No.1ブランド「ダイハツ ハイゼット トラック」が軽トラ初の自動ブレーキを採用で”農業女子”もさらに満足!

軽トラで8年連続No.1の販売台数を達成したハイゼット トラックが一部改良

ダイハツは2018年5月29日、軽トラック部門で8年連続販売台数No.1を誇る人気モデル「ハイゼット トラック」を一部改良する。折しも5月16日、ライバルのスズキ キャリイも一部改良を実施し、予防安全技術や新たなラインナップを追加した。迎え撃つダイハツはどう出るのか。イマドキの軽トラ事情をご紹介する。

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毎日使う”アシ”だからこそ、充実した予防安全装備を

ダイハツの新型ハイゼット トラック一部改良の目玉は、軽トラ初の衝突回避支援システム「スマートアシストIIIt」(スマアシ・スリーティー)だ。

小型のステレオカメラを用いて、クルマや歩行者を検知する衝突回避支援ブレーキ(自動ブレーキ)機能などを用意した。しかもATモデルのみならずMTモデルにも対応させた。MT車の自動ブレーキ採用はダイハツ車の中でも初めてのことだという。

さらに前方誤発進抑制制御機能に加え、車線逸脱警報(アシスト機能ではない)や先行車発進お知らせ機能、VSC(横滑り防止装置)なども備える。

また、まだ乗用車でもそこまで普及していないLEDヘッドライトとLEDフォグランプを組み合わせたLEDパックをオプションで設定(ジャンボ”SA IIIt”は標準装備)している点にも注目。ファッション性も高いLEDランプだが、点灯した瞬間に明るく視認性も高い立派な”安全アイテム”だ。

スズキに圧勝の安全装備だけど、唯一見劣る意外なポイント

ちなみにスズキのキャリイで新たに採用した予防安全技術はというと、誤発進抑制機能と後方誤発進抑制機能のみ。自動ブレーキなどは含まれていない。今回の一部改良では、ダイハツが大きなアドバンテージを得た。

ただし誤発進抑制機能はダイハツの新型ハイゼット トラックのスマアシIIItにも含まれているが、こちらは前方のみの対応となっていて、前後の誤発進抑制を実現するスズキには唯一見劣る点ではある。

これは、スズキが障害物を前後の超音波センサーで測るシンプルな方法を採っているから。高性能の小型ステレオカメラを前方にのみ備えるハイゼットとの差にはなったが、超音波センサーでは逆に自動ブレーキの要件は満たさない。

なお、ひと足早く2017年11月に軽商用車初のスマートアシストIIIを採用したハイゼットのライトバン仕様「ハイゼットカーゴ」では、前方の誤発進抑制機能に加え、リアバンパーに同様のセンサーを追加することで、後方の抑制機能も持っている点がトラックとの違いだ。荷物を満載にすると途端に後方視界が悪くなるトラックだけに、後ろの荷台下にも早々にセンサーを加えて欲しい。

このほかスマアシIIItでは、軽トラ特有の短いホイールベースや前置きエンジンによる前後重量バランス、そして様々な荷物を(時に積載量オーバーで)積むユーザーの実態などを鑑みながらチューニングされた。スマアシIIItの”t”は通常のスマアシIIIに対するトラック仕様を指すのだ。

家族みんなの”安全・安心”を願う農業女子も「スマアシの普及に期待」

ダイハツは、農林水産省が農業の活性化の一環として官民連携で推進する”農業女子プロジェクト”に2013年より参画。個別部会『”私の”軽トラック』プロジェクトを通じ、2014年9月に登場した現行型ハイゼット トラックにはその成果を盛り込んだ。

例としては、紫外線を99%カットしさらに赤外線もカットするUV&IRカットガラスを軽トラとして初採用したほか、全8色のカラーバリエーション展開などで、女性のみならず全国のユーザーから好評を得た。

2018年5月の一部改良ではさらにトップシェイドガラスを追加。スマアシIIItの採用とともに、さらに女性ユーザーにも優しい造りに進化した。

今回の発表会場にも、農業女子プロジェクトに参加する長野の竹ノ内農園 竹ノ内真理子さんが参加。実際に”スマアシIIIt”の自動ブレーキ実演などを体感。「家族みんなの”安全・安心”のためにもスマアシの普及に期待したい」と語った。

ちなみに竹ノ内さんは長野で3代続くリンゴ農家に嫁いだお嫁さん。それまで軽トラックの運転経験はなかったという。しかし4輪駆動・MT(!)の軽トラもごくごく自然に乗ることが出来たと明るく話す。農家ではトラックに限らず、農耕用や農薬散布など他にも様々な”はたらくクルマ”が活躍するが、竹ノ内さんに限らず周辺の”農業女子”たちも、違和感なくスッと乗りこなしているそうだ。機能を研ぎ澄ましたシンプルで扱いやすい軽トラックは、こうして老若男女問わず毎日全国津々浦々で活躍している。

様々なシチュエーションで日常の”アシ”として日夜活躍する軽トラだからこそ、スマアシIIItの安全機能は実にありがたい。また最近ニュースを賑わす高齢ドライバーの様々な問題に対しても、各機能の普及は非常に有効な補助技術となることだろう。

[レポート:トクダ トオル(オートックワン編集部)/Photo:松田 拓也(オートックワン編集部)]

【動画】軽トラ初! ダイハツ 新型ハイゼットに自動ブレーキ搭載

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筆者トクダ トオル(MOTA)

昭和44年生まれ。週末は愛車に乗って(時に鉄道に乗って)家族とともにドライブやキャンプを楽しむ1児のパパ。自動車メディアに携わるようになってから15年余りが経過。乗り換えに悩むユーザーの目線に立った平易なコンテンツ作りを常に意識し続けている。記事一覧を見る

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監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

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