上級グレードとあって外装ではメッキグリル、テールゲートチェーン、荷台作業灯などが装着され、快適装備ではキーレスエントリーシステムやパワーウィンドウも備わる。

さらに試乗車は「農業女子パック」として、フロントウィンドウのIR&UVカットガラス、フロントサイドウインドーのスーパーUV&IRカットガラス、カラードドアミラーなども装着していた。

ボディカラーはトニコオレンジで、まさに「農業女子」にフォーカスした仕様だ。車両価格はエクストラの2WD/4速ATが104万7,600円で、5万4,000円の農業女子パックも装着していたから、総額では110万1,600円になる。

ムーヴカスタムもビックリなスタイリッシュさ

ダイハツ ハイゼットトラック「農業女子パック」(ボディカラー:トニコオレンジメタリック)ダイハツ ハイゼットトラック 発表会にて

試乗に先立って外観の撮影をしていると、カメラマン氏が「正面から見るとまさにワゴン。軽トラックとは思えない」と言う。確かに荷台が見えない角度から外観を眺めると、メッキグリルと異形ヘッドランプを備えたフロントマスクはムーヴカスタムなどハイトワゴンのイメージだ。

この見栄えは、新しいハイゼットトラックのねらいでもあるだろう。農業に従事する若い女性が、オシャレに、カッコ良く使えることをめざしている。

そしてトニコオレンジのボディカラーは、一見すると派手だが意外に落ち着きもある。同じ色彩がコペンやウェイクにも採用され、男性ユーザーも気後れせずに運転できるだろう。新しいダイハツ車に共通するカラーでもある。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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